日刊木材新聞 14年1月



日商岩井が連結対象子会社を統合
  日商岩井は1月29日、物資・住宅資材グループ内にある国内の連結対象子会社のなかから、木材系と建材系に区別して事業統合を進めることを明らかにした。木材関連は4月1日をめどに一本化する。建材関連についてもサン建材への統合を進めていく。とりわけ木材関連分野の子会社の事業重複を排除し効率性の高い会社運営をめざす。(14年1月31日付)

輸入建材の共同購入を開始
 イー・エイチ・アイ(富山県、山本章三社長)は、同社が展開する住宅FC「イングランドカントリーハウス」で輸入建材の共同購入事業を開始する。加盟工務店のグループの輸入建材会社のユニバーサルジャパン(富山県、中田幸男社長)を通じて中国、韓国、台湾などのアジア地域を中心に現地メーカーからの直接購入により、最近の欧州風素材感の住宅建材を低価格で供給、売れ筋の湿式壁、スペイン瓦などを使用した南仏風の輸入住宅商品で差別化を図っていく。(14年1月31日付)

登り梁兼用型のスリッター加工機を発売
  北陸テクノ(富山県、大倉義憲社長)は、登り梁兼用スリッター加工機を低価格で開発、販売を始めた。各種金物工法が普及していくなか、登り梁の加工に対して機械加工できるところが少なく、手加工で対応するため高コスト化している現状に対して、同社では手動ウィンチで梁を吊り上げ45〜90度の角度に合わせることがげきるもので、手動式クレーンとセットにすることでさらに効率が上がるとしている。価格は68万5000円(消費税、刃物代は別途)。(14年1月31日付)

E120表示の製材本格供給
  カナダBC州沿岸のカナダツガ製材日本向け供給大手各社は今年から本格的なE120曲げヤング係数表示のKD、グリン材製材供給を開始する。各社とも適合材一本ずつにE120表示を刷り込み性能本位の住資材ニーズに呼応する。カナダツガの樹種強度面の優秀さを強調していくとともに含水率を含め客観数値を示すことで性能表示制度にも対応する。(14年1月30日付)

約3割が新JAS認定
 日本合板検査会は新たなJAS法に基づいて合板、集成材などの工場認定を進めているが,昨年末時点では全736工場のなかで31%にあたる225工場が新JAS法に基づく認定であることを明らかにした。新JAS法では経過期間3年とされており、旧JAS法に基づく認定511工場も期限となる来年6月までには切り替えられることになる。(14年1月30日付)

エコリビング・パーク1号店がオープン

 日本ベニア(東京都、足立建一郎社長)が推進する「エコリビング・パーク」の第1号店が26日、「エコリビング・パークしらかわ」店としてオープン。1号店はクニヒロ・ホームテック(福島県西白河郡中島村、國井建夫社長)が同社既存の約四千坪の敷地と約180坪の建材倉庫などの設備を生かし、健康や森林問題から高齢者対応、地域食材など幅広い生活情報の発信基地とし、工務店に自由に活用してもらい、新たな地域住宅産業拠点を目指していく。(14年1月30日付)


富士ハウス磐田工場が稼動

 富士ハウス(浜松市、川尻増夫社長)は、延べ面積45,000平方メートルで国内最大級のプレカット・パネル工場「富士ハウス・テクニカルシティ磐田」を本格稼動させた。これにより同社の加工能力は埼玉、浜松の両工場と合わせて年間4,000棟に増強された。新工場は品質管理の徹底を期すために全館空調が完備されている。(14年1月29日付)


ティンバ-ストランドを内装に採用

 東京・江東区高齢者医療センター(江東区新砂)はウェアーハウザー社トラス・ジョイスト部門のティンバ-ストランドLSLを内装材として全館に採用する。LSLは同社のエンジニア-ドウッド製品でアスペンをストランド状に切削したものを繊維方向に接着プレスしたもので、構造材、造作材、心材など多様なようと向けに開発されたもの。(14年1月29日付)

全製品を20%値上げ

  吉野石膏(東京都、須藤永一郎社長)は、石膏ボード全製品を原稿価格より一律20%値上げする。平成6年に道交法改正に伴う輸送費のコストアップを理由に若干の値上げをして行こうでは初めて。この間生産性の向上などでコスト上昇を避けてきたが最近の円安で原料の輸入原料やエネルギーコストの上昇で企業の存続が困難になると見込まれる為の措置。(14年1月29日付)

木材乾燥の時間短縮
  北海道日本油脂(東京都)は、熊本大学の伊東繁教授と共同で「水中衝撃波による浸透性を改善した木材」を開発。これによって木材乾燥に要する時間短縮や樹脂・薬剤などの浸透性の向上を木材の強度を損なうことなく出来るようになるという。詳細は北海道日本油脂(03-5424-6718番)の技術開発部、黒山氏へ。(14年1月29日付)

火山灰に光触媒、湿式建材開発

 日本エムテクス(東京都、三浦征也社長)は、火山灰に光触媒を付加して湿式建材「アッシュライト」を開発した。火山灰の多孔質を活かし、吸着性能と光触媒による分解・親水効果によって調質やアンモニア、ホルムアルデヒドなど化学物質の吸着分解、抗菌、滅菌を行うもの。接着剤などの有機化合物を含まず水で練って仕上げる。(14年1月29日付)


カナダツガ製材一気に強含む
  BC州沿岸産カナダツガ製材市況が一気に強含んできた。直接的な原因は急激な円安ドル高だが、供給の低下が価格上昇に拍車をかけている。産地は丸太需給がタイトな ことから製材供給の回復が遅れており、ドル建て対日輸出価格も1部シッパ―のKD小角 類を除き横ばい推移。昨年1年間、長期の価格底ばいが続いてきただけに、ここへきての 円安コストプッシュがきついとはいえ、どこまで市場が受け入れてくれるのか見当もつかず、商社、問屋ともおそるおそる値上げしているというのが実情。 (14年1月26日付)

カンボジア、商業伐採を一時停止へ

 カンボジア政府は今月1日からすべての商業伐採を一時的に凍結した。措置の背景は、荒廃した国内森林資源の保全を図るため。同時に森林伐採が環境へどういった影響を及ぼしていたのか、調査作業に移っている。現地紙によると、伐採企業6社は、取得 林区は1994年に30年契約を結んでおり、すべての伐採停止という措置は違反行為 であると強く抗議している。 (14年1月26日付)


NPO住宅長期保証支援センターを設立
 木建流通業者や建材メーカー、それに工務店などが集まり特定非営利活動法人(NPO) 住宅長期保証支援センター(大阪市中央区、東樋口護理事長)をこのほど設立、施工業者 及び消費者に対し品確法の住宅性能表示制度の普及・啓蒙活動を行う。高性能の住宅づくり を通じて、住宅の長寿命化を促し中古市場で循環させていくのがねらい。問い合わせは電話 06−6252−6170の鈴森理事まで。 (14年1月26日付)

国土交通省、丸太組構法告示改正案を公表
 国土交通省は丸太組構法を用いた建築物または建築物の構造部分の構造方法に 関する安全上必要な技術的基準案を定めて公表した。丸太組構法では従来の建築 基準法38条の認定によって混構造や総2階などの建築物も可能となっていたが、これらの実績を評価し混構造による2階建てや総2階などを告示化しようというもの。 国土交通省ではこの告示案を公表し、パブリックコメント制度によって2月21日まで 意見公募する。 (14年1月25日付)

普通合板在庫量30万立方b割れに

 平成13年11月の国産普通合板生産量は23万立方bで、前月比1.7%減と3ヵ月ぶりに 前月比生産減となった。合板供給が輸入品のJAS型枠用を筆頭に品薄感の台頭するなかで、国産品も大手合板メーカーを中心とする生産調整が強まったもの。需要面では11月は若干減にとどまったことを受け、普通合板在庫量も28万立方bと7ヶ月ぶりに30万立方b台の 在庫水準を割った。 (14年1月25日付)


岐阜県が独自に各県別CO2吸収量を算出

 ”森林王国”を掲げる岐阜県は各県別森林の二酸化炭素吸収量などを独自に算出した。 それによると森林面積が8割を占める岐阜県はCO2吸収量で全国4位、金額的価値は 年79億円で同8位。同県では平成17年度には63,000立方bまでの間伐材の 公共事業利用を目標としており、森林の多面的価値をアピールすることで県内外に保全機運を高めるのが狙い。詳細は同県森林課(電話058−272−1111)へ。 (14年1月25日付)


TOTOと松下電工が、戦略的業務提携
  東陶機器(TOTO、福岡県、重渕雅敏社長)と松下電工(大阪府、西田一成社長)は1月21日、昨年9月に合意した住宅・建築分野における戦略的業務の具体的展開の第1弾として@商品力業界トップを目指した戦略商品の開発A需要創造型商品の創出B部材・商品の相互供給、洗面・キッチン事業での生産・購買をはじめとする相互補完・合理化推進 C中国市場での事業展開協力D建築・土木用コーティング事業の早期確立E住設・建材におけるリサイクル事業の共同推進の 6項目を公表した。提携分野での2002〜4年の事業規模は両社合計の供給ベースの金額で約300億円。(14年1月24日付)

公庫に代わる民間住宅ローンとして、利便性、サービスを追求
  グッドローン(東京都、伊藤雅仁社長)は、住宅金融公庫の5年以内廃止の方針を受けて、活発化する民間の住宅金融機関の競争の中で「全ての住宅購入者に対して最も有利な住宅ローンを提供していくこと」を目標に民間住宅金融のトップランナーとして利便性、サービスを付加していく方針を示した。1月からは借り替えローンを発売、今後、戸建て分譲住宅向けのローンなどの開発や大阪への出店などを行っていく。(14年1月24日付)

ウィラメット買収で基本合意へ
  ウェアーハウザー社(ワシントン州、スティーブン・ロガル会長社長CEO)は21日、ウィラメット・インダストリーズ社(オレゴン州、デュアン・マクドゥーガル社長CEO)との間で、ウィラメット社の発行済み全株式を一株当たり55・5ドルで買収の基本合意に達した。株式買収は全て現金で、買収総額は債務肩代わりを含まず61億ドルになる。今回の両社基本合意に基づき、ウィラメット社が検討開始していたジョージア・パシフィック社住資材部門の買収構想は撤回された。(平成14年1月23日付)

百堀式燻煙処理装置の建設マニュアル販売

 堀正製材建設(宮崎県北諸県郡三股町、堀内義美社長)は百万円程度の予算で建設可能な百堀式燻煙処理装置のマニュアル販売を開始。購入業者はマニュアルを基に資材を調達、設置条件や予算に応じた独自施設を建設できる。乾燥材など高品質材の需要が高まる反面、製品販価の低迷から製材工場の多くは設備投資に踏む込めずにいる。低コストを売り物にこうした需要を開拓するねらい。(平成14年1月23日付)


北洋材製材3,000円上げ
  日本北洋材製材協議会(吉野文敏会長)はこのほど、北洋材製材品が逆ザヤにあるとして主要品目について立方bあたり3,000円値上げすることを決めた。北洋材製材は指標となるアカ松タルキは3万8,000〜4万円(立方b、東京市場着値)と底値を脱しているが、依然高値玉を抱えるメーカーとしては採算に達していない。なかには逆ザヤ操業を断ち切るためアカ松製材の縮小やタルキを4万円以下では売らないなど強い反応を示すところもあるが、原木価格が製品価格に見合わず値上げを求めることを決めたもの。(14年1月19日付)

NPO法人「健康住宅を数値で表す会」設立へ
 バイオカーボン研究所(茨城県阿見町)の秋月克文所長は、建材の発する周波数を電子レベルで測定、その酸化・還元力を数値化して示していく活動を行うため、NPO法人「健康住宅を数値で表す会」(仮称)の設立に向け準備を進めていることを明らかにした。詳細はバイオカーボン研究所、電話/FAX0298−41−5381.(14年1月19日付)

「シックハウス症候群全国実態調査」まとまる
 NPO法人シックハウスを考える会(上原裕之理事長)は、2000年度研究として「シックハウス症候群全国実態調査」をこのほど取りまとめた。これまでも室内ホルムアルデヒド濃度測定、住宅調査は行われたきたが、今回は医療関係者が共同して調査を実施、室内ホルムアルデヒド濃度とシックハウス症候群の症状の相関や診断基準なども作成し、注目される。この報告書はA4版159nに付属資料143nで5,000円(送料別)。日刊木材新聞社(電話03−3820−3511)で販売する。(14年1月19日付)

輸入合板40万立方b割れに
 13年11月の合板輸入量(ブロックボード含む)は38万9,000立方b(前月比5.8%減)と、2ヵ月振りに40万立方bを割り込む低水準となった。前月入荷量は41万3,000立方bと多めだったが「9〜11月の平均入荷量で見ると38万8,000立方bで、3ヵ月間ほぼ横並びの入荷水準」(建販業者)と、9月の中間決算後に輸入元が積極的な仕入れを控えた影響が出ていると思われる。(14年1月18日付)

アキュラホーム「M21」受注が640棟に

 アキュラホーム(埼玉県さいたま市)の宮沢俊哉社長は、13年12月24日までの2ヵ月限定販売の超低価格住宅「M21」の受注が640棟に達したことを明らかにした。アキュラネットの参加工務店もこの半年で約130社増え500社を突破した。同社では既に「M21」に続く「家づくりプロジェクト」の第2・第3弾の募集をネット会員を対象に始めており、今後も高度な販売戦略を打ち出していく方針。(14年1月18日付)


住宅あんしん保証、スルガ銀行と提携ローン

  伊藤忠インシュアランス・ブローカーズ(東京都、井上昌俊社長)は住宅の保証制度を活用した住宅ローンを開発し、第1弾としてスルガ銀行と住宅あんしん保証との提携を仲介した。住宅あんしん保証は伊藤忠インシュアランス・ブローカーズの協力を得て地銀、信金、信組などとの提携を進め、今後3年間で全国30程度の金融機関と提携、住宅金融公庫の5年後の廃止に向けて新たな住宅金融スキームの構築を行っていく方針。(14年1月18日付)


廃木材リサイクル「GSボード」生産を本格化

 廃木材のリサイクルボードを製造販売するジーエスビー(岐阜県、森本孝敏社長)は、昨年11月に本社工場を完成、今年から本格的な生産とプラント販売の事業展開に入る。同社は木材圧縮加工の岐センと建設・土木関係に販路を持つ昭和コンクリート工業の共同出資会社で、接着剤を使用しない廃木材リサイクルボード「GSボード」の製造を目的に昨年4月に設立された。将来的には24時間操業で年間12万平方bのリサイクル体制を敷きたいとしている。(14年1月17日付)


ビルダー支援で革新的サプライチェーン

 ITシステム開発、コンサルティング大手のCSK(東京都、福島吉治会長)とCSK子会社で建築CAD大手のスーパーソフトウェア(同、坂川真社長)はこのほど、両者のシステム機能をフルに融合させた住宅産業向けサプライチェーンマネージメント(=SCM)『eCHANS』を開発、革新的な支援システムとしてビルダー、工務店向けに普及を進める。直接の普及対象は建材住設メーカー、建材商社、卸売り、流通会社、プレカット会社などとし、これら事業主を通じて取引先ビルダー、工務店に対して業務全般を カバーするソリュ―ションを提案。(14年1月17日付)


ペイントハウスが殖産の新築事業継承を表明

 住宅リフォームのペイントハウス(神奈川県、星野初太郎社長)は1月15日、負債135億円を残して民事再生法の適用申請を行った殖産住宅相互に対して、同社の新築事業を引き継ぐ受け皿会社を設立するなど、殖産住宅のもつ事業資産の1部を継承する考えを明らかにした。(14年1月17日付)


殖産住宅が倒産、新築住宅事業から撤退

 殖産住宅相互(東京都、西村勝彦社長)は13日、東京地方裁判所に民事再生法手続き開始の申し立てを行った。同日付、再生手続き開始の決定を受けた。同社は高級木造戸建て住宅を中心とした事業を実施してきたが、業界環境の悪化から長期にわたり業績が低迷していた。新築住宅事業からは撤退し、リフォーム事業を柱にアフターメンテナンス業務と既存の債権回収業務に経営資源を集中していく。(平成14年1月16日付)


米材丸太、国内在庫50万立方b割れへ
 米材丸太需給にひっ迫感が強まっている。今月中ないし2月需給で国内港頭在庫が50万立方b割れとなる見通しだ。米材製材各社は玉手当ての必要に迫られているが,北米西岸積み地丸太在庫が底づきしていることに加え、昨年末からの急激な円安ドル高に伴う丸太輸出コスト高の吸収めどが立たず、玉確保へ動けない。米材製材各社は懸命の丸太食い延ばしにはいっている。(平成14年1月16日付)

林業・木材業改革を実行

 林野庁の加藤鐵夫長官は11日に年頭会見した。森林・林業基本法に基づく森林整備、林業振興、木材産業の構造改革、国有林経営など林政全般について、「14年度は具体的に何をするかが問われている年。方向性を示すだけでなく実行が求められている」と積極的姿勢を示した。(平成14年1月16日付)


米材丸太、36年ぶり400万立方bを割る
 米材丸太入荷が1965年(昭和40年)以来36年ぶりに年間400万立方bを割った。検数機関集計による昨年の全国米材丸太入荷(速報)は396万5,000立方bにとどまった。前年比15.1%減。特に下半期の入荷ペースが大幅に落ち7〜12月合計185万6,000立方b、同20.5%と激減した。昨年、多数の米材製材会社が撤退、さらに倒産したが、現状も米材製材の採算は非常に厳しく、今年は一段と米材丸太需要が減退すると予想される。(14年1月12日付)

売上げ3億円台に乗る
 茨城県の大手住宅資材販売店・前川林業(東茨城郡、前川静夫社長)は5,6の両日、「新春大売り出し」を開催した。昨年を大きく上回る2,600人が来場、総売上げは昨年1月展並みの3億535万4,018円(前売り3873万9,000円含む・12月21〜28日)となったが、2日間の当日売りは2億6661万4000円で昨年を558万2000円ほど上回った。(14年1月12日付)

民間金融10機関、5都県で性能表示優遇ローンを実施
  住宅性能評価機関等連絡協議会(事務局=ベターリビング)は13年12月26日に、住宅性能表示制度を活用する住宅への金融上の優遇措置の実態調査を実施、民間金融機関による住宅ローンにおける優遇は10行、都道府県による住宅融資制度における優遇は5都県で行っていることが分かった。詳細については国土交通省のホームページを参照のこと。http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha01/07/071226-2-.html(14年1月12日付)

性能表示実績、1位は大和ハウス

 本紙が昨年末に大手住宅メーカー、住宅FCを対象として実施した住宅性能表示対応の状況調査によると、集計期間にややずれがあるものの、トップは大和ハウス工業、2位積水ハウス、3位ミサワホーム、4位ナショナル住宅産業とプレハブメーカーが1〜4位を独占、在来系では分譲大手の東栄住宅が5位で住友林業を抑える結果となった。(14年1月11日付)


集成管柱、値上げに

  集成管柱メーカーは、昨年末から為替円安による先高感の受注増もあって50〜100円(本)の値上げを提示する動きが広がってきた。既に1月受注はほぼ終了、2月からは1,600円(1次店着、本)台の受注となりそうだ。(14年1月11日付)


米ツガKD割物がない

 首都圏、なかでも東京近郊の製品市場・センターで、米ツガの9×4.5a×3〜4b材が品薄となっており、これを探す買い方、小売り筋の姿が目立っている。無いかと尋ねられた問屋筋でも首を横に振る人が多く、価格もジワリと上昇している。原因は輸入製品が産地工場の減産・一時閉鎖で供給量が極端に減少したことと、米ツガ9×4.5aは根太・筋交。タルキ等用途が多く、最も売れ筋製品のためだという。しかも現在ではKD製品でなければだめということがネックとなり、杉製品が代替材となり得ないとも。(14年1月11日付)


中国のロシア材輸入単月で100万立方メートルに

 中国のロシア材丸太買付け量が急ピッチで増加している。昨年11月単月でも96万立方メートル(針・広葉樹込み)と100万立方メートルに近づく勢いで、わが国輸入する量の倍を一国で取り扱っている。2月第3週から始まる旧正月や今月中旬頃までのロシアの休暇を見込んだ買い込みだが、その取り扱い高が尋常の数量でないだけに、ロシアの日本向け丸太価格の硬直度が一段と高まることは確実。(14年1月10日付)


本紙プレカット調査『1月は84%にダウン』

 本紙日刊木材新聞が全国16カ所のプレカット工場を対象に実施した1月のプレカット稼働状況調査によると、1月受注は84・4%と前月比14・5ポイントも低下。前年同月比では99・8%とほぼ前年比並みだが、昨年1月の受注95・8%から11・4ポイント低下、例年1〜3月はプレカット需要が落ち込む時期だが、需要減が鮮明になってきた。(14年1月10日付)


吉田産業がクレテック専用加工機を導入

 吉田産業(青森県、吉田誠夫社長)は「YSハウジング加工センター」(三戸賢治所長)内に、丸仲鉄工所のクレテック金物専用のプレカットラインを設置、月間20棟の加工を目標にプレカットを実施している。(14年1月10日付)


防火扉・木製サッシに本格進出
  セブン工業(岐阜県美濃加茂市、杉山榮弘社長)は、今春にかけて木製防火扉、木製サッシ、スチールパネルの新規3点の事業を強化する。この3事業は昨年から相次ぎ進出した分野だが法改正を背景に大化けの商品移動が起こる可能性もあり再投資を含めた新規部門の拡充を図る。「夢のある事業が多く将来の柱に育てたい」と杉山社長は語っている。(平成14年1月9日付)

高品質集成平角で市場参入

 フィンランドの日本向け製材大手アナイカ・コンポーネント社が建設を進めていた大型の構造用集成材工場が完成、今年から本格供給を開始する。現在、NTIを通じJAS工場認定取得に向け作業中で、今春にもJAS製品の供給が開始される。新工場は年産能力36,000立方メートル(3シフト)、生産品目は構造用集成材及び積層間柱、投入樹種はホワイト・ウッドが主力となっている。(平成14年1月9日付)