日刊木材新聞 17年7月


商品特集・シリーズ国産材建材(1)合板
合板原料新時代へ
国産材針葉樹丸太利用率が急増
  トップ写真 国内の合板メーカーでは、ここ数年で国産材丸太を原料に利用する動きが急速に増加しており、平成13年の合板用素材のうち18万2000立方メートル(国産材丸太比率3.9%)から16年は54万6000立方メートル(同10.1%)までに増加した。背景には針葉樹合板の主原料のNZ産ラジアタ松丸太の値上がりがあり、為替リスクや船運賃高などの影響のない国産材針葉樹丸太を使用する動きが増えている。国産材対応の機械設備導入が進んだことや、針葉樹構造用合板の厚物「ネダノン」の芯材として増量材的に杉を混入することが増えているから。各社の取り組みとして、「ネダノン国産材丸太使用率50%に」東京合板・東北合板工業組合、「国産材合板を量産」石巻合板工業、「道産カラ松を使いこなす」丸玉産業、「各地の丸太で試験生産」キーテック、「原料確保へ協議会設立」住友林業クレスト、「平成11年から国産材合板に取り組む」マルヒ、「杉合板の試験生産を開始」三興プライウッド、「国産材丸太月5万立方メートル消費を目指す」セイホクグループ、「針葉樹合板の20%が国産材合板」新秋木工業、「杉の扱い量は年々増加」秋田プライウッド、「30ミリパネル杉家族販売開始」新栄合板工業、「丸太の安定確保へ協定」東京ボード工業、「全生産量の30%に国産材」ホクヨープライウッド、「温暖化防止へ国産材丸太を使用」北日本プライウッド、「国産材LVL生産も」西北プライウッド、「針葉樹台板と竹を組み合わせた竹フローリング」カリヤ、「杉生産のバランス保つ」松江エヌエル工業、「杉使用率10%から30%弱へ」日新グループ、「京都府産木材認証制度で環境対応アピール」林ベニヤ産業、「既存設備で県産材活用」新潟合板振興、「よみがえるシナ合板」札鶴ベニヤなどを紹介した。(詳細は日刊木材新聞17年7月28日付4,5,6,7面と7月29日付6,7面で)


住林、安宅建材を買収
木材・建材事業の強化狙う
   住友林業(矢野龍社長)は7月29日、安宅建材(同、吉竹勝利社長)の発行済み株式の過半を取得することで合意した。同社が住林グループの傘下に入ることになった。住林の建材販売業務を一気に3000億円台に乗せ、住林は建材でもリーダー的存在とする。(詳細は日刊木材新聞17年7月30日付1面で)


2ヶ月連続で10万戸台
6月の新設住宅着工
   国土交通省が発表した6月の新設住宅着工は、貸家と分譲が増加したことで2ヶ月連続で10万戸台となった。内訳は大規模賃貸マンションや分譲マンションの伸びで、持ち家や分譲戸建は低迷している。(詳細は日刊木材新聞17年7月30日付1面で)


大陸貿易、コンテナで初出荷
段階的にコンテナ比重高める
   ロシアのエニセイ社が生産した北洋アカ松KD、EW製品がコンテナ船で東京、神戸に入荷した。同社材は大陸貿易(東京都、吉冨正幸社長)を輸出窓口とし、昨年4月から日本向けに出荷を開始したもの。(詳細は日刊木材新聞17年7月30日付1面で)


東京中央木材市場と日東木材産業が提携
千葉センターにプレカット工場を設立
   東京中央木材市場(千葉県、飯島正敏社長)は27日、四街道にある千葉第一センターの敷地内に日東木材産業(静岡県、斉藤幹一郎社長)のプレカット工場を設置することで両社が合意したことを明らかにした。日東木材産業が袖ヶ浦に持つプレカット関東工場を閉鎖して四街道に移転する。(詳細は日刊木材新聞17年7月29日付1面で)


ナイス、石岡物流センターでプレカットラインが稼動
年間1万棟の躯体受注を目指す
   ナイス(横浜市、平田恒一郎社長)が、今年3月末に取得した茨城県石岡市の柏原工業団地内の総合物流センターに、プレカットラインを移設、稼動を始めた。ナイスプレカットクラブの35社と合わせて、年間1万棟の躯体受注を目指す。(詳細は日刊木材新聞17年7月29日付1面で)


岩国港で米材1港下し
コスト減らしに関連業種が連携
   マルホ(山口県、堀川宣幸社長)を背後に抱える岩国港に、米材大型専用船がこのほど、初の1港下しで入港した。これまでは広島の松永港か甘日市港等との2港下しで回してきたが、よりコストを低減することで実現したもの。(詳細は日刊木材新聞17年7月29日付8面で)


ジャパン建材、大連で合弁会社設立
東北部の加工メーカーへ資材販売
   ジャパン建材(東京都、中本敏宏社長)は中国・大連で木材・建材の輸出入会社「銀得隆(インテラブロンズ)建材(大連)有限公司」を合弁で設立した。同社にとって中国での合弁会社は上海、香港に次ぐ3番目となる。木材加工拠点として広がりをみせる中国東北部への原料(製材品ほか)販売が主なねらい。(詳しくは日刊木材新聞17年7月28日付1面で)


九州の2社が杉構造用パネルを共同開発
ネダノン合板に杉薄板貼る
   新栄合板工業(熊本県水俣市、松元孝守社長)とウエキ産業(福岡県大川市、植木正明社長)はこのほど、厚物構造用合板の表面に化粧用の杉薄板を貼った杉構造用パネル「杉家族」を共同開発し、販売を開始した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月28日付1面で)


耐震補強で産学連携
関東学院大学と三栄ハウス、ベンチャー企業設立
   関東学院大学工学部の槇谷榮次教授が開発した簡便・低コストの耐震補強「SPAC工法」の普及に向け、産学が共同して事業を展開する。木造注文住宅の三栄ハウス(神奈川県、中島信義社長)と関東学院大学の出資でベンチャー企業の「SPACコンストラクション」(同)を設立。同時に「耐震補強SPAC工法研究会」が発足した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月28日付8面で)


メイゴー、中京3県対象に新営業拠点設立
特販・特需部門を集約
  写真 住宅資材販売のメイゴー(名古屋市、安井孝守社長)は愛知県愛西市に営業配送拠点「愛西市事務所」を開設した。分散していた特販・特需部門を集約して合理化を図るのが目的。中京3県を対象に地の利をいかした住宅資材供給を進めていく。(詳しくは日刊木材新聞17年7月28日付8面で)


住商、道産材を中国へ
風倒木だが製材適木4000立方メートル輸出
   住友商事は来月上旬にも北海道産エゾ松・トド松丸太など4000立方メートルを中国に輸出する。(詳しくは日刊木材新聞17年7月27日付1面で)


ポラテック・テクノフィールド
第2ライン10月から本格稼働へ
   ポラテック(埼玉県、中内晃次郎社長)プレカット事業部が建設中のテクノフィールド(岩井第2工場)第2期設備投資が近く完了、9月生産開始、10月からのフル稼働を目指す。(詳しくは日刊木材新聞17年7月27日付1面で)


日本モーゲージバンカー協議会設立
証券化ローンの増加で
   米国と同様に預貯金等を原資としない証券化を前提として住宅ローンの供給を行うモーゲージバンカーの役割が重要性を増していくとし、22日に日本モーゲージバンカー協議会が設立された。(詳しくは日刊木材新聞17年7月27日付1面で)


美作地区、低迷桧相場が急反騰
梅雨明け後も出材少な目
   昨年の台風被害以来、値下がりを続け低迷相場が常態化していた岡山県北・美作地区の国産材の原木相場に異変が起きている。(詳しくは日刊木材新聞17年7月27日付8面で)


当日現金買いユーザーへ広く門戸開放
関西木材市場、ホームページも立ち上げ
   外材主体の原木市場を運営する関西木材市場(大阪市、長沼文雄社長)は買い方の増強を図り、地方ユーザーの集客を強化することを明らかにした。(詳しくは日刊木材新聞17年7月27日付8面で)


徳島すぎ合板原木出荷協議会設立
住友林業クレスト、県森連など連携
   間伐材などの杉利用を拡大しようと「徳島すぎ合板原木出荷協議会」が今月設立された。19年度をめどに年間3万6000立方メートルの杉丸太を合板用原木として安定確保する(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月26日付1面で)


会社探訪、青木工務店(宮城)
「家づくりネットワークで先陣 代々引き継ぐ伝統の技生かす」
   青木工務店(宮城県、青木久保社長)は、地産地消の家づくりネットワークによる「顔の見える家」を目指している。(詳細は日刊木材新聞17年7月26日付7面で)


快適住まいの提案店「ウッドショップ」開店
山形県の庄司製材所
  写真 庄司製材所(山形県最上郡、庄司和敏社長)は新庄市内に木材製品と住宅設備機器に特化した「ウッドショップマルエス」を30日、オープンする。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月26日付8面で)


アセトアルデヒドなど木材由来の化学物質規制に疑問
木住協、65棟130室の実測結果もとに
   日本木造住宅産業協会(矢野龍会長)は、改正建築基準法に準じた木造軸組工法の新築住宅の室内空気中の化学物質測定結果(速報)を発表した。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月26日付2面で)


シリーズ・市場と流通22 リサイクル流通
環境世紀いよいよ本格化
注目集まるバイオマス資源
  トップ写真 シリーズ市場と流通の最終回。05年の愛知万博のテーマにみるように21世紀は環境世紀として、リサイクルは世界的な課題になっている。その中でも木材は再生可能なマテリアルとして各産業から注目を集めている。その評価はエネルギー資源という面からも国土面積の7割を占める森林、そして廃棄物として排出される木屑などバイオマス資源に対する視線は熱い。特集では、「5年後、木質チップ100万トン体制に」フルハシ工業、「地域の廃木材静脈ルートに」太平工業、「ゼネコンとリサイクル推進協定」東京ボード工業、「廃木材対策で豊富なメニュー」昭和企画、「使い切る資源活用で環境配慮」セイホク環境テクノセンター、「プレカット端材を集成間柱に再生」中部ダイジン産業、「廃石膏ボードの回収システム構築」石膏ボード業界、「竹、杉単一素材の新商品開発」竹原工業、「産業廃棄物を人工土壌に」秋田エコサイクルテクノロジー、「廃棄処分木材を木炭に」東北カーボン、「古材倉庫でFC展開」アイモクなどの取り組みを紹介した。(詳細は日刊木材新聞17年7月20日付3,4,5,6,7面で)


吉野石膏、現場目地処理の新製品
学校、ビルなどに需要拡大
  写真 吉野石膏(東京都、須藤永一郎社長)は昨年12月に発売した不燃石膏吸音ボード「タイガースクエアトーン」に現場で目地処理し、ボードの継ぎ目を見えなくした無塗装品を新発売した。(詳細は日刊木材新聞17年7月23日付け1面で)


会社探訪、ムラモト(石川)
設計事務所へ織込み提案 独自商品で市場を開拓
   ムラモト(石川県、村本喜義社長)は、従来の木材小売業から、設計事務所をターゲットにしたオリジナル商品(OEM)の開発を進めている。(詳細は日刊木材新聞17年7月23日付2面で)


今日は協同組合、錦川流域木材協同組合(山口)
大型物件へ共同納入 既存インフラを有効活用
   錦川流域木材協同組合(今井昭夫理事長)は、名勝「錦帯橋」の架け替え工事への材料納入を機に、錦川流域で官民の大型木造建築物件などをコンスタントに受注している。(詳細は日刊木材新聞社17年7月23日付7面で)


秋田県、中国へ秋田杉を
丸石銘木などに助成
   秋田県産材海外需要開拓推進協議会(栗生沢節会長)は秋田杉の中国への販売促進を目指す企業に費用の一部を助成する。今年度は丸石銘木(能代市)、伊藤建友(由利本庄市)、松美造園建設工業(秋田市)の3社を選出。(詳細は日刊木材新聞17年7月23日付け8面で)


アスベスト障害発生はゼロ
大建工業の公表資料
   大建工業(大阪市、井邊博行社長)は、過去の製品の一部に石綿を使用していた時期があったことを公表して、使用・製造建材のリストを公開した。(詳細は日刊木材新聞17年7月23日付け2面で)


イマベレ集成材工場が本格稼動
ストゥーラエンソティンバーのエストニア大型工場
   ストゥーラエンソティンバー社(フィンランド)がエストニアのイマベレに建設していた構造用集成材大型工場が完成し、このほどJAS認定を取得し、本格的な日本向け出荷を開始した。(詳細は日刊木材新聞17年7月22日付1面で)


5年後の売上高2,000億円へ
ポラスグループの中長期計画
   ポラスグループ(大久保浩成代表)は5年後をメドにグループの売上高単純合計で2000億円を目指すことを明らかにし、分譲2100棟、注文住宅1300棟などを達成する方針を発表した。(詳細は日刊木材新聞17年7月22日付1面で)


「木づかい応援団」にプロ野球マスターリーグ
国産材利用の推進にイメージ戦略
  写真 今年10月を「木づかい推進月間」とし、農林水産省はそのイメージキャラクターをプロ野球マスターリーグ(大沢啓二議長)に決定し、20日に島村農林大臣が委嘱状を交付した。(詳細は日刊木材新聞17年7月22日付8面で)


オービス、熱処理用の乾燥機導入
短納期注文にも対応
  写真 ラジアタ松梱包製材の国内最大手オービス(広島県福山市、御輿岩男社長)は、急ぎ注文の熱処理梱包対応、熱処理外注や横持ち費用の軽減から本社工場内に熱処理用の全自動木材乾燥設備(新柴設備)を設置。今月8日に全植検協から熱処理認定(47−09番)を受け、熱処理梱包材の出荷を開始した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月21日付1面で)


米国の新設住宅着工、上半期で100万戸突破
戸建ては過去最高ペース
   05年1〜6月の米国民間新設住宅着工戸数(米国商務省集計、速報)は101万3600戸(前年比5・1%増)、早々と100万戸を突破した。78年以来の200万戸台乗せの可能性も強まっている。米国新設住宅需要は過去最長で歴史的な高水準を持続しており、とくに一戸建ては04年の最高記録を上回るペース。(詳しくは日刊木材新聞17年7月21日付1面で)


小売店はいま、イワサカ(鳥取)
材工販売に力を注ぐ “木に本気”を社是にまい進
   イワサカ(鳥取県、岩坂将社長)は、物販だけでなく製材、加工設備の活用や資格者の社員教育を重視し、材工込みの施工販売に注力する。(詳細は日刊木材新聞17年7月21日付7面で)


斉藤林業、燻煙炭化炉乾燥機を建設
国内最大級の600立方メートル入
   斉藤林業(群馬県沼田市、斉藤英之社長)は製材廃材、オガ粉などの木質バイオマス燃料による燻煙炭化炉乾燥プラントを建設した。容量は炉2基で合計600立方メートルと国内最大級。丸太からの乾燥が可能で、乾燥コストを下げることによって国産材活用を図り、山の再生につなげていきたい方針。(詳しくは日刊木材新聞17年7月21日付8面で)


固定金利10年未満が88%
16年度民間住宅ローン実態調査
   国土交通省は、平成16年度の民間住宅ローンの実態に関する調査(住宅関連事業者向け)の結果を発表。提携ローンとして固定金利期間選択型(10年未満)が87.8%と前年比1.0ポイント減少したものの高水準であることが分かった。(詳しくは日刊木材新聞17年7月21日付8面で)


南洋材丸太、上半期は小幅プラス
入荷減少に歯止めか
   今年上半期(1〜6月)の南洋材丸太の輸入量(検数機関速報)は、前年同期比2.1%増の75万7465立方メートルとやや増加した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月20日付1面で)


製品の2,000円(立方メートル)値上げ目指す
日本北洋材協議会、丸太全面高で生産コスト高必至
   日本北洋材協議会(通善一洋会長)は15日、都内で定例会を開催し、産地情勢や市況動向について意見を交換した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月20日付1面で)


マシサ社、MDF工場を新設
生産量300万立方メートルへ拡大
   南米の最大手木質ボードメーカーであるマシサ社(チリ・サンチャゴ市、ゴンサロ・ゼゲレスCEO)は、年内にチリ国内でMDF工場(年産70万〜80万立方メートル)を1工場新設し、グループ全体で年間300万立方メートル体制にする。(詳しくは日刊木材新聞17年7月20日付1面で)


会社探訪、門脇木材(秋田)
植林から製材まで一貫経営 林業経営の変革目指す
   門脇木材(秋田県、門脇桂孝社長)は、「植林から製材品まで一貫経営」を展開している。「森林との共生」を経営コンセプトに、林業経営の変革を目指す。(詳細は日刊木材新聞17年7月20日付2面で)


島根県、杉の塗装型枠を採用
杉間伐材合板は浜田針葉樹工場で
  写真 島根県は、県産材や木質資源を生かした経済発展と環境保全の両立を図るため、平成16年度から「島根県木質資源活用維新計画」を策定。(詳しくは日刊木材新聞17年7月20日付8面で)


「オーマイティー」を全面改良
表面硬度向上とサネ形状見直し
   松下電工は、高級複合フロア「オーマイティー」を全面改良し、受注を開始した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月20日付8面で)


ハウジング版特集・住宅リフォーム最新動向(5)専門会社
電力、ガス大手系が力をつける
  トップ写真 このところ住宅リフォームに関する詐欺まがいのトラブルが頻発、住宅リフォーム専門会社への影響も懸念される。事実上野放し状態で、行政の許認可を必要としない業務が少なくないことから悪質な業者の横行を許しているが、今後は適切な監視が求められる。今回は専門会社を取り上げた。彼らの強みは施工力で大手の電力、ガスなどの系列の企業も増加、特に電力系ではオール電化リフォームを切り口に業績を伸ばしている。「東京ガスブランドで施工保証」東京ガスリモデリング、「介護保険対象にバリアフリーリフォーム」カクイックスウイング、「地元業者とのネットワーク組織も」興和、「既存住宅の電化リフォーム推進」東電ホームサービス、「無添加リフォームを展開」オクタ、「地域密着で責任施工」土井住宅産業、「提携で専業の強みを」ウエストなどの取り組みを紹介した。(詳細は日刊木材新聞17年7月12日4,5面で)


コンテナトラックスト、長期化か
住宅大手、国内現物在庫に買い活性
   BC州バンクーバー港で続いているコンテナトラック業者ストは12日から13日未明にかけて調停作業も不調となり、長期化が避けられない。カナダ西部内陸の日本向けSPF製材供給大手各社はバルク船などに切り替えているが、供給ペースが鈍りそうで、日本国内2×4住宅用製材に影響が懸念される。(詳細は日刊木材新聞17年7月16日付1面で)


05年予想は119万戸
建設経済研究所予想
   建設経済研究所は「05年7月の建設経済モデルによる建設投資の見通し」を発表し、05年度の住宅着工数は119万戸(前年度比0.3%減)とし、06年度を小幅増加とした。(詳細は日刊木材新聞17年7月16日付1面で)


今日は協同組合、秋田県南木材高度加工協同組合
集成材工場まもなく操業 ラミナライン設置は県内初
   秋田県南木材高度加工協同組合(田畑昭雄理事長)は、秋田杉人工林資源の活用を図ることを目的に平成15年に設立。工場棟などの建設、設備の搬入などがほぼ完了し、現在は試運転している。(詳細は日刊木材新聞17年7月16日付7面で)


秋田杉集成材工場が竣工式
秋田県南木材高度加工協同組合
   秋田県南木材高度加工協同組合(田畑昭男理事長)が建設を進めていた集成材工場がこのほど完成、竣工式を11日に開催し、内外から130人あまりが参加した。(詳細は日刊木材新聞17年7月16日付8面で)


太平工業、PB生産ラインの集中管理システムを開発
品質の向上に寄与
   太平工業(東京都、澤田靖士社長)パーティクルボード事業部(北九州市)は、新日鐵グループの同社が持つ鉄等の生産ライン構築ノウハウを生かし、PB生産ラインを全体を一元集中管理するシステムを自社開発した。火災等の事故を未然に防ぐことはもちろん、製品品質の向上(安定化)、適切な在庫管理などにも結びついている。(詳細は日刊木材新聞17年7月15日付1面で)


キャンフォー、大型の製品輸出拠点を建設
取引先にきめ細かいサービスを提供
  写真 キャンフォー社(カナダBC州バンクバー、ジム・シェパード社長)は12日、日本をはじめとしたアジア市場向け木材製品の供給拡充の一環として、バンクーバー近郊のリッチモンド市に大型の木材製品リロード(積み替え)センターを建設すると発表した。同社では年内の建設完了、06年初めからの運用開始を目指す。(詳細は日刊木材新聞17年7月15日付1面で)


山口県、ペレット冷暖房ボイラーを導入
国内で初、林業指導センターに
  写真 山口県では、冷暖房用熱源に木質ペレット燃料を使用するボイラーとして国内で初の設備を導入した。ボイラー設置場所は山口県林業指導センター。(詳細は日刊木材新聞17年7月15日付8面で)


05年上半期米材丸太入荷、松永57%・松山20%それぞれ減少
呉65万立方メートルで全国シェア40%に上昇
   05年1〜6月の米材丸太入荷(検数機関速報)は163万7000立方メートル、前年比13.8%減に。主要揚げ港別では呉が65万立方メートル(全国シェア約40%)でトップ。対照的に瀬戸内主力港の松永は56.8%減、松山、小松島も入荷が減少した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月14日付1面で)


大倉工業、フロア事業テコ入れ
高機能商品投入で拡販
   大倉工業(香川県丸亀市、鴻池正幸社長)は、今月からフロアの生産、販売事業強化に乗り出す。昨年発売したオレフィンフロア「ユカハード」が一部住宅メーカー、デベロッパーに採用され始め、さらなる市場へのテコ入れが必要と判断したもの。(詳しくは日刊木材新聞17年7月14日付1面で)


ジャパン建材、東海ダイケンを買収
10月には新商号で運営
   ジャパン建材(東京都、中本敏宏社長)は12日、大建工業(大阪市、井漣博行社長)の全額出資子会社で建材・住宅機器販売の東海ダイケン(名古屋市、長谷川一廣社長)の全株式を買収、子会社化することを発表。10月1日付で「ジャパン建材名古屋南(株)」に変更する。(詳しくは日刊木材新聞17年7月14日付1面で)


アルファフォーラム、新構造設計プロセス「STRUX」を開始
プレカット工場の構造計算受注
   アルファフォーラム(東京都、小林靖尚社長)は、新しい構造設計プロセスの「STRUX」(構造計算・解説サービス)を開始した。契約図面と現場の一致が重要性を増してきたため、プレカット工場が作成した伏図をもとに同社が構造計算を実施、確定伏図と構造計算結果を建築確認申請に使用する。(詳しくは日刊木材新聞17年7月14日付8面で)


ハウスアンドハウス、MDF・PBを準不燃化
国内メーカーに技術提供
   ハウスアンドハウス(東京都、早田岳史社長)は、欧州のボードメーカーと共同で中質繊維板(MDF)とパーティクルボード(PB)を準不燃化する技術を開発、さきごろ国土交通省の評価認定を取得した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月14日付8面で)


桧丸太、半年ぶり底入れ
6メートル柱取りなど小反発
   名古屋地区の桧丸太が半年ぶりの底入れ模様。(詳しくは日刊木材新聞17年7月13日付1面で)


樺山木業(大連)新工場本格操業
集成材JASも取得
  写真 クラゴ(東京都、五十嵐秀幸社長)の中国合弁会社樺山木業(大連)有限公司(大連市、張春華薫事長)は、かねてより新工場の建設を進めていたがこのほど完成、11日には新工場へのJAS認証も認められ、今月から本格操業を始めることになった。(詳しくは日刊木材新聞17年7月13日付1面で)


ドライビーム値上げへ
集成平角Rも2000円上げ
   米松最大手の中国木材が製品値上げを打ち出した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月13日付け1面)


フェアで住まいの情報発信
夢ネット推進協と潜在需要掘り起こす
   木材・建材住設小売りのウッディワールドのざき(岡山市西大寺新地、野ざき和良社長)と住まい夢ネット推進協議会共催による「第15回新築・増改築住まい夢フェア」が9、10日、コンベックス岡山で開催され、昨年より多い6654人が来場した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月13日付8面で)


ピコイ独自の燻煙改良システム
高品質乾燥材を販売
   ピコイ(新潟市、近藤健社長)はこのほど、独自製法による燻煙改良木材SBLシステムを開発、同システムで改良、乾燥された内・外装木材製品の販売を開始した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月13日付8面で)


猛烈な中国需要
素材産地の規制誘発
   「世界の工場」中国の素材需要が衰えを知らない。素材産地で加工能力も備える東南アジアでは中国向けに必要素材が流出し、国内加工業の衰退が問題化し、輸出規制に動き出した。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月12日付1面で)


G8サミットでの違法伐採問題
持続可能な開発阻害で認識一致
   英国・グレンイーグルスで開催されていた主要国首脳会議(サミット)で、G8各国は持続可能な森林管理には違法伐採問題の解決が急務であるといった共同声明を発表した。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月12日付1面で)


マルニ、低温乾燥スピードアップ
建築用乾燥材MED生産増へ
   家具メーカー、マルニ木工(広島県廿日市市、山中武社長)は、同社湯来工場(広島市)の木材乾燥施設を使って製造している建築用構造材の製造販売に力を入れる。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月12日付8面で)


ハウジング版、柱角プレゼントの現状
成果は得られたのか
   家1棟分の柱角を無償提供する、国産材需要拡大をめざした方策が各地で広がっている。住宅建設資金全体から見れば1%に過ぎないが、ユーザーの反響は以外に大きい(詳細は、日刊木材新聞17年7月12日付2面で)


特集・豊かな自然が生み出すカナダツガの魅力
高強度の天然ムク材としてカナダツガの再評価始まる
  トップ1写真 高強度のムク材であるカナダツガの再評価がはじまっている。BC州沿岸は高品質の構造材が安定供給できるという世界でも数少ない地域で、カナダツガはその中心的な樹種である。消費者の意識は変化しており、魅力ある木材への要望は着実に高まりつつある。ただしその要望は漠然としており、木材や建築のプロが的確な情報を与えることによって顕在化する作業が必要となる。カナダツガのような特徴ある木材はその材料としてうってつけである。すでにカナダツガのムク材で他社との差別化を図る事例が出始めてきた。今回初めて現地を訪問したカナダツガE120親善大使の舞の海氏は、あらためてカナダツガの魅力を確認し、その良さを訴えた。(詳細は、日刊木材新聞17年7月7日付4、5面で)


特集・西北プライウッド さらに高品質の製品を需要家に提供
厚物合板やLVL、LVS、LVBなどを製造
  トップ2写真 セイホクグループ傘下のなかでもいち早く針葉樹構造用厚物合板「ネダノン」の生産を開始、LVL、LVS、LVBなど付加価値の高い製品を中心に生産販売している西北プライウッド(東京都、井上篤博社長)。同社ではこのほどLVL工場内に新型のスプレッダーを導入、加えて合板工場にあった一部の機械をLVL工場に移設し、LVLの一貫生産ラインを築いた。まだ流通量が少ない国産杉LVL生産を強化している。(詳細は日刊木材新聞17年7月6日付5面で)


内外産とも供給減少
5月の合板需給
   17年5月の合板供給量(速報)は67万2000立方メートルで前月比1.9%減となった。輸入合板も前月より若干の減少、国産品も微減した。(詳細は日刊木材新聞17年7月9日付1面で)


EIDAI、小名浜合板を子会社化
国内最大級のPBメーカーへ
   EIDAI(大阪市、吉川康長社長)は7日、パーティクルボード等の製造・販売を行う小名浜合板(いわき市、大村博社長)からの申し入れで、経営陣と社員の保有する同社株を取得し、議決権を過半数とし、子会社化した。(詳細は日刊木材新聞17年7月9日付1面で)


国交省、住基法制定にむけ政策枠組み示す
8月12日までパブコメ
   国交省は住宅基本法の制定にむけ、社会資本整備審議会住宅宅地分科会基本制度部会の報告案を公表。住宅供給量の拡大から市場やストック重視の政策へ転換する方向性を示している。(詳細は日刊木材新聞17年7月9日付8面で)


竹原工業、国産材で”杉ボード”開発
従来品と変わらない物性へ
  写真 竹原工業(広島県、長谷川知司社長)は国産材の杉、桧(主に杉)を原料にした”杉ボード”(仮称)を開発。試作製品の販売を近々始める。すでに強度、物性試験を行い、従来商品のパーティクル・ボード「タケハラボード」と変わらない物性で、得意先に紹介するなど市場の反応を見ている。(詳細は日刊木材新聞17年7月8日付1面で)


テクノウッドワークス、CAD入力代行業務を全国のプレカット工場に拡大
CAD要員を大幅増強
   テクノウッドワークス(栃木県、早川孝男社長)は、全国のプレカット工場・2×4コンポーネント工場のCAD入力代行業務を拡大する。現在、国内16人、中国8人の24人で月間4万坪のCAD入力を行っており、大連で年内に4人、18年度に8人増員し20人体制に、国内では来春、30人採用するなどCAD要員の育成・確保を強化していく。(詳細は日刊木材新聞17年7月8日付1面で)


相互住宅と細田工務店が共同でリフォーム新会社を設立
質の高いサービスを提供
   細田工務店(東京都、今村民夫社長)は、相互住宅(東京都、宮本雅生社長)と共同でリフォーム事業を主とした新会社「第1リフォームテクノ」を設立した。(詳細は日刊木材新聞17年7月8日付1面で)


東電ホームサービス、リフォームに本格参入
建築CAD導入で提案力さらに強化
   東電ホームサービス(東京都、濱田辰夫社長)がリフォーム事業に本格参入する。今月末にも、建築用CADを6営業所(本社含む)に導入し、顧客への提案強化を図る。同社では、今年度のリフォーム事業の売り上げを約10億円、前年比19%増と見込んでいる。(詳細は日刊木材新聞17年7月8日付8面で)


エアサイクルホームシステム、販売店のエリア権限確保
資産価値を向上・維持させる住宅として認知度を高めていく
   エアサイクルホームシステム(東京都、有馬進社長)は、「エアサイクルの家」のブランド力向上を目指し事業改革に乗り出す。地域販売店や会員工務店のエリア権限を確保するなど、会員との関係強化する一方で、一般消費者には「木造住宅の資産価値を向上・維持させる住宅」として認知度を高めていく。(詳細は日刊木材新聞17年7月8日付8面で)


南洋材丸太、輸入コストが大幅増
円安直撃 産地シッパーは依然強気
   産地木代金の強基調が続く南洋材丸太だが、ここにきて為替円安が一気に進行し、国内価格の値決めがさらに難航している。産地高のスピードに国内価格が追随できず、4月末の値決め分から需給双方で物別れが目立つが、今後入港してくる玉は一層の高値に張り付く。(詳細は日刊木材新聞17年7月7日付1面で)


国内産集成管柱1800円へ
ラミナ不足懸念、増産に慎重
   国内産集成管柱のうち指標品目である3メートル×105_角既製品の7月出荷価格について、量産各社は50円高となる一本代金1800円(販売店着)を取引先に対して提示、一段高が浸透し始めている。(詳細は日刊木材新聞17年7月7日付1面で)


東急ホーム、ドイツ研究機関と提携
健康・環境を徹底追求
  写真 東急ホーム(東京、金指潔社長)は、ドイツのフラウンホーファー研究機構(ミュンヘン)と、環境負荷が小さく健康に配慮した住宅供給で業務提携したことを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞17年7月7日付8面で)


ノグチ、中国から建材・住器をパッケージ輸入
ブリテッシュストーンは全国販売も
  写真 ノグチ(群馬県前橋市、小澤啓二社長)は、中国・上海市に駐在事務所を設け、住宅1棟分の建材・設備等を1棟分コンテナにまとめて輸入する「マイホームまるごとパッケージ」を開発。国産品比で35〜40%のコストダウンにつながり、今期は3億円の販売を目指している。(詳細は日刊木材新聞17年7月7日付8面で)


市売向け原木に強度表示
都城製材協組、平角生産本格化に対応
  写真 原木市場を運営する都城地区製材業協同組合(宮崎県都城市、木脇義貴理事長)は、市売向け国産材原木の強度測定を始めた。(詳しくは日刊木材新聞17年7月6日付1面で)


新プレカット工場立ち上げ
かつら木材センター、月産能力1万坪へ
   かつら木材センター(京都府八幡市、桂正司社長)は、和歌山県西牟婁郡にプレカットの新工場「きのくにプレカット」を立ち上げ、生産能力を月間1万坪(2シフト)へ拡大させた。(詳しくは日刊木材新聞17年7月6日付1面で)


床下地用高強度PBの業界規格制定
日本繊維板工業会、曲げ強さの高い2区分追加
   日本繊維板工業会(井邉博行会長)は1日、床下地用高強度パーティクルボード(名称=グリンベースパネル、厚さ15〜30ミリ)について業界規格(同工業会規格)を制定した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月6日付1面で)


会社探訪 マデラ
「3ヵ所の配送センター 個性的機能を発揮、物流に更なる付加価値求める」
   建販問屋であるマデラ(東京都、足立雅一社長)のもつ配送センターは、それぞれ個性的な機能を発揮している。顧客が物流に期待する3つ配送方式を取り入れ、付加価値物流に取り組んでいる。(詳細は日刊木材新聞17年7月6日付2面で)


キーテック、神奈川県産材で合板実験生産
国産材合板のデータ収集
  写真 構造用LVLや合板メーカーのキーテック(東京都、青木慶一郎代表取締役専務)では6月下旬に、神奈川県森林組合連合会(久保寺邦夫会長)から神奈川県産材杉丸太(11.1立方メートル)の供給を受け、国産材合板(全層)の実験生産を行っている。(詳しくは日刊木材新聞17年7月6日付8面で)


商品群のブランド名「ナストピア」に決定
東建ナスステンレス
   東建リーバ(名古屋市、左右田稔社長)の子会社、東建ナスステンレス(東京都、同)は、システムキッチンをはじめとする商品群ブランド名を「ナストピア」に決定した。(詳しくは日刊木材新聞17年7月6日付8面で)


ポラテック、2×4プレカット事業に本格参入
年内にも大型工場建設
   ポラテック(埼玉県越谷市、中内晃次郎社長)は、2×4プレカット事業を本格的に拡大する。将来的には在来プレカット同様に日本一の規模に拡大する方針。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月5日付1面で)


創刊60周年企画・「我が社の将来像を描く」
   各社の経営トップに彼らが描く企業の将来像を語ってもらう。初回は津田産業(大阪市)、エス・エルワールド(静岡市)、天龍木材(静岡県浜松市)、大三商行(岡山市)、ホクザイ(北九州市)の社長が語る。(詳しくは、日刊木材新聞平成17年7月5日付4、5面で)


タック・ハイテクウッドグループ、8月に東西販社を合併
全国営業体制を強化
  タック(名古屋市、竹内成豊社長)を中心とするタックハイテクウッドグループは、8月20日付で西日本・東日本の国内販売会社2社を合併させることを明らかにした。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月5日付8面で)


江間忠ウッドベース鹿島、構造材月1万3000坪能力に
5軸加工機で高度加工も
   江間忠グループの江間忠ウッドベース鹿島(茨城県、土屋七郎社長)は本格的な生産を開始した構造材第2ラインと特殊加工機の増設披露を行なった。(詳細は、日刊木材新聞平成17年7月5日付8面で)