日刊木材新聞 18年10月



国産材時代―真の復権に向けて―〈6〉
・第1部 国産材素材の供給態勢
・海外主産地との素材生産に関する比較
・生産コスト削減が課題
  トップ写真 林業の再生を図るには最終製品としての木材が価格競争力を付けることに尽きる。今日の木材製品の動向を見ると集成材材を中心とした欧州材の強さが圧倒的だ。立木段階では一連の国産材の値下がりで杉等が世界有数の安値になったにもかかわらず、製品としての競争力は低い。これは立木を伐採して加工工場で加工し、最終ユーザーの住宅会社に至る一連の流れのなかに問題があるからにほかならない。この特集では海外の主産地である北米、北欧、NZの素材生産コスト等を紹介している。(詳細は日刊木材新聞18年10月25日付4〜7面で)


商品特集「断熱材」
・より簡単、より安価な断熱材の開発がカギ
・大手ハウスメーカー、既にほとんどが次世代省エネ住宅基準を標準化
  トップ写真 経済産業省では07年度から、省エネ住宅を建設するための補助金(リフォーム含む)を12億円に倍増させた。断熱材メーカーにとっては、空前の追い風が吹いていることにもなる。既に大手ハウスメーカーでは、一昨年からほとんどが次世代省エネ基準を標準化。ビルダー、工務店も徐々にだが、この動きに追随する傾向だ。特集では、そうした現状を踏まえ、各断熱材メーカーの最新動向をまとめてみる。(詳細は日刊木材新聞18年10月27日付3〜7面で)


協和木材 本社工場が完成
年間原木消費13万8000m3
  写真 協和木材(福島県、佐川広興社長)が建設を進めていた年間原木消費量13万8000立方メートルの本社・新工場がこのほど完成、24日に披露された。これで同社の年間原木消費量は本社・新工場の13万8000立方メートルと那須工場(栃木県那須市)の3万立方メートルを合わせて16万8000立方メートルとなり、国産材製材としては日本最大規模の工場となった。(詳細は日刊木材新聞18年10月28日付1面で)


欧州材、日本向け価格全面高
ラミナ250ユーロ突破
   欧州産針葉樹製材、構造用集成材などの日本向け輸出価格が全面高となっている。欧州材は既に昨年後半から連続して産地価格が上昇しているが、今回は各品目とも上昇幅が大きく、今後の輸入コスト高吸収を巡って日本側関係者は一段と危機感を強めることになりそうだ。(詳細は日刊木材新聞18年10月28日付1面で)


神奈川県産材の活用、本格化
森林循環フェア2006
  写真 「森林循環フェア2006」が13〜15日の3日間、神奈川県産材の生産や利用に関わる各団体が集まり立ち上げた森林循環フェア実行委員会の主催で開かれた。川上から川下まで一体となって県産材のPR活動に取り組むのは神奈川県では初の試み。(詳細は日刊木材新聞18年10月28日付7面で)


小型軽量のHSS金物発売
グランドワークス
  写真 金物工法の大手、グランドワークス(富山県滑川市、大倉憲峰社長)は、新型のHSS金物を発売する。(詳細は日刊木材新聞18年10月28日付8面で)


ザイエンス、OPスケヤーの量産開始
4工場で2年後月産7万本へ
  写真 ザイエンス(東京都、田中隆行社長)は新規開発した深浸潤方式の防腐・防蟻処理木材「OP集成スケヤー」の生産を大幅に拡大する。同製品は現在、関東工場で量産を始めているが、今月から東北(塩釜)、大阪、広島の各工場でもAQ認定を取得し、KD、集成の生産に入った。将来的には傘下4工場で月間7万本の生産、供給を目指す。(詳細は日刊木材新聞18年10月27日付1面 で)


独自技術の乾燥設備、中国地方で導入相次ぐ
自然に近い乾燥、燃料も地域に優しい木質系
  写真 木材乾燥の重要性が高まるなか、中国地方で自然乾燥に近い方法で木材を乾燥させる設備を導入する企業が相次いでいる。桧の良材丸太から造作や構造材を製材する丸共木材(岡山県真庭市、酒井勝社長)は木造の木材乾燥施設を建設。木屑燃料の温水ボイラーで室内を40℃まで加温する。広島県北部国産材加工協同組合(広島県三次市、小島敏文理事長)もこのほど木造で太陽光を使って自然乾燥させる「木材乾燥庫」を建設した。(詳細は日刊木材新聞18年10月27日付8面で)


日本木材防腐工業組合が創立40周年シンポ
電柱、枕木、土台に次ぐ需要探る
  写真 日本木材防腐工業組合(田中隆行理事長)の創立40周年を記念するシンポジウムが25日、東京で開かれ、日本の木材防腐・保存処理木材を担う若手経営者の田中隆行氏(ザイエンス社長)、鈴木龍一郎氏(大日本木材防腐社長)、越井潤氏(越井木材工業社長)、角博氏(九州木材工業社長)がパネル・ディスカッションした。(詳細は日刊木材新聞18年10月27日付8面で)


ハイビック、岡谷ホームコンポーネントを買収
中京・西日本進出の足掛りにも
   ハイビック(栃木県小山市、田村光一社長)は24日、2×4コンポーネント大手の岡谷ホームコンポーネント(千葉県八千代市、西張三典社長)を買収、グループ化したことを明らかにした。中京・西日本へのエリア展開をはじめ、2×4の事業規模の拡充、さらに在来軸組プレカットの付加価値を高めるパネル化対応等の相乗効果が期待される。(詳細は日刊木材新聞18年10月26日付1面で)


型枠代替で樹脂パネル需要急増
カナフレックス「NEWかるいたくん」
   長引く合板高騰を背景に内外合板の代替品が台頭し始めている。しかし型枠用合板に関しては南洋材製品の品質と扱いやすさに匹敵するものがないといわれ、目立った代替品の動きは現れてこなかったが、ここへきて代替需要の流れが見え始めてきた。(詳細は日刊木材新聞18年10月26日付1で)


伊万里木材市場、「サンギ製材ドットコム」開設
製材メーカーと連携
   伊万里木材市場(佐賀県伊万里市、林雅文社長)は、ひっ迫状況が続く土木・建築・建設用の桟木需要に対応するため、杉桟木の安定供給事業を開始した。インターネット上に「サンギ製材ドットコム」を開設し、製材メーカー複数社と連携。(詳細は日刊木材新聞18年10月26日付8面で)


北海道カラ松製材業協、3000円上げ表明
原木集荷難が背景に
   北海道カラ松製材業協議会(秋元紀幸会長)は、カラ松製材品の立方?3000円値上げの意向を固めた。今月末にも顧客への値上げ要請を強め、11月には完全実施を図っていく考えだ。(詳細は日刊木材新聞18年10月26日付8面で)


関西に合板緊急出荷
欠品状況を重視、販社に指示
   セイホクグループでは、販売会社であるファミリーボードとアイプライを通し、関西市場に針葉樹構造用合板を優先的に緊急出荷することを決めた。(詳細は日刊木材新聞18年10月25日付1で)


建築士法など3法改正案が閣議決定
耐震偽装問題の再発防止策で
   耐震強度偽装問題の再発防止策を盛り込んだ建築士法など3法改正案が24日、閣議決定した。(詳細は日刊木材新聞18年10月25日付1面で)


窓商品APW700、APW500に
業界初の10年保証
   YKKAPはこのほど発売した窓商品「APW700」と「APW500」において、業界では初めてとなる10年保証のサービスを開始した。(詳細は日刊木材新聞18年10月25日付1面で)


木や自然素材がコンセプト
山根木材の廿日市リフォームショップ開店
  写真 住宅建築、プレカット加工・部材販売等の山根木材は、このほど「リフォーム廿日市ショールーム」を従来の旧国道沿い(廿日市)から同社廿日市工場隣接地に移転。(詳細は日刊木材新聞18年10月25日付8面で)


東北の工務店支援
東北サポート課設ける
   ジャパン建材ではさきごろ、東北6県と一部北海道地域の工務店を地域密着型で支援する東北サポート課(=JK東北サポートセンター、金子智昭課長)を営業推進本部住宅保証部に設立した。(詳細は日刊木材新聞18年10月25日付8面で)


銘建工業、杉集成管柱販売へ
来年度中に月間3万本めざす
   構造用集成材大手の銘建工業(岡山県真庭市、中島浩一郎社長)は10月末から杉集成管柱の販売を始める。杉集成管は4層で値上がりしたWウッド製品より割安な価格設定。(詳細は日刊木材新聞18年10月24日付1面で)


COFIの麓英彦氏、BC州の虫害拡大状況を報告
05年は1500万haに
   日本ツーバイフォーランバーJAS協議会はこのほど、カナダ林産業審議会(COFI)の麓英彦氏を講師に、現在、BC州内陸部で深刻な被害を出しているマウンテンパインビートルによる虫害状況について検討した。(詳細は日刊木材新聞18年10月24日付2面で)


ジャパン建材、北米産OSB厚物を関西市場へ供給
針葉樹合板ひっ迫、代替で
  写真 ジャパン建材(東京都、野島新人社長)営業推進本部貿易部では、関西市場へ北米産OSB厚物の供給を開始。関西市場でひっ迫している国産の針葉樹構造用厚物合板の代替品として供給するもの。(詳細は日刊木材新聞18年10月24日付8面で)


秋田プライウッド、国産材原木使用が35%に増加
社有林”アキプラの森からファーストボード生まれる”
  トップ写真 セイホクグループの秋田プライウッド(秋田市、井上篤博社長)では、国産材の消費拡大を目指し、昨年から今年にかけて杉用皮剥機やロータリーレース等の生産設備の増強を図った。これにより同社の国産材原木使用比率が、総原木使用量の34・8%と前年同期より8・6ポイント上昇した。
また、地元秋田県鳥海山麓の山林に社有林”アキプラの森”を所有しており、そこで産出された杉丸太から全層杉の合板のファーストボードを生産した。(詳細は日刊木材新聞18年10月18日付6面で)


建材版「人造大理石」、キッチンカウンターの過半数制覇
高級感と高耐熱性で採用急増
  トップ写真 キッチン・バス工業会の調べによると、昨年10月に初めてキッチンカウンターの材質で人造大理石がステンレスを追い抜き、構成比率の過半を制した。人造大理石の人気の秘密はその外観。まさに”大理石”のような重厚な質感、陶器のようななめらかさと美しい色合いをもち、しかも剛性にも優れる。掲載企業は、TOTO、ミカド、INAX、タカラスタンダード、ヤマハリビングテック、日立ハウステック、サンウエーブ工業、クリナップ。(詳細は日刊木材新聞18年10月21日付4〜6面で)


木住協、木造軸組で耐火構造認定
防火地域の3、4階建て可能に
  写真 日本木造住宅産業協会(矢野龍会長)は10月2日付で国土交通省から木造軸組工法による耐火構造認定を取得したと発表。認定仕様を用いれば防火地域内の3、4階建てや共同住宅に加え、特殊建物、幼稚園、老人ホームなど従来は不可能だった建築が可能になる。(詳細は日刊木材新聞18年10月21日付1面で)


東日本梱包工業組合実態調査、輸出は北米志向強まる
資材は木材の割合が低下
   東日本梱包工業組合(飯塚知一理事長)はこのほど、平成18年度「業界実態調査報告書」をまとめた。同報告書は、輸出梱包仕向け地のアジア集中傾向が緩和し北米志向が見られることや、梱包材料の仕入れ割合で木材比率が減少していることなどを指摘している。(詳細は日刊木材新聞18年10月21日付1面で)


富士製作所、共和キカイが共同で製材機を開発
中小の国産材製材工場に最適
  写真 富士製作所(静岡県)と共和キカイ(石川県)との共同で「ダブルアーバー式サ―キュラーソー」を開発した。従来の帯鋸に比べ製材の挽き肌が美しく、機械のメンテナンスが楽で、杉・桧など国産材の中小製材工場などへ販売していく。(詳細は日刊木材新聞18年10月21日付8面で)


松下電工、世界初新素材のトイレを開発
2010年までにトイレシェア21%を狙う
  写真 松下電工(大阪府、畑中浩一社長)は、アクリルベースの有機ガラスを素材としたトイレを開発した。有機ガラスを素材としたトイレの開発は、世界でも初めて。陶器は水垢が付きやすいのが難点だが、新素材は水垢を寄せ付けず、ブラシを使った掃除は年4回で済む。同社では、2010年までにトイレ出荷台数の21%を狙う。(詳細は日刊木材新聞18年10月21日付8面で)


第一回国際針葉樹会議、カナダで開催
24カ国の林産会社が短期的需要動向探る
   欧州製材業協会(EOS)と欧州針葉樹協会(UCBR)の共催による第一回国際針葉樹会議が19、20日、カナダ・ケベック市で開かれる。カナダウッドのホストのもと世界24カ国、115人が参加し、針葉樹にかかわる供給者と需要者が幅広く意見交換することで互いのニーズを確認するほか、同業態でも密接な関係構築を図り、相乗効果を高める狙いがある。(詳細は日刊木材新聞18年10月20日付1面で)


西村木材店、高周波・蒸気複合の新たな乾燥法を開発
桧KD柱の品質向上、乾燥時間も大幅短縮
  写真 西村木材店(三重県松阪市、西村仁雄社長)は山本ビニターと久田卓興森林総合研究所理事のアドバイスをもとに「高周波・蒸気複合乾燥における新しい乾燥条件」を開発した。桧KD柱材の品質向上、不良率の低減、内部破壊の軽微を可能にするとともに、含水率15%以下の乾燥材生産時間の大幅短縮を実現した。(詳細は日刊木材新聞18年10月20日付1面で)


ポラテック滋賀工場、本格生産始まる
中堅ビルダー向け、月次200棟から
  写真 ポラテック(埼玉県越谷市、中内晃次郎社長)の滋賀工場「ロハスフィールド」が本格稼動を始めた。まず2シフト月産約200棟(6000坪)ペースで生産を開始し、来年2月にはフル生産の9000〜1万坪を目指す。脱パワービルダーの傾向を強め、年間50〜200棟規模の中堅ビルダーを主軸に地場の中小工務店まで幅広く営業展開する。(詳細は日刊木材新聞18年10月20日付8面で)


見直される建築確認の特例制度
構造計算義務化の誤解
   分譲住宅会社が供給した戸建て住宅で相次ぎ建築基準法の基準強度を満たさない物件が見つかった問題を受け、国交省が検討している「建築確認・検査の特例制度」の見直しについて、様々な憶測が先行している。実際は審査の「例外をなくす」のが見直しの趣旨で、設計業務そのものに従来以上の対応が求められるわけではない。なぜ無用な誤解が生じたのか。現時点までの議論の経過をまとめた。(詳細は日刊木材新聞18年10月19日付1面で)


Wウッド集成管柱、7年ぶり2000円台乗せ
ラミナ高止まらず、コスト押上げ
   国産のWウッド集成管柱(3?×105ミリ角)が一本代金2000円に乗せてきた。国内大手メーカーのなかには2100円唱えも。欧州産Wウッド管柱も第4・四半期で最大手のストゥーラエンソティンバーが大幅値上げを打ち出し、着値ベースで2100円近くになっている。国内外産とも値上げが本格化してきた。(詳細は日刊木材新聞18年10月19日付1面で)


スウェーデンホームジャパン、中国での木製3層ガラス窓生産
協力工場で外販を視野に
  写真 スウェーデンホームジャパン(兵庫県加古川市、湖中明憲社長)は、北欧産の木製3層ガラス窓やフローリングなどを現地から輸入するとともに、構造には2×4や2×6などを採用して注文住宅を供給する。外販も視野に入れて、中国での木製3層ガラス窓生産に乗り出した。(詳細は日刊木材新聞18年10月19日付8面で)


古河エコボード、水に強い再生複合材の販売進める
廃材などを原料にした環境配慮建材
  写真 古河機械金属(東京都)は、環境関連製品事業の一環として、昨年秋から添田工場(福岡県)で生産を開始したのが廃木材・プラスチックを使用した再生複合材「古河エコボード」。水に強い特性から床下地、梱包パレット、エクステリア資材向けなどに販売を進めている。(詳細は日刊木材新聞18年10月19日付8面で)


在来住宅部材にSPF2×4製材採用が増加
供給安定性、コスト優位性に注目
   カナダ産SPF2×4製材を在来木造住宅部材として採用する動きが増えている。(詳細は日刊木材新聞18年10月18日付け1面で)


セイホク12ミリ厚で1千円の大台唱え
秋需ピーク、逼迫感衰えず
   セイホクは21日以降の受注玉に関して、針葉樹構造用合板9ミリ厚F☆☆☆☆1類、同12ミリ厚F☆☆☆☆1類の価格を、現行からそれぞれ20円高の820円(関東1次問屋着、枚)、1000円(同)と打ち出した。(詳細は日刊木材新聞18年10月18日付け1面で)


石友ホーム、ローコスト住宅事業に参入
子会社「ウッディライフホーム」設立
   石友ホームは、現在展開する注文住宅事業とリフォーム事業に加え、来年から新たにローコスト住宅事業に参入する。(詳細は日刊木材新聞18年10月18日付け8面で)


創建が木造外断熱の家
千葉ニュータウンで全82戸の分譲始める
  写真 創建は今月から千葉ニュータウンで全82戸の戸建て分譲住宅の販売を始めた。(詳細は日刊木材新聞18年10月18日付け8面で)


21世紀住宅研究所、地震で全壊の建替え
最大で2000万円補償
   住生活グループ傘下の21世紀住宅研究所は、耐震性を高めた住宅構造「スーパーストロング構造体」(SS構造体)を採用した住宅が地震で全壊した場合、建て替え費用を最大2000万円まで補償する制度を開始した。(詳細は日刊木材新聞18年10月18日付け8面で)


木材自給率7年ぶり20%台へ
17年用材需要量は小幅減
   林野庁が発表した平成17年木材需給表(丸太換算)のによると、用材(製材品、合板、パルプ、チップ等)の総需要量は前年比4・4%減の8585万7000立方?。用材輸入量の減少から、木材(用材)自給率は20.0%へ上昇した。(詳細は日刊木材新聞平成18年10月17日付1面で)


ウッドテック、2x4壁パネルラインを増設
後半工程を強化、生産30%へ
  写真 2x4コンポーネントのウッドテック(愛知県高浜市、加藤理彦社長)は来年3月末までに工場棟を増設し、壁パネルラインを2ライン化することを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞平成18年10月17日付1面で)


違法伐採総合対策推進協議会「合法木材ナビ」を開設
情報提供と意見収集
  写真 違法伐採総合対策推進協議会(事務局=(社)全木連内)はホームページ「合法木材ナビ(http://www.goho-wood.jp)」の公開を開始した。(詳細は日刊木材新聞平成18年10月17日付8面で)


柴木材、市場調査目的に乾燥機設置
バーク粉砕で収益強化
  写真 ロシア産エゾ松製材の柴木材(富山県高岡市、柴秀木社長)はこのほど、乾燥機2基を新設し、試験稼動を開始した。当面は市場調査ともに生産量に占めるKD材比率のデータ蓄積も行う。(詳細は日刊木材新聞平成18年10月17日付8面で)


国産材時代〈5〉真の復権に向け
・第1部国産材素材の供給態勢
・森林組合の再編統合、合弁促進で経営基盤確立必須
  トップ写真 わが国の森林面積の4割ほどを占める人工林の蓄積は、平成2年から14年を比較すると50%弱の増加で、齢級の中心も7〜9齢級へと移行し成熟期にある。一方、素材生産量は約3000万平方メートルから半数近くへ落ち込み、用材自給率は14年時点で18・2%へ減退した。17年の最新データでは、国内生産量が小幅上昇し、用材の輸入量が減少したことで、自給率20%とやや明るい兆しが出てきたものの、依然として低位を漂う情勢である。このなか、民有林面積7割を包括する森林組合系統には、森林整備の中核的な担い手として面的拡充と効率的な生産活動による木材の安定供給が求められている。ただ、長期にわたる木材価格の低迷や人件費等の経営コストの上昇で、林業の採算性は大幅に低下し、とくに小規模の森林所有者を中心に、林業生産活動が停滞しているのが現実である。掲載地区は、中京(愛知、岐阜、三重)、栃木、長野県(詳細は日刊木材新聞18年10月11日付4〜7面で)


ハウジング版―プレカット工場に実像鮮明に「全国プレカット名鑑」―
・年間実績10万坪以上が18社
・1万坪以上の加工能力も23社
  トップ写真 日刊木材新聞社が5年ぶりに発刊する「全国プレカット名鑑」で興味深い実像が明らかになった。回答を得た全国の主要在来軸組(金物を含む)や2×4工場のデータを基に、05年の年間加工実績や使用部材の実情をまとめた。ハウジング版では在来軸組工場を主体に収録。10月末の2×4工場特集では、2×4工場のアンケート集計を掲載する。(詳細は日刊木材新聞18年10月12日付4〜5面で)


エーディーワールド、空知単板工業と事業提携
EW8ツキ板の生産委託
   エーディーワールド(東京都、平澤潤子社長)は、空知単板工業と業務提携し、集成加工材「EW8」のツキ板の生産を開始する。「初年度で年間10万平方メートル以上の生産を目指す」(平澤瑞雄会長)としている。(詳細は日刊木材新聞18年10月14日付1面で)


杉乾燥羽柄材を安定供給
ネクスト
  写真 米松KD羽柄製品の国内挽きメーカーとして知られるネクスト(大分県日田市、横山俊英社長)は、4年ほど前から杉乾燥羽柄製品の供給にも取り組んできた。特に今年は問い合わせが増えており、乾燥羽柄材に特化した生産による安定供給力を背景に、米松との2本柱商品として育てていく考え。(詳細は日刊木材新聞18年10月14日付5面で)


KD単板生産本格開始
キーテック・JK工業
  写真 JKホールディングス(東京都、中本敏宏社長)参加でJKグループのJK工業(同、渡辺康二郎社長)は昨年4月の木更津単板工場稼働以来、同グループのキーテック(同、青木慶一郎代表取締役専務)木更津工場へLVL用針葉樹単板の供給を行ってきた。(詳細は日刊木材新聞18年10月14日付6面で)


連載 カナダ・世界一の森林資源を生かす
BC州の付加価値産業
  写真 針葉樹を中心とした西海岸から、広葉樹を中心とした東海岸まで、豊富で良質な木質資源を抱えるカナダ。カナダの多様な木材がBC州の木材産業を支えている。(詳細は日刊木材新聞18年10月14日付8面で)


米加新貿易協定が発効
カナダ製材各社に重い税負担
   米国市場向けカナダ産針葉樹製材に関する米加間の新しい貿易協定が12日発効、従来の米国による輸入関税を廃止し、カナダ側が輸出税を適用する方式へ移行した。(詳細は日刊木材新聞18年10月14日付8面で)


BC州内陸工場も生産調整に
アビティビ・ドムタールも大型減産実施へ
   米国製材市況急反落に伴う、製材工場の減産、一時閉鎖措置が、いよいよカナダBC州内陸にも波及してきた。15%の米国向け輸出関税が適用され一層の収益悪化を招くことから、生産調整の動きは加速してくると考えられる。(詳細は日刊木材新聞18年10月14日付8面で)


静岡大学と日東木材産業、ハイリジッドラーメンの実大実験
コストダウンと強度の両立へ
  写真 静岡大学農学部環境森林学科は11日、日東木材産業(静岡県浜松市、齋藤幹一郎社長)と共同で「ハイリジッドラーメン」の公開実大実験を実施した。日東木材産業が平成8年から研究に着手した高強度の「ハイリジッドフレーム」をベースに住宅レベルの中断面構造用集成材やムク材で対応できるよう開発したもの。平成12年に発表した「K―3」ラーメン構法に比べ強度が40%アップする一方、コストはフレーム単体で40%ダウンできる。11月から販売する計画。(詳細は日刊木材新聞18年10月13日付1面で)


QWEB、厳格な合法性証明システムを提示
原料仕入れ先にも合法材誓約書
   ケベック州木材製品輸出振興会(QWEB)は違法伐採木材を排除する基本方針を策定し、このほど日本木材輸入協会に提出した。世界的な潮流である違法伐採木材の排除に呼応したもので、QWEBとしての行動規範、さらに行動規範遵守誓約書、木材の出材と合法性に関する方針からなり、輸入国側の要請に応じて証明書類をいつでも提供できる態勢を整えた。(詳細は日刊木材新聞18年10月13日付1面で)


日ロ木材会議、合法性木材の貿易で再確認
来年から丸太輸出税は10%
  写真 日本木材輸入協会(谷山順一会長)と極東木材輸出協会(A・N・シドレンコ会長)は11日、都内で日口木材会議を開催。両国間木材貿易の円滑・安定化とともにロシア材の合法性認証に向け両協会が相互協力していくことを確認。また連邦政府決議により来年1月1日から丸太の輸出税を10%に引き上げることが明らかに。(詳細は日刊木材新聞18年10月12日付1面で)


木質バイオマス利用実態調査、仕向先トップはチップ
エネルギー利用は233万m3
   農林水産省大臣官房統計部がこのほど公表した平成17年の木質バイオマス利用実態調査結果では、発生量1078万2000立方メートルに対し利用量1019万7000立方メートルと94・6%を占め、廃棄量は5.4%に当たる58万5000立方メートルだった。(詳細は日刊木材新聞18年10月12日付1面で)


サトウ、カラ松原木取扱いを拡大
年間20万m3体制へ
  写真 サトウ(北海道帯広市、秋元紀幸社長)は、同社の原木集荷センターとしての機能を持つ協同組合フォレスト十勝とオムニス林産協同組合との道産カラ松原木の取り扱いを年間20万立方メートルに拡大することを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞18年10月12日付8面で)


ゴーリキ「ピッカーIV」、幅高さ変更簡単
物流ABCでの提案も
  写真 ゴーリキ(三重県伊勢市、強力修社長)は、重量用キャンチラックの新製品「ピッカーIV」を発売した。従来の同社のラックではアームの脱着時にアームを跳ね上げて行う必要があったが、新製品では引き上げて水平に引っ張るだけでよく、棚の高さ調節が容易に。(詳細は日刊木材新聞18年10月12日付8面で)


年間実績20万坪以上が4社
月間加工能力5年で2〜3倍に
   日刊木材新聞社が10月末に発刊予定の「全国プレカット名鑑」によると、05年の年間加工実績で全国No.1はポラテックの42万5000坪。(詳細は日刊木材新聞18年10月11日付1面で)


全社有林で森林認証取得
営業本部などでCOC認証
   住友林業は6日、国内社有林4万ヘクタール余を日本独自の森林認証である「緑の循環」認証会議(SGEC)を一括取得するとともに、同社営業本部が取り扱う原木、合・単板、製材、建材、MDFなどでFSC(森林管理協議会)のCOC(認証の連鎖)を取得したことを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞18年10月11日付1面で)


全建連、サポートセンター来春開設
工務店経営近代化へ
   全国中小建築工事業団体連合会は5日、石川県七尾市で全国大会を開き、「工務店の力でネットワークを完成しよう」など5つのスローガンを採択し、今後とも全建連が戸建て木造住宅建築の担い手であるとして、工務店経営の近代化に向けた様々な仕組み作りを構築していくことを決めた。(詳細は日刊木材新聞18年10月11日付8面で)


飛騨唐松を内装材に
ムク幅広フローリング商品化
   グリーンウッドは、ヤニや狂いが出やすく、内装材としての使用が難しかったカラ松をDRYーXの乾燥技術と次世代ガラスコート技術を活用して幅広のフローリングとして商品化した。(詳細は日刊木材新聞18年10月11日付8面で)


泰成電機工業社長 平栗伸好氏インタビュー
・泰成グループ、置床で住資材事業分野確立
・5年後に置床50%拡大計画
  トップ写真 乾式遮音二重床のトップメーカーである泰成電機工業(長野県駒ヶ根市、平栗伸好社長)は、遮音性を高めコスト競争力の高い置き床システムを開発しており、わが国で初めて置き床分野で住宅資材事業を確立したといえる。特集では平栗社長のインタビューを通して、同社の業績や今後の展開を紹介している。(詳細は日刊木材新聞18年10月6日付4面で)


関西・四国版『岐路に立つ関西プレカット工場』
関東圏メーカーが本格稼働
  トップ写真 関西圏のプレカット工場市場が大きな岐路に立っている。これまで数年間、増産態勢の強化や新型ラインへの更新などで供給量が大幅に増加。さらに今秋からは関東圏の新規サプライヤー、ポラテック滋賀工場、ナイスプレカット滋賀工場、ファーストウッド福井工場(一建設出資、年末稼働予定)の3工場が本格的な稼働を始める。(詳細は日刊木材新聞18年10月5日付4面で)


PEFC、年内に認証森林2億ヘクタールへ
世界の25%が認証林
   世界最大の森林認証組織であるPEFC森林認証プログラムは06年中に全世界で森林認証面積が2億ヘクタールに、またCOC認証件数は3000件に拡大するという見通しを発表した。(詳細は日刊木材新聞18年10月7日付1面で)


杉KD平角生産に実績
在庫力で短納期
   佐伯広域森林組合(大分県、長田助勝組合長)の宇目加工場は杉KD平角の生産に取組み、100種類ほどを在庫し、九州内のプレカット向けを中心に納期1〜2日で供給している。(詳細は日刊木材新聞18年10月7日付8面で)


リリカラ、カーテンシミュレーションシステムを開始
東京ショールームで
   リリカラ(東京都、山田俊之社長)は5日から、カーテンシミュレーションシステム「リックス」によるサービスを東京ショールーム(新宿)で開始した。(詳細は日刊木材新聞18年10月7日付8面で)


銘建工業、久世工場で杉製材に本格参入
丸太安値続きで商機
  写真 集成材製造、桧製材の銘建工業(岡山県真庭市、中島浩一郎社長)は杉の製材を本格的に開始した。これまで同社は久世工場で桧専門に月2000立方メートル規模(丸太消費)で製材してきた。今回新たに杉のKD柱角と間柱、30ミリ厚の床材加工品の商品化を進め、今月から柱角の提案営業を始めている。(詳細は日刊木材新聞18年10月6日付1面で)


トーセン、杉FJ間柱を本格生産
短材用製材機を導入
  写真 国産材製材大手のトーセン(栃木県矢板市、東泉清寿社長)は本社工場に隣接した木材加工工場に大井製作所の短材専用製材機を導入した。コンパクトなツインソーで生産能力は月産1000立方メートル。従来、この加工場ではB品や端材を加工してFJ間柱や集成材用ラミナ、ホームセンター向け板類を生産していた。短材専用製材機の導入により、丸太から加工まで杉FJ間柱の一貫した生産体制が整った。(詳細は日刊木材新聞18年10月6日付8面で)


コスト高だが構造用集成材は強気
合板向け北洋材、NZ材なども増加
   林野庁はこのほど、主要木材の短期需給見通し(平成18年10〜12月期及び19年1〜3月期)を発表した。需要指標である今年の新設住宅着工戸数はマンションの増加を柱に127万戸と増加を見込んだが、主要木材需給は北洋材丸太・製材品、構造用集成材など一部のみで増加するという見通しで、全体的にはほぼ前年並みとなった。(詳細は日刊木材新聞18年10月5日付1面で)


カナダ、新協定発効を1カ月延期
米加針葉樹製材貿易協定
   カナダ連邦政府はこのほど、10月1日発効を予定していた米国との新しい針葉樹製材貿易協定の実施延期を発表、改めて11月1日までに同協定を発効させることになった。(詳細は日刊木材新聞18年10月5日付1面で)


岩田機械産業、非接触方式のパネル厚さ検査機を開発
触れずにパネル厚さ測定
   合板機械販売の岩田機械産業(東京都、一花芳夫社長)は、材料に触れることなく厚さを測定できる「パネル厚さ検査機」を開発した。従来の接触方式に比べて測定誤差が少なく、パネル表面の細かな変化も読み取れるのが特徴。(詳細は日刊木材新聞18年10月5日付8面で)


サンキ、高性能NC複合機を日本仕様で投入
2×4、木造軸組プレカット向け
  写真 木工機械メーカーのサンキ(奈良県王寺町、亀川清吉社長)とプレカット機械メーカーのナカジマ(埼玉県杉戸町、中島稔社長)は、ホマッググループの住宅関連設備メーカーであるドイツのヴァイマン社が開発した高性能NC複合機を日本仕様にカスタマイズした製品を発売する。(詳細は日刊木材新聞18年10月5日付8面で)


性能表示トップは変わらず
地域ビルダーで普及進む
   日刊木材新聞社が実施した「木造住宅ランキング調査」の中で、品確法の「住宅性能表示制度」の取り組み状況(木造住宅における)をまとめたところ、「設計性能評価」では住友林業が1位、「建設性能評価」では東栄住宅が1位と前年度と同様の結果となった。(詳細は日刊木材新聞18年10月4日付1面で)


「モッケン金物」の実大構造・耐震実験
筋違工法で良好な結果
  写真 注文住宅ビルダーのノーブルホームと接合金物メーカーの木建技研は、独立行政法人防災科学技術研究所(茨城県つくば市)で、メタルジョイント接合工法「モッケン金物」の実大構造・耐震実験を行った。(詳細は日刊木材新聞18年10月4日付1面で)


保存処理木材で業界初
製品AQ認証を取得
  写真 「エコアコールウッド」が保存処理の分野では業界で初めて、製品自体のAQ認証を取得した。(詳細は日刊木材新聞18年10月4日付8面で)


羽柄材加工機を増設
加工能力は2・5倍に
  写真 中国木材は、郷原プレカット部の羽柄加工棟内に羽柄加工機HAF―7K(平安コーポレーション製)を設置、このほど本格稼働した。(詳細は日刊木材新聞18年10月4日付8面で)


米加で製材工場の減産相次ぐ
米国北西部が顕著
   米国製材市況続落を受けて米国、カナダで製材工場の一時閉鎖、大型減産が相次いでいる。(詳細は日刊木材新聞18年10月4日付8面で)


木8月の合板輸入、今年最高の45万9000m3
ネシア16万7000m3、前月比47.1%増
   18年8月の合板供給は国産が夏期休暇の影響で落ち込んだが、輸入量が前月比18.2%増と大幅増。南洋材合板のインドネシアは昨年5月以来の16万立方メートルを超えた。(詳細は日刊木材新聞18年10月3日付1面 で)


アーネストワン、戸建分譲289棟で強度不足
またも筋違の長さに問題
   アーネストワン(東京都、西河洋一社長)は、同社が販売した木造2階建ての戸建分譲住宅のうち289棟で建築基準法の基準強度を満たさないことが分かったと発表した。(詳細は、日刊木材新聞18年10月3日付1面で)


テーパ挽きで高強度の「側」残す木取り
ヤマワ木材、ラミナや間柱の芯去り実現へ
   ヤマワ木材(宮崎県都城市、若松和達社長)の「側面テーパ挽き」が強度の高い杉丸太の側部分を最大限に生かす製材技術として注目を集めている。(詳細は日刊木材新聞18年10月3日付8面で)


塗膜造らず木材守る高耐候含浸型の保護塗料
三井化学産資が開発・販売
   三井化学産資(東京都、磯谷計嘉社長)は、木の香りを損なわずに耐候性を向上させる木材保護塗料「ノンロット205N・Zカラー」を開発。販売を始めた。(詳細は日刊木材新聞18年10月3日付8面で)