日刊木材新聞 20年2月


商品特集『木質産業用資材』
・素材や樹種でも多様化進む
・木質ならではの小ロット、短納期、規格対応力を発揮
   日刊木材新聞2月の商品特集では「木質産業用資材」を取り上げている。掲載企業は、オービス、立川林産、アラウコ、王子木材緑化、瀬崎林業、伊万里木材市場、別倉製作所、フルハシ工業、飯島製材所、エス・エルワールド、富士資材加工、大紀工業、庄司木材、キーテック、越井木材工業、サトウ、ユーピーアール、三基型枠工業、CMPC。(詳細は日刊木材新聞20年2月27日付3〜7面で)


特集床暖房、競争の時代へ(上、下)
・関連製品の成熟化進む
・需要多様化で商品個性でる
・トレンドは安全、高機能、省エネ
   日刊木材新聞では、床暖房の最新事情を2日に渡って特集している。掲載企業は、三善電業、青木テクノロジー、東邦ガス、平川木材工業、ウィ・ライフ、富士環境システム、松原産業、日東、永大産業、大建工業、池見林産工業、中部フローリング、キョーライト、入江材木店、ノダ、旭商事、サンサニー工業、江戸川木材工業、日本床暖房、細田木材工業、佐藤工業、ミハマ通商、名古屋木材。(詳細は日刊木材新聞20年2月28日付4〜7面、29日付4〜7面で)


ロシア材丸太で産地高唱え
トルコ、中国で堅調需要
   ロシア材丸太の輸出価格がさらに高唱え気配。いづれの樹種も高いが、日本側は製品単価から逆算すると高値追随が不可能とする。(詳細は日刊木材新聞20年3月1日付1面で)


07年米加製材品入荷は前年比20%減
BC集沿岸ストが響く
   07年の米加製材入荷は前年比20・8%減の272万立方メートルとなった。昨年7月から入荷減少しはじめた。昨年7月20日から3ヶ月近く続いたBC州沿岸の製材・山林ストが大きく影響した。(詳細は日刊木材新聞20年3月1日付1面で)


住友林業フォレストサービス、住林の国産材製品事業を継承
総合的国産材事業会社が誕生
   住友林業フォレストサービス(愛媛県新居浜市、作田公一社長)は27日、4月1日から住友林業(東京都、矢野龍社長)の国産材製品販売事業を継承し、本社を6月1日付で東京に移すことを明らかにした。住友林業グループの国産材事業が一元化され、山林施行から原木、製品の加工販売までの総合的な国産材事業会社が誕生する。(詳細は日刊木材新聞20年2月29日付1面で)


セーフティネット保証、6月末まで延長
政府が年度末中小企業対策を申し合わせ
   政府は中小企業対策に関する関係閣僚会議で、3月末までとしているセーフティネット保証を6月末まで延長することを決めた。改正建築基準法施行後の建築需要の落ち込みや原油価格高騰によるコスト増で、資金繰りの厳しさが増していることを踏まえた措置。(詳細は日刊木材新聞20年2月29日付1面で)


双日建材、双日住資を吸収合併
木材分野拡充、2000億円企業へ
   双日建材(東京都、小川勝社長)は、4月1日付けで子会社の双日住宅資材(大阪市、浜崎明社長)を吸収合併することを明らかにした。双日グループの建材・木材を軸とした総合資材販売会社の中核を成すもので、09年3月期の売上高は2100億円が見込まれる。また双日住宅資材盛岡営業所をジャパン建材(東京都、野島新人社長)に事業譲渡することになった。(詳細は日刊木材新聞20年2月28日付1面で)


カナイ、建築金物を値上げ
5月納入分から20%高
   建築金物のカナイ(埼玉県八潮市、金井亮太社長)は、5月1日納入分からカタログ記載の建築金物全商品の設計価格 を一律20%値上げする。鋼板(薄板)の値上りによるもの。(詳細は日刊木材新聞20年2月28日付1面で)


国産間伐材「フレンドリーパレット」
1年間で約2万3500枚供給
   国際環境NGOのFOEシャパンが取り組んでいる「森のプレゼント」事業による国産間伐材パレットの供給は1年間で2万3470枚に達した。パレットユーザーは30社以上となり、パレットメーカー8社、製材メーカーは4地区に拡大。(詳細は日刊木材新聞20年2月28日付8面で)


年後半、大幅に落ち込む07年主要外材入荷
08年も縮小均衡型推移か
   07年の主要外材丸太、製材品入荷は、チリ産製材品を除き、いずれも大幅な減少となった。丸太ではロシア材の入荷減が目立った。(詳細は日刊木材新聞20年2月27日付1面で)


集成管柱・平角を値上げ
減産継続で在庫は漸減状態
   構造用集成材メーカー大手の銘建工業は、25日以降、得意先に対して集成管柱と集成平角製品の販売価格値上げ打診を始めた。(詳細は日刊木材新聞20年2月27日付1面で)


森林被害573億元、中国の雪害
輸入木材に更に傾斜か
   1月半ばから中国中南部の広い地域を襲った大雪と寒波の影響で深刻な被害が出ているが、当該地域の森林被害についても573億元に上り、今後、さらに被害の拡大が見込まれている。(詳細は日刊木材新聞20年2月27日付1面で)


製販両面の体制充実
加工機増設し小割材に対応
   吉村製材は、多樹種汎用製材の製材本部工場で、小割材関係の生産を強化。(詳細は日刊木材新聞20年2月27日付8面で)


高騰する船運賃5
チリ産製品、過去最大の値上げ幅
   チリ産ラジアタ松製品が日本の梱包木材製品市場に入ってきたのは1980年代初頭。03〜04年度にかけて32ドルから55ドルと、20ドル程度の船運賃の値上がりは経験したものの、今回の40ドルの値上がりは過去最大幅となった。(詳細は日刊木材新聞20年2月27日付8面で)


西垣林業浜松工場、モルダーなど増設
アカ松KD材1000m3体制に
   西垣林業(名古屋市、西垣泰幸社長)は浜松工場に新たにモルダー・ギャング、結束機などを設置、アカ松の高品質な小割製材を再割で月間1000立方メートルの供給をめざす。(詳細は日刊木材新聞20年2月26日付1面で)


木造3階建ての構造計算料金を50%引上げ
アルファフォーラム、料金体系再構築へ
   構造設計のアルファフォーラム(東京都、小林靖尚社長)は4月から木造3階建ての構造計算(許容応力度計算)の設計料金を従来の20万円(税込)から30万円(税別)に引き上げると発表した。(詳細は日刊木材新聞20年2月26日付8面で)


製材減産をさらに強化
トルコインダストリーズ
   カナダ西部内陸の総合林産大手トルコインダストリーズ(BC州)は、傘下のBC州内陸製材4工場を3月3日から最低2週間一次閉鎖すると発表した。(詳細は日刊木材新聞20年2月26日付8面で)


地域ビルダー戦略・スペースマイン
健康的で快適な住空間の提供を目指す
   スペースマイン(奈良県大和郡山市)は、シックハウス対策など住み手の健康をテーマとした注文住宅事業に特化、新築一戸建・リフォームのほか店舗建築も手掛ける。
 同社は平成9年9月設立と新しい。社長は大手住宅メーカー、パナホームでの勤務を経て同元年にインテリアコーディネイターとして独立開業。設立までの約8年間にわたる経験を生かした個性豊かなインテリア事業に加え、健康的かつ快適性に優れた住空間を目指そうと工務店経営を始めた。
 昨年の実績は新築10棟、リフォーム約200件のほか店舗建築も3件行った。総売上げは約5億円。なかでも新築はほとんどが60坪前後の2階建て木造住宅ですべて在来軸組工法によるもの。(詳細は日刊木材新聞20年2月26日付5面で)


国産材・素材生産現場を行く・熊本・上球磨森林組合
SGEC認証取得の利点を活かしたい
   上球磨森林組合(熊本県球磨郡)は、昭和57年に水上村と湯前町の森林組合が合併して設立。昨年3月に、管内の森林約6800ヘクタールでSGEC認証を取得した。
 同組合の平成18年度の生産量は2万5643立方メートル(パルプ材を除いたもの)。このうち受託林産(間伐)が1万2967立方メートル、買取林産(主伐)が1万1193立方メートル、伐出請負が743立方メートル。18年は間伐に力を入れたため、このような結果になった。
 管内の森林では作業道整備を進めているが、重機が入らない傾斜地も多く、架線集材を中心とする現場も。架線の長さは最高で500メートル。それ以上になると道の整備を行う。
 作業班員は総勢28人。このうち森林組合直営班は15人で4〜5班(1班3〜4人)。労務班(専属請負)は3班、臨時が5班で構成。直営班、労務班とも作業員は管内出身が大半だが、中には埼玉県からのIターン者(40歳)も。平均年齢は直営班43歳で、労務班を含めた全作業員では45歳となる。(詳細は日刊木材新聞20年2月26日付6面で)

建材版『建材、住設で一斉値上げ』
・原油高騰で基材コスト大幅高
・需要減で値上げ浸透に難しさ
   日刊木材新聞では、2月の建材版で原油価格高騰の影響で基礎原料の全般的なコスト高で、製品価格の値上げに踏み切る木材建材、住設機器、断熱材、窯業系外装材メーカーの動きを特集した。(詳細は日刊木材新聞20年2月19日付4〜5面で)


プレカット新時代・旭木材工業
小売業のサポート役目指す
   旭木材工業(茨城県古河市)は、昭和19年に木材の小売業として創業。平成6年に、プレカット事業部を設立し、1ライン・1シフトで年間約1500坪を手がけてきた。平成13年には第2ラインを新設し、木造軸組1ライン、羽柄加工機1ラインを増設。全3ラインによる生産体制に移行し、現在、月間加工能力は6000坪となっている。昨年11月には、配電盤茨城団地内(古河市下大野)に工場を集約し、同時に顧客の要望に応え、金物工法の加工も開始した。現在、同社の加工品目は、在来軸組工法、金物工法(プレセッター金物など)、在来軸組工法と金物工法を組み合わせた「ハイブリッド工法」、合板、羽柄材となっている。
 立ち上げ当初から、工務店やビルダーを販路とせず、問屋・小売業中心の受注を行ってきた。問屋・小売店をいかにサポートできるか、多種多様な加工を提供できるかに、同社の存在価値と今後の活路があるという。(詳細は日刊木材新聞20年2月23日付7面で)


大陸貿易、SELとの関係修復
1年半ぶりに製品輸入再開
   大陸貿易(東京都、吉富正幸社長)は21日、ロシアの大手木材企業集団、ロシアンティンバーグループ傘下のシブエクスポートレス(SEL)グループとの製品取引を再開したと発表した。(詳細は日刊木材新聞20年2月23日付1面で)


ひろしま木材事業(協)が設立
木材の集出荷、来年4月スタート
   広島県内で生産される木材を製材工場等へ安定的に供給し、木材の集出荷を行う「ひろしま木材事業協同組合」の設立総会が20日に開催した。(詳細は日刊木材新聞20年2月23日付8面で)


ウェアハウザー、カムループス工場を永久閉鎖
州有林伐採権はウエストフレーザーに売却
   ウェアハウザー(ワシントン州)は18日、BC州内陸にあるカムループス製材工場を5月12日で閉鎖し、同工場に付帯しているBC州有林伐採権をウエストフレーザーティンバー(BC州バンクーバー)に売却すると発表した。同工場の閉鎖で、ウェアハウザーのBC州内陸製材工場はプリンストン工場のみとなる。ウエストフレーザーは当伐採権取得後、一部をインターフォーに転売する計画。(詳細は日刊木材新聞20年2月22日付1面で)


今日は協同組合・協同組合ヴァーテックス
付加価値木材「石州くんえん木材」をPR
   協同組合ヴァーテックス(島根県浜田市)は、島根県西部の地元森林組合、素材生産業者、原木市場、製材・加工業、工務店、設計士等29社が結集し、平成16年4月に設立された。新たな素材流通機能と木材の燻煙熱処理乾燥事業の2本柱で、地産地消に向け、『石州くんえん木材(燻煙熱処理乾燥材)』のPRに力を入れている。
 同組合は「地域の家は、地域の木で造る」「生きた木を使った家を造る」の2つのテーマを使命とし、石見の地域産材の提供を目的としている。メンバーである石央森林組合が、重量選別機能付き原木仕分け機と燻煙熱処理施設を保有しており、ヴァーテックスはそれらの設備を活用し、原木の販売、「石州くんえん木材」の製造・販売を手掛けている。(詳細は日刊木材新聞20年2月22日付7面で)


イビデン建装と住友3M、内装仕上げ材販売で協力
建築・建材展にコラボ第一弾発表
   イビデン建装(岐阜県、米山功起社長)は住友スリーエム(東京都、ジェシー・ジー・シン社長)と建築内装仕上げ材の販売促進で協力契約を締結。コラボレーションの第一弾として両社の主要建材の同色、同柄製品を開発、3月4日から東京ビッグサイトで開催される「建築・建材展2008」で発表する。(詳細は日刊木材新聞20年2月22日付8面で)


高騰する船運賃【1】輸出価格押し上げ
苦戦する船腹確保
   昨年来、丸太船運賃が高騰している。太平洋航路など丸太の輸送距離や制約時間の長い船運賃ほど、バンカーオイルの値上がりと船舶のタイト感から値上り幅が大きい。昨年末に、樹種別では米材丸太の船運賃が過去最高水準に。ラジアタ松丸太の船運賃も昨年大幅に値上りして、商社筋の仕入コストも大幅に押しあげている。(詳細は日刊木材新聞20年2月21日付1面)


NFA、3月末で解散
東京国税局と仲介料で見解相違のまま
   南洋材丸太を輸送する海運カルテルの南洋材輸送協定(NFA)は、3月末をもって組織を解散すると発表した。丸太輸送の仲介手数料に関し、昨年3月から東京国税局と見解相違が続き、現地側とも輸送協定が更新できず、今年4月以降、NFAの独禁法適用除外が濃厚と判断した。(詳細は日刊木材新聞20年2月21日付1面)


挑戦する販売店・ヤマノ
デコスドライ工法の環境対応、責任施工体制に期待
   ヤマノ(熊本市)は、創業52年となる販売店。ここ数年で、木材、建材・住器等の在庫を持たず、付加価値提案型の事業に転換している。そのなかで、ここ3年ほど取り扱いが増えているのが、セルロースファイバーを使った断熱工法「デコスドライ工法」。
 同社はデコスドライ工法が本格的な活動を開始してまもなくの、8年ほど前から代理店として活動している。現在は日本セルロースファイバー断熱施工協会(JCA)加盟の工事店として、熊本県内を商圏に平均で6棟(月間)を施工。中堅ビルダー2社では標準採用されている。(詳細は日刊木材新聞20年2月21日付5面で)


国産材素材現場はいま・中濃森プロJV
JV方式で民間の活力を活かす
   岐阜県では19年度から、約500haの森林整備区域で環境保全と効率的な木材生産の両立を目指す「健全で豊な森林づくりプロジェクト」(略称=森プロ)を選定している。その1つが「中濃森プロJV」(構成は中濃森林組合・カネキ野村木材店)で、関市の586haを事業区域として、23年度までの5ヵ年事業をスタートしている。
 岐阜県中濃地区は、これまで架線集材が中心で、作業路を開設し高性能林業機械を導入する伐採が殆ど行われていなかった。一方で、この2〜3年の材価の低迷で収益は圧迫されており、赤字不安が常に付きまとっていた。一昨年、県や森林組合から路網整備の提案があり、作業路を付け50%の定性間伐を実施した。間伐後も木は残っており、作業路は注文材の生産にも活用ができ、収益につながることを確認した。(詳細は日刊木材新聞20年2月21日付7面で)


みうら、事業形態毎に工場再編
効率化図り、利益出せる体質に
   みうら(山口県周南市、三浦敏裕社長)は、住宅資材の加工販売から梱包・パレット仕組、リフォームと幅広く事業展開しているが、経営体質強化のため4工場に分散する生産設備を年明けから事業毎に再配置を行った。(詳細は日刊木材新聞20年2月21日付8面で)


07年木質ボード供給、前年比4・1%増
ボード率過去最高
   削片板、繊維板を合わせた07年内外産総供給量は、前年に比べ4・1%増加した。(詳細は日刊木材新聞20年2月20日付1面で)


ホウ酸塩木材保存剤を認定
日本木材保存協会
   日本木材保存協会は12日、USボラックスが製造するホウ酸塩を主成分とする加圧注入用木材防腐・防蟻剤「ティンボア」を優良木材保存剤として認定した。(詳細は日刊木材新聞20年2月20日付1面で)


今日は協同組合・協業組合ジャパンウッド
防音壁など、新たな県産材需要拡大
   協業組合ジャパンウッド(静岡市)は静岡市内の木材会社4社で設立された組合。静岡県内の杉、桧などの森林資源の有効利用を図るため、静岡県工業技術センターの指導を受けて内装材「ダイヤウッド」を開発、主力製品としている。
 ジャパンウッドの特徴は、加工精度の高さと、学識経験者や研究機関などと協力し製品開発、市場開拓を進めてきたこと。ヒット商品となった学童机はこれまでに1万5400セットもの納入実績を持つ。需要は県内が中心だが、春・夏のシーズンには2000セットといった単位での発注もあり、大きな事業の1つに育っている。(詳細は日刊木材新聞20年2月20日付7面で)


木質(特)型ジョイスト工業会が発足
10年までに250万m供給めざす
   次世代EW「木質T型ジョイスト」の国内製造会社や需要者である住宅会社などが結集して、「日本木質T型ジョイスト工業会」がこのほど発足した。(詳細は日刊木材新聞20年2月20日付8面で)


清水港木材産業協同組合、桧3寸角で2×4向け土台
高い寸法安定性とACQ処理
   清水港木材産業(協)のテクノウッドチームでは、桧90ミリ角DS+ACQ処理を行った2×4工法用土台の生産を開始した。(詳細は日刊木材新聞20年2月20日付け8面で)


隅柱に偏平柱採用
住友林業
   住友林業は、隅柱などで使用する120ミリ角を独自の偏平柱に4月以降、切り替えていく。(詳細は日刊木材新聞20年2月20日付け8面で)


東北にまたひとつ大型製材工場
木村産業、5月までに2ライン増設
   木村産業(岩手県、木村康司社長)はワンマン製材ラインが3月中旬に稼働するほか、5月には無人のラインが稼働するなど省力化をめざした工場運営を着々と進めている。(詳細は日刊木材新聞20年2月19日付1面で)


会社探訪・真樹販売
高品質の桧役物丸太を供給
   真樹販売(長崎市)は、長崎県内でパチンコ業等を展開するひぐちグループの林業部門だったが、平成15年に会社として独立した。同グループでは昭和40年代から西彼杵半島などで植林事業を手がけてきた。
 同社の所有山林は、長崎県内に約280ha(ほぼ全て桧)、熊本県内に約120ha(75%杉、25%桧)。昨年12月には、長崎県内約280haの山林でSGEC認証を取得した 同社の特徴は桧を中心に、高品質な芯持ちの柱材(4面無節材)を生産すること。良質材生産のための履歴管理として、施業履歴を山林ごとに作成している。年間素材生産量は、2000本。年に2〜3回、適期に伐採し出荷している。(詳細は日刊木材新聞20年2月19日付2面で)


挑戦する販売店・マルティックス山陽
材工販売で差別化図る
   マルティックス山陽(岡山市)は、中・四国、関西周辺をエリアに木材、建材・住設販売、各種工事を行なっている。資材販売の物販だけでなく、工事部門を持ち、他社との差別化を図り、物販と工事の相乗効果で業績を伸ばしている点が特徴だ。
 資材販売の売上げは伸び悩み横ばいだが、工事関係の仕事が増えている。売上げ高の割合はこの数年、物販だけの営業部門60%、工事部門40%だったが、現状は両部門とも50%になっている。卸しの販売担当から工事の依頼があり、また逆に工事担当から物販の話が出てくるなど、社内間での情報交換がうまく回転している。(詳細は日刊木材新聞20年2月19日付7面で)


飯島製材所が10月から木質ペレット製造始める
山梨県では初めて
   梱包・パレット製造の飯島製材所(山梨市、飯島一省社長)は、10月から木質ペレットの製造を始める。年間1500トンの生産を予定。(詳細は日刊木材新聞20年2月19日付8面で)


丸美産業、タイで高級鏡面塗装ドア商品化
マンション向け販売強化
   丸美産業(名古屋氏、嶺木昌行社長)はマンション向けの高級鏡面塗装の室内ドアのタイからの輸入販売を強化し、年間6000枚の生産販売体制の構築を目指している。(詳細は日刊木材新聞20年2月19日付8面で)

ハウジング版『住宅販売さまざまな手法』
・多様化するユーザーに照準
・家カフェで住宅相談
・原価と利益を全て公開
   日刊木材新聞2月のハウジング版では、住宅業界の「住宅販売さまざまな手法」を特集した。掲載企業・団体は、シーステージ、エス・バイ・エル、大勝建設、スモリ工業、くまもと森林認証住宅ネットワーク「小国杉の家」、ダブルスネットワーク、オープンネット。(詳細は日刊木材新聞20年2月14日付4〜5面で)


ナイスパートナー会『経営トップのパネルディスカッション』
・経営や商品開発は環境抜きに語れない
・原料高騰と需要減で収益悪化
・CO削減の数値目標掲げる
   ナイスパートナー会連合会とナイス共催で行った「新春経済講演会」の東京会場の模様をレポートした。パネルディスカッション参加者は、平田恒一郎ナイス社長と木材・建材、住宅機器、水回り関係、建材商社の経営トップ8人。(詳細は日刊木材新聞20年2月15日付6〜7面で)


生産・出荷ともに前年割れ
09年の石膏ボード需給
   石膏ボード工業会が集計した昨年の石膏ボード市場は5年ぶりに前年割れした。生産・出荷ともに前年比3%の減少。(詳細は日刊木材新聞20年2月16日付1面で)


住林、国産材100%の住宅
桧構造用集成材を梁・大引きにも
   住友林業(東京都、矢野龍社長)は会社設立60周年を記念し、主要構造材に国産材100%を使った住宅新製品を発表した。同社は昨年発表した「木材調達理念・方針」のなかで木造住宅に使用する国産材比率を現行の51%から70%へ高める方針を掲げていた。(詳細は日刊木材新聞20年2月16日付1面で)


欧州産製材、入荷激減
07年10〜12月は月間12万m3
   欧州産針葉樹製材入荷が07年10月以降、激減している。07年は1〜3月期、4〜6月期とも過去最高となった06年を大幅に上回るペースで推移したが、下半期に入って減少に転じ、10〜12月は月平均12万立方メートル水準まで減少した。(詳細は日刊木材新聞20年2月15日付1面で)


窯業系サイディング需給、07年は前年下回る
下半期の落ち込み響く
   日本窯業外装材協会が発表した07年(1〜12月)の窯業系サイディングの需給は生産、出荷量とも前年を下回り、2年連続のマイナスとなった。上半期は前年比微増で推移したが、下半期は1割以上減少した。(詳細は日刊木材新聞20年2月15日付1面で)


丸太、41年ぶりに400万m3割れ
2007年ロシア材輸入量
   07年のロシア材輸入量は、丸太(用材、パルプ材含む)が前年比19.2%減の390万6000立方メートルで、1966年(昭和41年)の353万9000立方メートル以来41年ぶりに400万立方メートル台を割り込んだ。製材は前年比3.3%減の95万4000立方メートルで、上半期と下半期では輸入量の増減が両極端な状況となり、結果的には前年より若干減少したものの、95万立方メートル台の高水準な供給量を維持した。(詳細は日刊木材新聞20年2月14日付1面で)


合板・集成材ラミナ向けにB材丸太を販売
港湾製材のノウハウ活用し本船で
   清水港木材産業協同組合(杉山陽一理事長)は、「静岡県森の力再生基金」による富士山麓での私有林の大規模列状間伐で出材される杉.桧のB材丸太の販売を行う。1月下旬から3月にかけて1500立方メートル〜3000立方メートルを清水港からの積み出し、合板メーカー・集成材メーカー向けに本船を使って出荷する。(詳細は日刊木材新聞20年2月14日付8面で)


松下電工、住設建材事業を再編
エクステリア事業からは撤退
   松下電工(大阪府、畑中浩一社長)は全売上高の3分の1を占める住設・建材事業を再編する。他事業に比べ収益率の低い同事業分野をテコ入れするため、人員削減・営業所の削減、工場の統廃合などを実施するほか、住宅のエクステリア事業からは撤退する。(詳細は日刊木材新聞20年2月14日付8面で)


吉野石膏、千葉第3工場が本格稼動
生産能力は国内最大の6600万m2
   吉野石膏(東京都、須藤栄一郎社長)の昨年12月に完成した千葉第3工場が本格稼働した。3月をめどに、東京工場のボードラインを閉鎖する。(詳細は日刊木材新聞20年2月13日付1面で)


オークラウッド、今月末で生産停止
南洋材合板収益の先行きに懸念
   オークラウッドは今月末で合板生産を停止する。既契商品は納材を完遂する。(詳細は日刊木材新聞20年2月13日付1面で)


日新グループ、合板価格10%値上げ
20日から
   日新グループは20日から厚物、長尺、広葉樹等全ての合板価格を10%引き上げる。(詳細は日刊木材新聞20年2月13日付1面で)


九州森林管理局安定供給システム、第2次募集に関心高く
公告8万7300m3に16万m3申請
   九州森林管理局は、このほど昨年12月19日付で実施した「国有林材の安定供給システム」平成19年度第2次募集分について、その協定内容を公開した。(詳細は日刊木材新聞20年2月13日付8面で)


マルオカが宮川V8にライン更新
羽柄、合板プレカットも導入
   マルオカはこのほど、長野工場で宮川工機製「MPS―V8」へのライン更新を行った。(詳細は日刊木材新聞20年2月13日付8面で)

東海版『東海地区、JAS規格による検査・データ管理が重要に』
積極対応求められる製材工場
   東海地区の針葉樹構造用・人工乾燥製材のJAS認定工場の現状を取材した。(詳細は日刊木材新聞20年2月6日付4面で)


上信越版『井口製材所が常設展示場をオープン』
末端ユーザーに木材販売
   木材や建材、社寺建築材などの井口製材所(長岡市、井口由久社長)は、このほど手作り家具や古民具等も扱う常設展示をオープンした。(詳細は日刊木材新聞20年2月7日付4面で)


九州版『戸高興産、素材生産で高い生産性を実現』
素材生産コストも総計3500円
   戸高興産(宮城県延岡市、戸高明仁社長)は、現場正社員6人、専属請負3人で今年度は2万1000立方メートルの素材生産を予定。(詳細は日刊木材新聞20年2月8日付4面で)


ティンバーウエスト、エルクフォールズ工場閉鎖
原板再割製材に打撃
   BC州沿岸の製材、山林大手のティンバーウエスト(ポール・マックエリゴット社長CEO)は7日、傘下のエルクフォールズ工場を5月9日で永久閉鎖することを発表した。(詳細は日刊木材新聞20年2月9日付1面で)


4号特例廃止、周知期間十分に
林業団体が陳情
   日本林業協会や全森連の会長ら林業団体の代表10人が国交相の冬柴鐵三大臣へ要望書を提出した。(詳細は日刊木材新聞20年2月9日付8面で)


プレカット新時代・多野産業
受注の6割が材木店経由
   多野産業(群馬県藤岡市)は、平成3年のプレカット参入当初から、材料の持込みが可能なプレカット工場で知られている。特に、機械設備を持たない材木店の強い味方となり、現在では、受注の6割が材木店経由となっている。プレカット担当の専務が、製品市場の買い方組織の長も務めるなど、材木店から厚い信頼を得ている。
 同一敷地内で製材、木材乾燥、プレカットまで一貫した設備を整えており、顧客のニーズに合わせたきめ細かな対応を図っている。現在、宮川工機の全自動マシン1ラインで月間1000〜1500坪の構造材プレカットのほか、1年前から合板、羽柄のプレカットも行っている。合板、羽柄についてはニーズがそれほど多くないため、CAD図面と単能機を使った手加工で対応しているが、最近は合板の加工依頼が増加しているという。(詳細は日刊木材新聞20年2月9日付7面で)


カナダツガ注入土台(グリン)、5万円乗せ
相次ぐ撤退で供給タイト
   BC州産カナダツガ小角(グリン)を原料とした防腐防蟻処理注入土台の販売価格が5万円台に乗せ始めた。昨年のBC州沿岸産地製材工場ストによるカナダツガ小角供給の低下と輸出価格急騰を背景に、注入土台価格引き上げに動いたことが主因だが、グリン材を原料とした注入土台メーカーが一昨年来相次いで撤退したことで供給ソースが少数大手に限られてきたことが大きい。(詳細は日刊木材新聞20年2月7日付1面で)


林ベニヤ産業、京都杉100%合板の製販開始
年間7220m3の原木を投入
   林ベニヤ産業(大阪市中央区、内藤和行社長)は1日、京都府産の杉を100%使用した針葉樹構造用合板「京都杉合板」を同舞鶴工場で製造、販売を開始する。原木投入量は年間7220立方メートルで、4000立方メートルの製造を計画している。(詳細は日刊木材新聞20年2月7日付1面で)


きもつき木材高次加工センター
乾燥・加工に特化した業務展開
   協同組合きもつき木材高次加工センター(鹿児島県肝属郡)は、平成9年に設立された。主な事業は、山佐木材を始めとする参加企業からの注文を中心に、乾燥・加工・防腐処理を手かげること。乾燥と仕上げ加工(4面プレナー)が主な業務で、防腐への取組はこれから本格的に手がけていく計画だ。  主力設備となる乾燥機は10基(50立方メートルタイプが中心)で、山佐木材下住工場に隣接する同協同組合の敷地内に設置されている。このほか、静電容量式木材含水率測定機、重量選別機、乾式防腐・防蟻処理釜などを整備している。(詳細は日刊木材新聞20年2月7日付6面で)


林材業、売上見通し再びマイナスに
19年度下期信用基金の林材業動向調査
   農林漁業信用基金は平成19年度下期における林材業の業況動向調査結果を発表。「売上見通し」では、19年度上期は8年ぶりに強気の見方が出たものの、改正建基法や景気不透明感などから下期は大幅に売上悪化を懸念するものへ変貌。売上減少と見た企業は、国産材より外材のほうが顕著になったのも特徴。(詳細は日刊木材新聞20年2月7日付8面で)


構造用集成材の入荷実績20%減少
平均単価は06年比1万円高
   輸入構造用集成材の07年(1〜12月累計)入荷実績(財務省貿易統計)によると、06年比で79・7%。(詳細は日刊木材新聞20年2月6日付1面で)


キャリアネット、屋根3次元加工機を開発
加工能力、タルキ1日1千本
   2×4工法用ソフトウェア開発のキャリアネットは、同工法用の加工機PSCAMシリーズの最新機となる屋根材3次元加工機「PSCAM―ASC」を開発。(詳細は日刊木材新聞20年2月6日付1面で)


国産材素材現場はいま・住友林業九州社有林
架線集材で小面積皆伐を実施
   住友林業(東京都)は全国に4万haの社有林を有しているが、九州では大正8年に宮崎県に林地を得てから、現在では約8213haに広がっている。九州内社有林の約6400haほどは宮崎県北部の耳川流域にまとまって所在しており、とくに耳川上流の椎葉村には4800haが集中する。他に日南、また熊本県人吉、鹿児島県大口地域など。
 同社は、5年ごとに策定する森林施業計画(平成18年4月〜23年3月までの第8次施行計画)で、森林資源の保続性を踏まえつつ利活用に力を入れる方針を立て、15年ぶりに「小面積皆伐方式」を復活させた。杉は60年伐期、桧は100年伐期を計画しており、杉は成熟期に達しつつあることから(小面積)皆伐を中心に行い、桧は40〜50年生の林分が中心になることから、当面は間伐を中心とする計画。(詳細は日刊木材新聞20年2月6日付6面で)


ロシア材国内挽き第1弾値上げへ
コスト高で売値転嫁やむなし
   富山県北洋材製材協議会は、今月下旬の出荷分からロシア材国内挽き製材品価格の第1弾値上げを実施する。(詳細は日刊木材新聞20年2月6日付8面で)


別倉製作所がPEFCのCOC取得
チリ産ラジアタ松梱包製造業で
   ラジアタ松を主体に、杉や道産カラ松で梱包材、木箱、パレット製造を行っている別倉製作所加工課工場では、このほどPEFCのCOCを取得した。(詳細は日刊木材新聞20年2月6日付8面で)


米加産製材入荷量、300万m3割れ確実に
BC州沿岸ストの影響大きく
   昨年7月下旬から3ヵ月にわたるBC州沿岸製材、山林ストの影響で、米加産製材入荷が8月から3ヵ月連続で20万立方メートル割れを記録、11月に20万立方メートル強まで戻ったが、07年入荷は通期で280万立方メートルを下回るのが、確実な情勢となった。(詳細は日刊木材新聞20年2月6日付8面で)


19年の合板供給、22年ぶり710万m3割れ
国産比率は前年比3%増
   平成19年の合板供給量は前年比13.5%減の708万6000立方メートル。22年ぶりに710万立方メートルを割り込んだ。(詳細は日刊木材新聞20年2月5日付1面で)


守谷建具不燃木材製造に新技術
飯田工業・ヒルデ、加熱減圧方式で
   不燃木造製造の新たな技術が開発された。守谷建具店(埼玉県)が考案し、今年から実用化に向けて木工機械メーカーの飯田工業とヒルデブランドが協力する。(詳細は日刊木材新聞20年2月5日付1面で)


IANX、商品記入して即、見積書作成
全国のショールームにシステム採用
   INAX(愛知県、川本隆一社長)は全国50カ所のショールームに、顧客が要望する商品の情報を記入したその場で即、見積書を作成する日立の「デジタルペン ソリューション」システムを採用した。(詳細は日刊木材新聞20年2月5日付8面で)


BC州港湾荷役労使交渉
暫定合意を労組幹部会否決
   BC州沿岸の港湾荷役労働組合と経営側の労使交渉は1月末で暫定同意したが、同案を労働組合幹部会が否決し、再び暗礁に乗り上げた。(詳細は日刊木材新聞20年2月5日付1面で)