日刊木材新聞 22年11月



商品特集『人工木材』(上、下)
・エクステリア分野でシェア拡大
・環境配慮型商品として認知高まる
   日刊木材新聞11月の商品特集では、人工木材を取り上げた。木粉と熱可塑性樹脂を混練、押し出し成型した木材・プラスチック成形複合体の混練型WPCは近年、エクステリア材、手すり等で市場規模を確実に伸ばしている。掲載企業・団体は、リフォジュール、WPCコーポレーション、UPMキュンメネ、ミサワホーム、エア・ウォーター、エコウッド、宮坂木材産業、エービーシー商会、ヤマハリビングテック、タカショー、出光興産、建産協・WPRC部会、東洋エクステリア、新日軽、HOTTAハンディウッド、積水化学工業、ラスコジャパン、リーベ、三洋工業、中部フローリング、インターナショナルプライオリティプロジェクツ(詳細は日刊木材新聞22年11月25日付4〜6面、26日付4〜6面で)


山形・温海町森林組合、杉ラミナ挽き製材工場が竣工
杉2メートルの原木のみを年間1万m消費
   山形県から新潟県へ県境を超えて国産材ラミナの供給が開始された。トーセングループ(東泉清寿社長)入りした新潟県北部木材加工協同組合(スギトピア、新潟県村上市、東泉清寿代表理事)へのラミナ供給をおこなう温海町森林組合(山形県鶴岡市、佐藤重夫代表理事組合長)は25日、ラミナ製材用短尺製材施設の安全祈願・竣工式を開催し、年間1万立方メートルの原木を消費し、4800立方メートルのラミナを供給していくと公表した。(詳細は日刊木材新聞22年11月27日付1面で)


OCHIホールディングス、売上高750億円目指す
持株会社体制下での成長戦略発表
   OCHIホールディングス(福岡市、越智通広社長)が、持株会社体制下での成長戦略などを発表した。建材住設(越智産業)、生活用品(松井)、木材加工(西日本フレーミング、西日本クラフト)各部門の拠点、機能、仕入れ先のシナジー効果を追求することで2013年3月期に売上高750億円、経常利益10億円の達成を目指す。(詳細は日刊木材新聞22年11月27日付1面で)


テクノウッドワークス、新プレカットラインを前倒し導入決定
受注好調で加工能力追いつかず
   テクノウッドワークス(栃木県、早川孝男社長)は、来春設置予定だった構造用プレカットラインを前倒しで導入することを決定した。既に本社工場内で設置場所の調整を始め、12月25日に完成見込みとなっている。(詳細は日刊木材新聞22年11月25日付1面で)


米国産輸入製品1〜9月入荷、昨年上回り30万mに迫る
米国製材メーカーが日本向け強化
   1〜9月期の米国産製品の入荷量(輸入統計速報値)が、29万5,000立方メートルと前年同期比47%もの増加、09年の1〜12月累計(28万立方メートル)も上回っており、7年ぶりに米国からの入荷量が30万立方メートルを上回る可能性が出てきた。(詳細は日刊木材新聞22年11月25日付1面で)


辻井木材、舞鶴プレカット工場を一新
国産材比率をさらに引き上げ
   辻井木材(京都市、辻井重社長)はプレカット・住宅資材部の舞鶴プレカット工場構造材生産ラインを一新する。同工場は機械プレカットの草分けとして知られ、地場需要を中心にプレカット部材の供給を行っているが、機械の老朽化から設備投資を検討していた。(詳細は日刊木材新聞22年11月25日付8面で)


住生活グループ、レオパレス21に出資
資材の一括供給や新商品開発支援
   住生活グループ(東京都、杉野正博社長)は子会社の住生活リアルティ(同、安藤進社長)を通じて、賃貸大手レオパレス21(同、深山英世社長)に資本参加することを決定した。(詳細は日刊木材新聞22年11月23日付1面で)

国交省官庁営繕部、木材の分離先行発注を検討
品質基準はJASが大前提
   大橋好光国土交通省官庁営繕部木造計画・設計基準検討会座長(東京都市大学教授)は、官庁営繕部で検討されている木造計画・設計基準について、「木造建築の振興には、前年度から木材を発注し、分離発注方式を取るべき」との考えを示した。(詳細は日刊木材新聞22年11月23日付8面で)


建材版『木材保護塗料』(上、下)
木材利用促進法で重要性増す
   日刊木材新聞の11月建材版では、木材保護塗料を特集した。掲載企業・団体は、イケダコーポレーション、和信化学工業、トーヨーマテリア、木材化学品研究所、日東紡、日本エンバイロケミカルズ、玄々化学工業、アールジェイ、三井化学産資、エイブル・エンジニアリング、加州テクノ、タムテック、コシイプレザービング、日本オスモ、新宮商行、ビー・エヌ、日本キヌカ(詳細は日刊木材新聞22年11月19日付4〜6面、20日付6面で)


大建工業、リフォーム事業優先し、通期経常益40億円達成へ
22日からメーカー希望小売価格全面改訂
   澤木良次大建工業社長(写真)は18日、11年3月期見通しで売上高1410億円と前期比横ばいだが経常利益は40億円と同42%増を計画、「下期以降の方針として、住建営業はリフォーム営業を新築営業より先行させる『大転換』、MDFなどの産業資材は上半期の業績好調さを更に引き上げ『大躍進』をめざす」との経営指針を全社に通達したことを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞22年11月20日付1面で)


事業仕分け第3弾、緑の雇用対策事業、予算縮減
バイオマス・再エネ対策は予算計上見送り
   政府の行政刷新会議(議長=管直人首相)は、事業仕分け第3弾の後半として15〜18日の4日間で、11府省の計101事業を取り上げ、28事業を「廃止」、16事業を「予算計上見送り」などと判定した。(詳細は日刊木材新聞22年11月20日付1面で)


国産針葉樹合板、5カ月間相場こう直
   国産材針葉樹合板の荷動きは直需向けを中心に堅調でメーカーは一段高を提示しているが、現段階で価格を持ち上げるまでには至っていない。(詳細は日刊木材新聞22年11月19日付1面で)


双日北海道与志本、大樹町森組の製材工場を運営
道産カラ松の梱包材など年1万mを生産
   双日北海道与志本(北海道網走郡、加藤裕司社長)は大樹町森林組合(広尾郡)の休止中の製材工場を借り受け、同社の大樹工場として運営していくことを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞22年11月19日付1面で)


アルカイム、原木消費120万m体制確立へ
製材、PB生産を軌道に
   ロシア大手林産企業のアルカイム(ハバロフスク州ワニノ区、アレクサンドル・レオニードビッチ・レピホフ社長)はこのほど、来年4月をめどに年間120万立方メートルの丸太消費体制を確立することを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞22年11月18日付1面で)


江間忠ホールディングス、エステックウッドの特許・商標権を取得
来年4月から蒲郡で生産開始
   江間忠ホールディングス(東京都、伊藤泰彦社長)は、このほど2月に自己破産を申請したエステックウッド社の特許・商標権、炉などの設備を破産管財人および宮城県と協議の上取得し、来年4月から同グループの江間忠ウッドベースの蒲郡工場にて自社生産を開始する方針を明らかに。(詳細は日刊木材新聞22年11月18日付8面で)


ウッドワイステクノロジー、新型の木造接合金物を発売
ムク材の現し工法に対応
   ウッドワイステクノロジー(静岡県浜松市、齋藤陸郎社長)は、ムク材向けの木造接合金物である新型「ウッドテック」を11月20日から発売する。杉・桧等のムク材を使った現し工法等に対応するため、従来の金物(ロケット金物)に改良を加えたほか、従来製品比で30%のコストダウンを図った。(詳細は日刊木材新聞22年11月18日付8面で)


UPMキュンメネ、リング含まぬ合成木材の販売開始
   欧州林産大手、UPMキュンメネ(フィンランド)は、全く新しい発想で開発された合成木材「UPMプロフィ」によるデッキ材等各種エクステリア材の販売を開始する。(詳細は日刊木材新聞22年11月17日付1面で)


朝日ウッドテック、FSC認証のエコフロアー発売
   朝日ウッドテック(大阪市、海堀芳樹社長)は主力商品の「ライブナチュラルエクストラワイド」を12月1日から「エコフロアー」に切り替えてゆくと発表した。エコフロアーはFSC森林認証を取得したメランティー合板を利用するもの。メランティーの利用に当たっては、植林技術も確立させた。(詳細は日刊木材新聞22年11月17日付1面で)


中国木材、国産材4拠点が具体化
伊万里・北広島・大分・宮の郷で展開
   中国木材(広島県、堀川保幸社長)は大分県佐伯市進出が明らかになる等全国的な国産材事業への展開が来年にかけ具体化し始めた。(詳細は日刊木材新聞22年11月16日付1面で)


PEFC、COC規則にリサイクルの新解釈盛り込む
リオデジャネイロで総会、中国は来年メンバー入り
   PEFC委員会の第14回総会が12日、リオデジャネイロで開催され、各国の森林認証基準を定める際に「小規模森林所有者のグループ認証」や「持続可能な森林管理」に関する要求事項が盛り込まれた。(詳細は日刊木材新聞22年11月16日付8面で)


兵庫木材センターが竣工
兵庫県産合板もお披露目
   兵庫木材センター(兵庫県、八木数也理事長)は7日、竣工式を兼ねて講演会、工場見学、記念パーティーを開催した。(詳細は日刊木材新聞22年11月16日付2面で)


ハウジング版 特集『10年迎えた性能表示制度』
長期優良住宅の導入で再び注目集まる
   日刊木材新聞の11月商品特集では、10年を迎えた性能表示制度を特集した。
主な掲載企業・団体は、住友林業、東栄住宅、セルコホーム、飯田産業、ひまわりほーむ、三栄ハウス、安成工務店、イワクラゴールデンホーム、フジ住宅(詳細は日刊木材新聞22年11月11日付4〜5面で)


長期優良住宅認定、大手が上位
積水ハウスが1位に
   本紙の木造住宅ランキング調査で「長期優良住宅」への取組みについて尋ねたところ大手住宅会社での認定取得が多いことが分かった。1位の積水ハウスは断トツの1万7984戸で一条工務店、大和ハウス工業、住友林業など大手が7000戸前後で続いている。(詳細は日刊木材新聞22年11月13日付1面で)


三井ホームコンポーネントとホームマテック合併
来年1月1日に
   三井ホームの子会社である三井ホームコンポーネント(千葉県千葉市、竹内明社長)とホームマテック(東京都、辻智之社長)は11年1月1日付けで合併する。存続会社は三井ホームコンポーネントとする。製販売一体の企業とすることで、市場ニーズを迅速に製品製造に反映し、事業の合理化を進める。(詳細は日刊木材新聞22年11月13日付1面で)


森林組合で丸太の海外輸出・打診中が急増
協定販売も前年比20%増を計画
   全国の都道府県森林組合で丸太の海外輸出を行う、または試験的に輸出、打診・商談中の森林組合が10組合で、全体の23.8%もあることが全国森林組合連合会(林正博会長)の調査で分かった。(詳細は日刊木材新聞22年11月12日付1面で)


銘建工業、木質ペレットを韓国へ輸出
背景に有利な運賃コスト
   集成材メーカーの銘建工業(岡山県真庭市、中島浩一郎社長)は集成材製造時に出るプレナー屑を原料に製造する木質ペレットの韓国向け輸出を開始した。(詳細は日刊木材新聞22年11月12日付8面で) 


設計評価は1位は住友林業、建設評価は東栄住宅
住宅性能表示制度10年間の実績
   本紙では木造住宅ランキング調査のなかで制度開始以来の木造住宅の10年間にわたる性能表示の実施状況を尋ねたところ、設計性能評価では住友林業が1位に、建設性能評価では東栄住宅が1位になった。(詳細は日刊木材新聞22年11月11日付1面で)


山大、乾燥機を4基増設
急増する公共関連に対応
   山大(宮城県石巻市、高橋貞夫社長)は、増え続ける公共事業関係の受注をこなすために、11月中に乾燥機を4基増設する。乾燥機は既設6基と合わせて10基体制となり、乾燥材生産量は月間1300立方メートルに増加する。(詳細は日刊木材新聞22年11月11日付1面で)


院庄林業、匠乾太郎をフル稼働へ
集成材と同等の品質を持つムク材
   院庄林業(岡山県津山市、豆原直行社長)は、集成材に負けない品質を持つJAS桧ムク柱・土台で知られる「匠乾太郎」(背割りなし)の販路拡大を目指す。今年から積極的に集成材マーケットに切り込んだため、同製品の売上高は前年比30%増となり、フル生産に入った。(詳細は日刊木材新聞22年11月11日付8面で)


建材商社5社11月3月期中間決算、素材・エコ関連伸び各社増収増益
   建材商社5社の3月期中間決算はいづれも前年同期比で増収増益となり、好調な滑り出しを見せた。(詳細は日刊木材新聞22年11月10日付1面で)


スカイ、特殊材加工専用工場を開設
   プレカット大手のスカイ(静岡県磐田市、高橋幸嗣社長)は本社工場内に特殊材加工専用工場を開設、このほど最大14メートル材まで対応できる特殊材加工機を導入した。(詳細は日刊木材新聞22年11月10日付8面で) 


トーセン、集成材工場を建設へ
ムク製品との2本柱で
   国産材製材最大手のトーセン(栃木県、東泉清寿社長)は5日、杉に特化した集成材工場を新規に立ち上げることを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞22年11月9日付1面で)


キャニオンランバー、日本向け米松KD材供給開始
施設拡充し高精度乾燥可能に
   キャニオンランバー(米国ワシントン州)は、過去に日本向け輸出で培った乾燥技術と日本市場のニーズを踏まえ、米松KD角材中心の「メガドライ」の供給を始める。(詳細は日刊木材新聞22年11月9日付1面で)


兼松日産農林、環境パイル工法協会設立
木杭使い環境負荷軽減した地盤補強
   兼松日産農林(東京都、高崎實社長)は、木杭を使用する環境パイル工法の拡販・普及を目指し「環境パイル工法協会」を設立した。(詳細は日刊木材新聞22年11月9日付)


関西・四国版 『天理・桜井特集』
・社寺建築納材で700件超
・米杉丸太挽き日本一
   日刊木材新聞11月の関西・四国版では、全国有数の木材製品製造加工集散地として知られる天理・桜井地区の製材・集成材工場、木工機械販売会社を特集した。掲載企業は、佐藤木材、カネヨ、谷一木材、東木材天理工場、フソー。(詳細は日刊木材新聞22年11月5日付4〜5面で)


山形県庄内地区、製材・森組10団体で乾燥施設を建設へ
年間5000mの構造用KD材生産
   山形県庄内地区の製材工場と森林組合の約10団体が協同組合を設立し、全木連の水平連携事業を利用して乾燥施設及び保管用倉庫を建設する。施設整備は10年度から開始するが、乾燥機、モルダー、グレーディングマシン等の全ての設備が完了するのは11年秋。構造用KD材を年間5000立方メートル生産する予定。(詳細は日刊木材新聞22年11月6日付1面で)


兵庫木材センター製材新工場完成
4年後には原木12万6000m、製材生産3万m
   関西圏では最大の製材事業規模となる協同組合兵庫木材センター(兵庫県宍粟市、八木数也理事長)の大型国産材製材工場が完成、今月から本格生産を開始する。同センターは素材生産・販売、製材及び2次加工生産・販売を一元化し、競争力に優れた素材、製品を供給することを主眼とし、4年後の年間素材取扱高を12万6000立方メートルに置き、販売額としては20億円規模を目指す。(詳細は日刊木材新聞22年11月6日付8面で)


中国木材、大分県佐伯市に進出
杉ラミナなど原木年4万m消費
   中国木材(広島県呉市、堀川保幸社長)は南部流域木材加工協同組合の国産材製材工場を引き継ぎ、同社大分工場として来年4月から稼働を開始する。(詳細は日刊木材新聞22年11月5日付1面で)


東レACE、業界初の炭素繊維サイディング開発
基材15年保証を実現
   東レACE(東京都、新谷弘之社長)は2日、炭素繊維で補強した窯業系サイディングを業界で初めて開発したことを明らかにした。(詳細は日刊木材新聞22年11月5日付1面で)


ハイビック、大里工場のライン更新
   ハイビック(栃木県小山市、川口充社長)の大里工場(埼玉県熊谷市、信太良隆工場長)はこのほど、加工ラインを更新、本格稼働を開始した。受注増を受けて、すでに2シフト、フル操業に近い状態となている。(詳細は日刊木材新聞22年11月3日付8面で)


国有林野事業特会の事業仕分け
一部廃止、森林整備を一般会計へ
   政府の行政刷新会議が10月30日に行った特別会計の事業仕分け第3弾で、国有林野事業特会は一部を廃止し、負債返済部分は区分経理を維持し、森林整備部分を一般会計化することを要請した。(詳細は日刊木材新聞22年11月2日付1面で)


YKK AP高性能窓を発売
断熱2ランク向上、価格は据え置き
   YKK AP(東京都、よし田忠裕社長)は戸建て用のアルミ樹脂複合サッシにLow‐E複層ガラスを組み合わせた高性能窓「APW310」を開発、1日から東北・関東・甲信地方で発売した。(詳細は日刊木材新聞22年11月2日8面で)


日新、住林クレストの小松島工場買収へ
商品や生産量は変更せず
   日新(鳥取県境港市、又賀航一社長)は、住友林業グループの住友林業クレスト(名古屋市)小松島工場の合板製造事業部門の買収を決定した。(詳細は日刊木材新聞22年11月2日付8面で)