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日本木工機械展

10月27~30日の4日間、名古屋市で「日本木工機械展、ウッドエコテック2017」が開催された。当特集では展示された多様かつ最新の木工機械の最新情報を掲載している。

広石産業

 FJ機やプレス、加工機も

 欧州の先進的な木工機械を輸入販売する広石産業(広島市、石本英昭社長)は 欧州の集成材、CLT製造設備メーカー、レディネック(スロベニア)のCLT用プレス機の実機を1ユニット展示する。幅広のプレス機で問題となる荷重の不均一性を防ぐため、圧締面の表面に樹脂をかませるなど均等な圧着ができるよう随所に工夫が凝らされている。CLT先進地の欧州で評価され、高いシェアを誇る設備を公開する。

沖機械

 最新の羽柄/2×4加工機、クロスカットライン実演

製材、木工機械総合商社の沖機械(広島市、沖清社長)は、フンデガー社の羽柄/2×4加工機「TurboDRIVE2」(最新機種)、システムTM社の高速クロスカット機OPTI-KAP5102)」(同)とマイクロテック社の「高速欠点判別スキャナーGoldeneye300(同)をセットで実技デモンストレーションする。

井上電設

 テーマは「省電力・安全及び木質バイオマスの利活用」

井上電設(名古屋市、井上嗣夫社長)は、省電力・安全及び木質バイオマスの利活用をテーマにした展示で自社製品をアピール。バグフィルター集塵機の中心機種「BFR」は、隣接する複数の出展社が共同で行うパネル生産システムのデモンストレーションで発生した切削屑を自社ブースからの配管を経由してまとめて集塵する。

丸仲鐵工所

 エッジバンダーほかで省人化を提案

丸仲商事(静岡市、尾高猛敏社長)は、住設や家具メーカー向けのエッジバンダー(自動直線縁貼機)やNCボーリングマシンといった自社製品にロボットなどの新機能を加え、省人化を提案する。前回の木機展同様、同社含め5社による共同出展にも参加する。エッジバンダー「TOPGUN-885ESP/NPプラスロボット(仮称)」は、縁貼り工程で時間と人手を要する糊のふき取りをなくしたもので、機械のセッティングや調整作業の短縮で稼働率を上げた。

大井製作所

 超高速製材システムを提案

大井製作所(静岡県島田市、田中秀幸社長)は、新型帯鋸と高速型帯鋸盤により高速製材を実現した新型帯鋸製材システム「NTBシステム」や減圧乾燥機などを映像等で紹介するほか、機械情報等を「見える化」するIoTの取り組みを披露する。

トーアエンジニアリング

 プレカット事業の効率化へ提案

トーアエンジニアリング(埼玉県朝霞市、野口睦社長)は、プレカット事業のネックになっているCAD部門の業務軽減などにつながる「トーアCADシグマ」を開発し、昨年リリースした。住宅会社から提供される図面をデータ変換してTOACADデータに自動変換できる仕組みを構築。住宅会社からの図面が紙情報でもスキャナーで読み込んでCAD画面の下絵として使用することで、その上から指示を書き込めるようにした。

ヒルデブランド

 最適な乾燥システム提案

ヒルデブランド(長野県安曇野市、印出晃社長)は、圧力式木材乾燥機と木材改質処理装置を融合した「スパーヒートコンディショナー」をはじめ、多種多様なラインアップから最適な乾燥システムを提案する。小規模ガス化発電に接続できるチップ乾燥機も出展する。

平安コーポレーション

 特殊加工機はじめ4基出展

平安コーポレーション(浜松市、鈴木通友社長)は、プレカット用特殊加工機の「FZ‐60WS」とNCルータ2種類、ボーリングマシンの計4基を出展する 大型木造建築物の部材加工や在来軸組工法、特殊形状加工、各種の金物工法に対応できる汎用性が特徴で、登り梁や斜め梁、合掌、ケラバ、追掛継手、台持継手といった多様な加工が可能だ。金物工法について各メーカーの金物に幅広く対応しており、5軸加工で抜群の加工能力を有している。

エノ産業

 増加する国産材の大系木に対応

エノ産業(北海道上川郡、小関政敏社長)は、独自開発と国内の木材業における課題払拭を考慮した製品づくりを行っている。そのなか注目されるのは、大径木用高速リングバーカーのR70RD型、R85RD型。 合板製造や製材事業において必要とされる樹皮の剥皮を行うなか、近年の国産材利用の増加とともに、国産材における大系木が増加。この大系木に合わせたリングバーカーの要望が増えるなかで、同社は各メーカーの要望を取り込み、製品開発を行ってきた。

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