プレカットに頼らない販売店
自社の強みをどう生かす
木材商流の中心に、プレカットがきて久しい。現在、木造軸組工法のプレカット材の利用率は90%台に達している。プレカット工場も自ら加工した構造材や羽柄材のみならず、サイディングプレカットや住宅基礎資材、建材に至るまで供給するなど流通販売業者としての存在感を強めている。しかし、プレカット事業とは一定の距離を保ちながら木材・建材の販売を着実に伸ばしている販売店が全国には存在する。
木材・建材業界の販売店は、市場を新築住宅需要に依存してきたが、少子高齢化や人口減少が進むなか、将来的に新設住宅着工の減少が予想されるため、業態転換が求められている。
また、販売先の主力である地場の中小工務店が大手住宅会社や分譲ビルダーなどとの競争で、新築需要を確保することが難しくなってきているのも事実だ。その影響で販売店は、従来の営業では、仕事量の減少が避けられず衰退の一途をたどるため、リフォーム市場を積極的に取り組む工務店を支援するなど、販売の軸足をリフォーム需要に置く会社も急速に目立ち始めた。そのため、構造材のプレカット部材の取り扱いが必然的に少なくなり、住宅基礎素材や建材、住設機器などの販売割合を増やして、売上高を確保しようとする動きが高まっている。
しかし、リフォーム需要だけでは新築需要のような売り上げ規模には達しないことも多く、物件数を増やすか、売上高の増加は求めずに利益を重視する販売店もある。さらに販売店のなかには、合板・建材メーカーのOEMによる自社商品の取り扱いを強化し、他社との差別化で売り上げ維持を図る会社も出てきている。
特集では河野銘木、不動木材、マルハラ、北洲、シノザキ、フジコー、トーイツ、協林、エスケー住建、カワモク、カネト、中野、ヤマガタヤ、サンコー、丸産業、喜田建材、マルティクス山陽、三和、徳永産業、キタモクらの取り組みを取材した。
記事ランキング
- 清水建設 東京木工場が完成
- スタッフ 約8億円投じ生産性15%向上
- 永大産業 物流機能再編進める
- 【電子版速報】双日建材社長に坂下勲氏
- サンコー 中京産商の建材販売事業を継承
- 1月の新設住宅着工 木造が前年同月比2桁増
- 1月の住宅会社受注 年明け受注は手応え乏しく
- 林野庁 木材自給率の計算式変更へ
- 朝日ウッドテック 6月1日受注分から床材値上げ
- 旭川林産協同組合・北海道産広葉樹銘木市 ナラ単椪11万円台(㎥)、今シーズン最高値
日刊木材新聞社 木造社屋紹介動画

