No.1998号
2014年回顧㊦キーワードで振り返るこの1年
住宅低迷期の幕開けか
バイオマス、木材輸出、非住宅で期待感
今年は消費税が5%から8%へ引き上げられ住宅関連は駆け込み需要で年前半は慌ただしい展開になった。しかし年後半には反動減が押し寄せた。政府は反動減を抑えるために住宅ローン減税の延長と拡充、すまい給付金制度の創設で住宅取得支援を打ち出した。新設住宅着工数は87万戸程度で落ち着きそうだ。非住宅木造建築物は学校、幼稚園、高齢者施設などで木造を採用する動きが年々広がり、CLTやLVL、SSPといった新たな構造材料が市場に登場した。
そのほか木材利用ポイントも話題になった。対象期間が9月末まで延長されたものの、対象地域材に輸入材も加わると制度の狙いが散漫になり、訴求力が低下したとの見方もある。木質バイオマス発電は新設の計画が相次いだ。稼働した発電所も順次増加、来年末までに32カ所に上る見通しだ。
木材関連では円安急進が大きな課題になった。輸入製品などは国内販売価格への転嫁がなかなか進まず流通業者は厳しい状況となった。今年をキーワードで振り返る。
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