No.1996号
15年3月期中間決算㊦建材商社・大手建材問屋
反動減で市況商品振るわず
売上確保に各社奔走
大手建材問屋のJKホールディングス(JKHD)、すてきナイスグループ(すてきナイス)、ジューテックホールディングス(ジューテックHD)、OCHIホールディングス(オチHD)の15年3月期中間連結業績は、JKHDとジューテックHD、オチHDの3社が減収減益となった。すてきナイスは減収で、前期より経常損失の幅が膨らむなど3期連続の赤字になった。クワザワは、会計処理に不正があった可能性があるため、同中間期報告書の提出期限を12月12日に延長した。
4社合計の当期売上高は、3,875億1,500万円と前期と比べて263億1,300万円(クワザワを除き算出)減少した。消費税増税前の駆け込み需要で沸いた前期の好業績から、一転して業績悪化へとなった。特に売上高は消費税増税の反動減が予想以上に長引いたことが影響した。しかし、売上高は前期比若干減に踏みとどまったものの、利益は営業利益が19億2,100万円(前年同期比52.7%減)、経常利益は19億4,400万円(同50.1%減)ともに前期比から5割以上も減少するなど落ち込みが目立った。すてきナイスが赤字だったことや燃料高騰と人材不足による運送費が上昇したほか、円安進行により仕入れコスト高を販売価格に転嫁できなかったため、4社合計の利益は大幅に減少した。
一方、建販商社の伊藤忠建材、三井住商建材、双日建材、丸紅建材、トーヨーマテリアの5社と住友林業木材建材事業本部の中間決算はいずえれも減収で、経常利益も1社を除き前年同期を下回った。
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