盆明け
新築反動減が直撃
需給調整遅れ、弱気材料に
消費増税による駆け込み需要が収束し、先食いした需要で目先の需要が低迷するという反動減の状況が続いている。大きな相場下落こそないが、市場は需要に勢いがなく、ジリジリと相場が引き下がる展開が続いている。先行指標となる住宅着工数は3月以降前年割れが続く。3月は6万9、000戸(前年同月比2.9%減)だったが、4月は7万5、000戸(同3.3%減)、5月は6万7、000戸(同15.0%減)と減少幅が拡大している。6月は7万5,000戸と戸数では4月以来の7万戸台になったものの、大手住宅会社などの注文住宅の受注状況は改善していない。特に持ち家の減少が大きく、4カ月連続の2桁減で、6月は同19.0%減と減少幅が大きくなっている。
構造材関係は春先から既に荷動きが低下し、米松KD平角を筆頭に値下がりが進んだ。最大手製材工場が2、000円(㎥当たり)の値下げを打ち出したことが、全体に構造材価格の下押し原因となった。昨年暴騰した桧土台など国産材製品も値下がりに転じ、ほぼ値上がり前の水準まで落ち込んでいる。合板だけは4月頃までは受注残を抱え、在庫が貯まることはないと言っていたが、6月には出荷が減少し、東西メーカーの価格競争が激しくなって、販売競争になった感がある。7月に入り、各社が15%程度の減産を足並みそろえて表明し、市況悪化ムードの払拭に勤めてきた。しかし、需要の減少に対して15%の減産では減産幅が少なく、市況を立て直すきっかけにはなりづらい。
プレカット工場も一進一退の受注状況が続き、なかなか受注が上向いてこない。盆明け市況を展望した。
記事ランキング
- ナイス 裁判 平田被告に懲役2年6カ月求刑
- シアラスカ、伐採事業から撤退
- JKホールディングス 土井住宅産業の一部事業を子会社通じ譲受
- 国内産構造用集成材 Rウッド平角2000~3000円値上げ
- 1月のプレカット調査 受注8ヵ月ぶり90%割れ
- マレーシア 全土に非常事態宣言
- 松永地区NZ国内挽き 4月から製材品5,000円値上げ
- フクビ化学工業 DIY向け商材の拡充急ぐ
- ナイス裁判 最終陳述 ナイス、平田、日暮両被告ら無罪主張
- 大建工業 農業・園芸資材に新規参入





2019年10月に完成した弊社新社屋は、条件を満たせば都市部でも木造らしさを発揮できる準延焼防止技術適合基準(技適)の木造3階建て。三角桝格子やCLTの吊り天井が特徴となっています。
ピックアップ記事
業界イベント