No.1975号
決算特集④建材商社5社+住友林業木材建材事業本部
需要環境整い、高収益続出
素材系値上がりし、環境・省エネ商品伸びる
伊藤忠建材(柴田敏晶社長)、三井住商建材(植木啓之社長)、双日建材(竹下昌彦社長)、丸紅建材(鈴木直宏社長)、トーヨーマテリア(工藤恭輔社長)の建材商社5社と住友林業木材建材事業本部(梅木孝範本部長)の14年3月期業績はいずれも増収増益となった。過去最高の収益を記録する会社も含め、実績では07年3月期に次いで上位2番目となる会社が相次いだ。今年4月の消費税率8%へ引き上げに伴う駆け込み需要により新設住宅着工戸数が98万戸と前年比10万戸増加したうえ、木材、合板など相場商品関連が値上がりしたことで売上高の底上げを果たした。
6社の売上高は1兆2,642億4,800万円で前期比13.9%増加し、4期連続増収となった。07年、08年各3月期に次いで3番目だが、経常利益は130億2,800万円で同比30.5%増加し07年3月期に次ぐ2番目となった。経常利益率も1.03%と業界全体の収益状態を見るうえでの基準となる1%台に達し、当期が収益環境で絶好調であった。6社の決算分析を掲載した。
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