2013年レビュー⑤集成材
構造用が7年ぶり高水準
ー住宅・非住宅で需給押し上げる
13年は消費税駆け込み需要などもあり住宅着工が98万戸まで回復し、木材市況も上向いた。そのなかで構造用集成材の生産量は149万3,000㎥(前年比8.7%増)で過去最高となり、市場規模は内外産合わせ225万4,000㎥に達した。
一方、造作用集成材の生産量は15万3,000㎥(同2.5%増)と生産減に歯止めが掛かり、13年は再び15万㎥水準に回復した。これにより集成材の生産量は164万7,000㎥と過去2番目の高水準となった。
構造用集成材は13年上期まで需要が堅調で、集成材メーカーの生産意欲を刺激した。木材市況の良さからWウッドKD間柱の供給量が増したことに連動し、Wウッドラミナの供給力も引き上がった。結果、Wウッドを主力とする小断面の生産量は過去最多となった。
中断面も同様に過去2番目の高水準となった。
ラミナは欧州産針葉樹の比率が6割を上回り、依然として依存度は高い。それに対して国産材の比率は2割水準で推移し、頭打ち感がある。だが13年に生産量が拡大したなか、国産材は使用比率を落とさず供給に対応した。小・大断面を中心に需要が根付いていた。特に13年は、木材利用ポイント制度の後押しを受け、小断面で需要拡大に弾みが付いたといえそうだ。構造用集成材を中心に昨年の需給を点検した。
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