No.1963号
2013年レビュー⑤集成材
構造用が7年ぶり高水準
ー住宅・非住宅で需給押し上げる
13年は消費税駆け込み需要などもあり住宅着工が98万戸まで回復し、木材市況も上向いた。そのなかで構造用集成材の生産量は149万3,000㎥(前年比8.7%増)で過去最高となり、市場規模は内外産合わせ225万4,000㎥に達した。
一方、造作用集成材の生産量は15万3,000㎥(同2.5%増)と生産減に歯止めが掛かり、13年は再び15万㎥水準に回復した。これにより集成材の生産量は164万7,000㎥と過去2番目の高水準となった。
構造用集成材は13年上期まで需要が堅調で、集成材メーカーの生産意欲を刺激した。木材市況の良さからWウッドKD間柱の供給量が増したことに連動し、Wウッドラミナの供給力も引き上がった。結果、Wウッドを主力とする小断面の生産量は過去最多となった。
中断面も同様に過去2番目の高水準となった。
ラミナは欧州産針葉樹の比率が6割を上回り、依然として依存度は高い。それに対して国産材の比率は2割水準で推移し、頭打ち感がある。だが13年に生産量が拡大したなか、国産材は使用比率を落とさず供給に対応した。小・大断面を中心に需要が根付いていた。特に13年は、木材利用ポイント制度の後押しを受け、小断面で需要拡大に弾みが付いたといえそうだ。構造用集成材を中心に昨年の需給を点検した。
記事ランキング
- 12月のプレカット調査 受注伸びず8割台で低迷
- 関東の国産材製品 市売問屋が上げ唱え
- 中国木材 使用済み桟木で内装部材開発
- 橋本総業への公取委調査が終了
- ロシア産アカ松タルキ輸入製材品 産地はコスト高で値上げ唱え強める
- ケイテレ・ウッド・プロダクツ 集成材工場の生産能力を半減
- 中吉野木材市売協同組合 18日の最終納市で組合解散
- たかくら 宮城で大規模鶏舎の建設進む
- 林野庁 工場火災対策呼び掛ける
- センコーとハウスメーカー3社 住宅物流効率化で協業
日刊木材新聞社 木造社屋紹介動画