No.1926号
決算特集③建材問屋、木材会社
大手建材問屋5社、経常利益過去最高を更新
合板低迷で売上確保には苦戦
全国系大手建材問屋や木材会社の13年3月期決算は、概ね好業績を収めた。12年度の新設住宅着工戸数が89万3,002戸(前年度比6.2%増)と回復傾向を続けるなか、木材・建材需要も堅調に推移した。しかし、前期まで継続されていた東日本大震災の復旧需要や仮設住宅建設に関連する需要は一掃されるなど、特殊要因による需要の上積みに見合う増収源はなかった。
建材大手問屋5社(JKホールディングス、すてきナイスグループ、ジューテックホールディングス、クワザワ、OCHIホールディングス)の売上高合計額は8,454億4,600万円(前期比1.7%増)と3期連続で8,000億円超えとなった。近年の売上高では07年3月期の9,040億円、08年3月期の8,667億円に次ぐ売り上げ規模になっている。
利益面でも5社の経常利益合計額が105億100万円(同3.9%増)で、売上高経常利益率も1.24%と前期より0.03㌽上昇と回復するなど、各問屋がリーマン・ショック後に取り組んできた経営体質の改善が功を奏する結果が出たと言える。
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