No.1914号
2012年レビュー④合板・ボード、NZ、チリ材
針葉樹合板、需給調整に手間取る
NZ丸太は円高メリットで増加
2012年の木質パネル(合板、木質ボード)供給量は892万7,900㎥で、前年比0.9%減となった。総供給量は新設住宅着工戸数が109万戸を記録した08年水準に迫ったが、昨年の新築は緩やかな回復基調を続けているものの88万2,700戸にとどまり、品目によっては需給バランスの崩れを誘いそうだ。特に、木質ボードでMDFの入荷がまとまり、輸入ボードが97年以来の高水準となった。昨年の合板供給は、国産が前年比で小幅増加となったが輸入が減り、結果として合板占有率は68%(前年比0.3㌽減)で過去最低となった。合板占有率の70%割れはこれで6年連続となる。
一昨年は東日本大震災で東北・太平洋岸の合板・木質ボードメーカーが被災し、構造用合板を筆頭にして不足を見越した仮需が発生、輸入合板とOSBが大量入荷した。昨年はその反動によってOSBが大幅に減少したが、MDFは昨年前半までの不足感と歴史的円高によって輸入品の入荷がまとまった。合板、木質ボードの昨年の状況を振りかえる。
また、第2特集ではNZ丸太、チリ材の動向をまとめた。
記事ランキング
- ザイエンス 米ツガグリン注入土台の販売を強化
- ヒノキヤグループ 子会社6社を吸収合併
- アイワホーム 壁柱開発し、壁倍率取得へ
- 阿波林材 JAS機械等級区分製材取得へ
- ジューテック 住実eco合板類を拡充
- 細田木材工業 愛媛で不燃木材製造
- 日新 本社長尺合板工場、5月連休明け操業開始
- ウイングとウッドステーション 2×4パネルの協業第1号物件上棟
- 東京港の輸入製品在庫 依然高水準もピーク比24%減
- 衣笠木材 トド松小断面構造用集成材を生産
ピックアップ記事