2013年新春展望(上) 消費税駆け込み
住宅受注、5月連休が天王山
職人不足で資材発注、工事遅れ
今年の焦点は消費税率引き上げによる駆け込み需要がいつ、どのくらいの規模で台頭してくるのかだ。その後の反動はどうなるのかなども関心が高い。昨年11、12月にかけても大手住宅会社では、「消費税の駆け込み需要が動いているという感覚はない」(大和ハウス工業)と話しているように、需要の増加は感じられないというハウスメーカーの発言が多かった。その一方で、昨年10月の着工増は駆け込みが始まっている証拠とし、「消費者は消費税について、口には出さないが確実に意識している。相続対策などもあり、東京都内では課税対象となるケースが増加することで、土地の流動化が始まっている。相続された住宅を売却し、これを分割してミニ分譲にするようなビジネスが好調だ」と住宅アナリストのアトラクターズラボの松沢博氏は現状の住宅市場を分析する。戸建て分譲住宅会社では、「消費税の影響は注文住宅の半分(土地を除くので)で、影響は少ない。土地の仕入れから販売までの期間が短いので、影響が出るのは引き上げ直前ではないか」と分析する。マンション関係では大手デベロッパーのシェアが高く、「大手は事業平準化を求められており、消費税による土地仕入れなど変動要因を嫌う。中小手は多少動くが全体として消費税で供給が大きく変化することはないだろう」と不動産経済研究所の福田秋生取締役は話す。
新政権の住宅への消費税率引き上げに対する対策は、今後どのような形で実施されていくのか。ましてや消費税率引き上げの時期、有無も流動的な要素をはらんでいる。
消費税率の引き上げによる影響についての見方を取りまとめた。
記事ランキング
- 22年上半期木材輸入量 欧・ロ製材品が勢い増す
- 双日建材「ドルフィンコート」 全層桧で供給再開
- 住活協 見積もりソフトを住友林業に譲渡
- 22年上半期中国木材輸入 製材品微減も丸太30%減
- 双日建材 ファルカタ合板の供給拡大
- 国産材製材 地域・販売先で価格差広がる
- オーシカ 接着剤全般を10%以上値上げ
- コベルコ建機 建設機械で受注停止
- ナカザワ建販 木造でパネル工場棟を増設
- 日本M&Aセンター プレカット業界のM&Aニーズに対応





弊社新社屋が日本木青連活用コンクールの国交大臣賞を受賞しました。
都市部でも木造らしさを発揮できる準延焼防止技術適合基準(技適)の木造3階建て。
三角桝格子やCLTの吊り天井が特徴となっています。
ピックアップ記事
業界イベント
「木材・建材ハンドブック」
12月発刊のお知らせ
日刊木材新聞に掲載されている専門用語を分かりやすく解説した用語集。林業、木構造、バイオマス、環境など幅広い分野を網羅した約1500語を集めました。
