No.1896号
地域材認証制度㊤
地域材利用を後押し
品質と産地証明で差別化狙う
地域材認証制度が各地で創設され、地方自治体の住宅建設にかかわる補助制度と要件化されているケースも多く、品質・規格を認証する制度で年間数千㎥、産地証明をされた素材としては10万㎥単位で認証されているものもある。日刊木材新聞社では、各地で実施されている地域材認証制度の実施団体を対象にアンケートを行い、制度の概要や流通量の把握に努めた。
制度は地域材を使った補助制度が要件化されている場合、含水率やヤング率、寸法精度などJASに準じた規格を制定し、認証制度を設けているところが多い。都道府県によっては年間500戸規模で住宅補助制度とのリンクがあることで、地域で存在感を高めているものがある。
もう一つの流れは、産地証明を主にした制度だ。これは合法木材の制度との関連が強く、証明の要件に合法木材業界団体認定などを求めるケースがある。
公共建築物等木材利用促進法の施行で、都道府県でも木材利用方針が定められているが、一部の自治体では木材利用方針に地域材認証制度で認証された木材の利用を盛り込んでいるところがある。紀州材認証システムでは11年度に公共建築物で28件、984㎥が既に公共建築物に利用されている。
㊤では、北海道、東北、関東、甲信越、北陸の取り組みをまとめた。
記事ランキング
- 建材商社4社 25年3月期中間決算 ウッドショック後業績から立ち直る
- 関東の国産材製品 原木相場急騰で製品価格と乖離
- マルオカ 一般流通材で23メートル超の大スパン
- 横浜エコロジー 木質チップ工場で事故
- セイホク・西北プライウッド 合板積層の等方性大断面部材
- 大成建設 軽量・リサイクル容易な木質耐火部材
- 11月のプレカット調査 受注伸びず前月比割れ
- ナイス 27、28日に「木と暮らしの博覧会」
- フクビ化学工業 不燃親水パネルを発売
- 坂詰製材所とフォレストノート 県産杉と桧の「新潟ケンシンHB材」
日刊木材新聞社 木造社屋紹介動画