盆明け市況展望
先行き強気材料も弱気くすぶる
合板、集成材は値上げ基調
合板や構造用集成材など木材・建材の市況商品が値上げ基調に変わってきた。暴落した国産材丸太も九州の豪雨を契機に相場は反転し、桧柱取り丸太など西日本を中心に反発している。
需要面では大手プレカット工場の受注が好調で、最大手のポラテックが6、7月度と連続して外販受注過去最高を更新するなど好調だ。他の大手プレカット工場も忙しい状況にある。
消費税率の引き上げが決定的になり、今後は駆け込み需要が台頭してくることが予想され、旧盆休みを挟んで需要が台頭してくる。また、国土交通省の地域型住宅ブランド化事業の採択が6日に決まり、地域材仕様の木造住宅が約4,600戸の塊となって動き出すものと見られる。薄く広くたくさんのグループを採択したことで、グループの求心力が不安視されるが、工務店1社1棟の獲得と補助事業の予算時期もあり、これから年末にかけて一気に需要が出る可能性もある。
需給両面から木材相場は強保合から値上がりに転じてよいはずだが、針葉樹構造用合板でも、構造用集成材も荷動きがそれほど良くなく、一気に相場が上げ切れない。円高基調が続き、輸入製品の値上げ唱えに迫力がないことや、合板メーカーの減産効果が見えにくいことなども要因だろうか。各製品分野を中心に盆明け市況を展望した。
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