No.1843号
10年度木造住宅ランキング調査
戸建分乗住宅が躍進
震災の影響で明暗も
10年度の木造住宅市場は、戸建て分譲住宅を中心に回復基調に乗ったが、断熱材など資材不足が生じ工期に影響するくらいの問題が生じた。主に市況を引っ張ったのは、団塊ジュニア層などの1次取得者で、所得が伸び悩むなかで住宅も低価格指向が強まった。一時は1,000万円住宅という言葉が聞かれたが、今では888万円、777万円など1,000万円を割り込む本体価格の住宅も珍しくなくなった。住友林業など大手はBF構法といった特殊な構法により差別化したり、太陽光発電やエコキュートなど環境関連機器を搭載するケースが増えており、1棟当たりの販売単価は上昇傾向にあり、ビルダー層とは価格帯が異なる2極化も進んでいる。桧家住宅やアサカワホームなどビルダーが埼玉、東京の拠点から広域ビルダー化する傾向があり、求めやすい価格帯で意匠的にもセンスが良く、性能も備えた住宅を扱うようになり、ビルダーが成長した年でもあった。
特集では、10年度の傾向を分析するとともに大手約80社の使用木材などについての詳細データも掲載した。
記事ランキング
- 輸入南洋材合板 現物価格引き上げの動き加速
- ウエストフレーザー 来春めどにハイレベル工場OSB生産停止
- フェンス材不振も内需に食い込む 中国向け杉丸太、輸出価格回復
- 文部科学省 木造校舎の構造設計標準で改正検討
- YKK AP Low-Eガラスの新製造棟稼働
- トーセン デカーレ矢板に小割製材機導入
- 関東の国産材製品 杉柱角が代替需要で品薄感
- 欧州議会 EUDR実施、再度一年延期へ
- アテノオト スプルースと同程度の音響特性と評価
- タカマツハウス 1億円超の建売販売比率50%に
日刊木材新聞社 木造社屋紹介動画

