No.1839号
欧州材、本格輸入から20年
日本市場に柔軟対応
欧州産地と日本市場が、丸太や製材品、各種木質ボード等の本格的な取引を開始してから今秋で20年を迎えた。今では当時を知る人々も少なくなってきたが、欧州材の登場は、日本の木材・建材産業に大きな影響と劇的な変化をもたらした。ただ、当時は誰も、欧州産地と日本市場の木材・建材貿易がこれほどまでに拡大するとは予想できなかった。今や米加産製材に次ぐ針葉樹製材の供給ソースであり、欧州産の構造用集成材を含めた供給規模は米加産地を上回る。製材にとどまらず、ムク床材や腰板などの内装仕上げ加工材、さらにサーモウッドやクロスラミナティンバーの先進産地であり、単なる建築用材にとどまらない高付加価値提案力を秘めている。また、世界最大のPB、MDF産地として、これらの木質ボードを基材とした複合床材や住設芯材分野でも今後、欧州産地が日本市場で新たなムーブメントを形成するとみられている。欧州材輸入の20年を振り返るとともに、今後の展望をまとめた。
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2020年10月に完成した弊社新社屋は、条件を満たせば都市部でも木造らしさを発揮できる準延焼防止技術適合基準(技適)の木造3階建て。三角桝格子やCLTの吊り天井が特徴となっています。
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