住宅大手の国産材利用実態
時代反映し、積極採用
品質、供給面で着実改善
国産材を使った住宅造りの流れはこの数年続いており、大手住宅会社やプレハブ、2×4工法、ログハウスなど様々な分野へ広がっている。特に一建設、アーネストワン、東栄住宅などのパワービルダーが積極的に国産材を使っていることも近年の特徴の一つ。一建設の関連会社のファーストウッドが国産材の製材から集成材加工、プレカットまでを一貫して行っていることで、その需要先としてのパワービルダーも国産材使用に取り組みやすい環境にあった。
大手住宅会社のなかでも東日本ハウスのように桧4寸角の柱を住宅の特徴にしている会社はある。ただ、東日本ハウスの場合は、施主と見込み客を山に案内して大黒柱を選んで伐採するイベントを行うなど、国産材に思い入れの深い顧客層に食い込んでいく戦略を取っている。地域工務店レベルなら各地で、こうした取り組みを行う会社はあったが、大手ハウスメーカーも、手の込んだイベントを行うところが出てきた。
2×4工法住宅では三菱地所ホームがトップランナー的に国産材利用に取り組んでいる。同社の場合は、構造用合板から始まり、土台、大引きなどを順次国産材化し、梁に国産材LVL、2階床組みにもフランジにカラ松LVLを使用したI型ビームを採用するなどメーカーとともに部材開発から取り組んできた。賃貸住宅最大手の大東建託も、主力の2×4工法アパートの一部で杉スタッドを採用、別の商品ラインアップとして国産材集成材を使った金物+パネル工法のネオフレーム工法も開発している。
このほかに、住友林業、タマホーム、アーネストワン、藤島建設、アキュラホーム、一条工務店、アールシーコア、桧家住宅、三栄ハウス、三井ホーム、古河林業、大成住宅、エス・バイ・エル、エンゼルハウス、ウッドフレンド、積水ハウスなどの実例を紹介している。
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2020年10月に完成した弊社新社屋は、条件を満たせば都市部でも木造らしさを発揮できる準延焼防止技術適合基準(技適)の木造3階建て。三角桝格子やCLTの吊り天井が特徴となっています。
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