No.1826号
2011年3月期決算特集①住宅会社・建材メーカー
着工低位も高収益
リーマン・ショック契機に損益分岐点下がる
大手住宅メーカーの決算は、住宅需要が政府の住宅取得支援策によって堅調に推移したことで、増収増益基調に回復した。3月11日の東日本大震災によって、燃料不足や資材供給の制約などが生じたことで、年度末の追い込みが掛けられず、当初計画には届かないケースや、震災の被害により特損を計上する会社もあった。パワービルダーの受注も好調で各社、好業績を上げている。各社に共通するのは、3月期末の完工引き渡しに影響が出た点だろう。システムキッチン、ユニットバスなど水周り設備の納入が難しくなり、施主の要望どおりの製品を納入できずに4月にずれ込むなど影響を受けた。被災地周辺では、引き渡し済み物件の点検や補修などを実施した。
今回は、大手住宅会社、戸建て分譲大手、賃貸大手、住宅FC会社などの決算を取りまとめた。
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