No.1815号
②レビュー2010年、米加材
存在感高める北米産地
米松需要が拡がる
米加産製品、丸太ともに入荷量を大幅に伸ばした。10年の米加産材入荷量は、丸太290万㎥(前年比17%増)、製品274万㎥(同21%増)となり、外材の中では最も活発な供給となった。丸太は8年ぶりの増加だが、製材用にとどまらず合板素材としての需要を獲得し、新たな安定需要先を確保した。丸太、製材ともに円高ドル安の進行が入荷増に大きく影響した。ただ往時の供給規模からは程遠く、米材復活というには早すぎる。ただ、米加西岸産地はかつてない疲弊のなかで、米国市場依存を見直し、積極的に海外市場、とくにアジア市場てこ入れに動き始めており、中国、日本を海外の2大市場と位置付け、米国、中国、日本を有機的に連携させた市場開発が一層、鮮明になってくる。
日本側が感じる以上に、米加産地の海外市場強化にかける意気込みは本気だ。輸出数量の急激な拡大が、彼らの海外市場開発強化への意欲を一層盛り立てている。
特集ではカナダ沿岸部、カナダ内陸部、米国西海岸などの日本向けの主要産地の丸太、製品供給動向と中国市場向けに取り組む現地の状況を解説した。
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