No.1813号
動き出した森林・林業再生プラン
木材自給率50%は可能か
国産材に対する需要が台頭し始めているが、昨年後半から需要に供給が間に合わないという状況が起こり国産材の供給力の低さが表面化した。2020年に木材自給率を50%にする目標を打ち上げた森林・林業再生プランを実現するための方策が問われている。プランで示された木材自給率50%を達成するためには、素材生産を4,000万㎥以上に拡大していく必要がある。林地残材などのように伐採されても搬出されていなかった低質材を利用していくことで、素材生産量を拡大することは可能であろうが、製材・合板用材の素材供給力を拡大させるための適切な施策の実施が求められる。
国産材を求める住宅会社の需要は供給体制の整備というより、素材生産力を超えた形で顕在化してきている。今は正に大手製材メーカーや合板メーカーが、国産材を素材として頼っていいのかを見極めようとしている時期でもある。中国をはじめとした新興国の木材需要台頭を考慮すれば国産材という選択肢は重要な位置付けでもあり、森林法改正で動き出した再生プランの今後を探った。
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