No.2042号
16年3月中間決算㊤建材メーカー
反動減から、回復基調へ
建材、住設機器メーカーは、増収となった会社が目立ったものの、利益は前期を下回る会社が多かった。
当期は、消費増税後の需要の反動減が一巡したことから穏やかな回復傾向を示し、新設住宅着工戸数も3月以降は前年同月を上回る水準を維持している。しかし、中国経済をはじめとした海外景気の減速や国内の設備投資も伸び悩んだため、景気回復にはいま一つ迫力に欠けた。また、原材料費の高騰や人件費の上昇、工場の稼働減などから利益を圧迫されたメーカーも少なくなかった。
建材・住宅機器22社の業績(13㌻参照)は、7社が増収増益となり、増収減益は7社、減収増益が4社、減収減益は4社だった。なかでも子会社の連結対象効果や海外事業が好調だったLIXILグループは、増収増益と過去最高益を計上した。メラミン化粧板や機能材料事業の拡販が奏功したアイカ工業は、6期連続の増収増益で売上高や経常利益が過去最高を更新した。非住宅向け資材と窓枠・住設部材の販売が増加したフクビ化学工業は、営業利益を着実に伸ばした。
建材メーカー各社の中間決算を分析した。
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