No.1890号
外壁材メーカ―の次の戦略
壁材の機能付与に全力
非住宅、リフォーム市場に新商品投入
外壁材全体のシェアは、住宅用建材使用状況調査によると、戸建て住宅(在来、プレハブ、2×4)の外壁仕上げでは、11年が窯業系サイディング75.3%と断トツで、前年並みを維持した。2年前の09年比較では1.7㌽シェアを上昇している。窯業系サイディングは、色や柄、デザインが豊富で品質も均一で価格帯の幅広いなどが支持されている。
今回の特集テーマである外壁材メーカーの新戦略では、外壁材の種類によって新規に開拓を図っていく市場や需要に違いが出ている。例えば窯業系サイディングでは、これまで戸建てや共同住宅などの新築向け需要を主体としてきたため、店舗、事務所、公共建築物などの一般建築やリフォーム分野での需要開拓を図っている。設計事務所や大手建築会社向けの営業部隊を強化すると同時に、外壁材と工法を組み合わせた提案などを積極的に行う動きが目立っている。
商品開発では、外壁材の耐防汚性能を向上や、遮熱機能の付加、シーリングレス工法や外壁材自体の強度を上げることで長期のメンテナンス費用を大幅に削減するなど高付加価値機能を持った商品の充実を進め、他社との差別化を図っている。この背景には、今後の新築需要が大幅に伸びることが予想しにくいなか、単価面での引き上げを狙っているものだ。外装材メーカ―の戦略を追った。
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