No.1814号
①レビュー2010年 輸入商社
安定供給へ新たな枠組み
合板用素材として樹種開発に商機
2010年の木材輸入は1489万㎥(合板、集成材を含める=前年比13.2%増)と4年ぶりの増加になった。住宅着工が確認審査の厳格化、リーマン・ショックなどの出来事により、この数年、大きく落ち込んだことで木材需要も減少した。しかし10年は戸建て分譲住宅の在庫削減を完了した後、戸建て分譲住宅を中心に住宅市場が81万3,126戸まで回復したこともあり木材需要も増加した。
世界の木材貿易は、中国を中心とした新興国を軸にし、かつての日本を中心としたものから様変わりした。日本の需要家に安定的に丸太、製材を供給していくためには、商社は日本向けのみならず3国間貿易など、新興国向けも含めた供給体制を作るケースが増えてきた。
住友林業、伊藤忠グループ、双日グループ、住友商事、三井住商建材、丸紅建材、阪和興業、大陸貿易、三菱商事建材、稲畑産業、日本製紙木材、王子木材緑化、ナイス、ユアサ木材、中国木材、三井ホーム、瀬崎林業、オービス、天龍木材、JKI、アサノの各社の2010年の木材輸入動向をまとめた。
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