断熱材
2020年の省エネ住宅義務化で次世代省エネルギー基準(省エネルギー対策等級4)に近いレベルの断熱性能を全ての新築住宅が有することになる。一方 で、行政側は「住宅のゼロ・エネルギー化」を推進するために、等級4以上の断熱性能の普及にも本腰を入れ始めている。これに対応するために、ハウスメー カーやビルダーからは等級4以上の断熱性能を持った住宅を発売する動きが相次ぎ、断熱材メーカー側も自社商品での仕様提案を始めている。
ノンホルのアクリア、品目急拡大
旭ファイバーグラス(東京都、狐塚章社長)が製造・販売する、国内で唯一のノンホルムアルデヒドのグラスウール「アクリア」は発売から5年が過ぎ、着実にブランド力を高めている。
200ミリ断熱の家造りPR
パラマウント硝子工業(福島県須賀川市、中原強社長)は、09年に発売した高性能グラスウール「ハウスロンeキューズ」を基軸として、これまで次世代省 エネ対応住宅の普及に取り組んできた。20年の省エネ住宅義務化に向け、一層PRに力を入れていく方針だ。
高断熱住宅造りを総合サポート
マグ・イゾベール(東京都、フランソワ・ザビエ リエナール社長)は、国内のグラスウールメーカーではいち早く、10年6月末に10K50ミリの販売を 終了し、「マグオランジュ」をはじめとする高性能品の普及に力を注いできた。10年から11年にかけ同社の住宅向け出荷量の30%を占めるまでに伸び、現 在も同水準の需要が続いている。
戸建て住宅向け吹付け断熱でトップシェア
現場発泡式の硬質ウレタンフォーム断熱材「アクアフォーム」を施工販売する日本アクア(横浜市、中村文隆社長)は、戸建て住宅向けの吹き付け系断熱材では国内トップのシェアを誇っている。
木造住宅用「フォームライトSL」
BASF INOAC ポリウレタン(愛知県新城市、村上和也社長)は、イノアックコーポレーション(名古屋市)とBASF(ドイツ)との合弁会社。国 内の硬質ウレタンフォーム原液メーカーとして、約40年前から集合住宅向けウレタンフォームの現場発泡吹き付けを行なってきた。
木材を守る断熱材アイシネン
アイシネンは、木造戸建て用の断熱材として25年前に開発された。現在では世界30ヵ国以上に普及し、軽量水発泡断熱材の分野で世界トップの実績を誇 る。日本では12年前から販売を始め、07年末に日本法人アイシネン アジア・パシフィック(東京都、俵一裕社長)を設立。08年秋に国内製造を開始した。
高い断熱性能のスタイロフォームEX
ダウ化工(東京都、スポット・ケートプラカーン社長)は、昨年8月に迎えた新社長の下、「今年の販売は前年比20%増」の目標を掲げ、積極的な営業を展 開している。特に高い断熱性能の家造りには、「スタイロフォームEX」を積極的に提案している。
信頼のブランド「カネライトフォーム」
カネカ(大阪市、菅原公一社長)は、発泡樹脂製品部門で建築用の押し出し発泡ポリスチレン断熱材カネライトフォームを製造している。
紙の発泡系「フクフォームEco」
「フクフォームEco」はフクビ化学工業(福井市、八木誠一郎社長)が業界に先駆けて開発した、紙の発泡系断熱材だ。2年前の発売以来、徐々にユーザーが増え、現在採用が急速に伸びている。
耐震と高断熱性能発揮
ニューホームシステム(東京都、松沢俊郎社長)の「T・Nパネル」では国土交通大臣認定の壁倍率3.9倍の高耐力壁がクローズアップされている。
記事ランキング
- 建材商社4社 25年3月期中間決算 ウッドショック後業績から立ち直る
- 関東の国産材製品 原木相場急騰で製品価格と乖離
- マルオカ 一般流通材で23メートル超の大スパン
- 横浜エコロジー 木質チップ工場で事故
- セイホク・西北プライウッド 合板積層の等方性大断面部材
- 大成建設 軽量・リサイクル容易な木質耐火部材
- 11月のプレカット調査 受注伸びず前月比割れ
- 坂詰製材所とフォレストノート 県産杉と桧の「新潟ケンシンHB材」
- フクビ化学工業 不燃親水パネルを発売
- ニシオホールディングス 万博関連6施設を受注
日刊木材新聞社 木造社屋紹介動画