断熱材
今年、住宅用の断熱材は何度目かの大きな変革期を迎える。13年ぶりに改正された省エネルギー基準の施工が、その主な背景だ。 改正省エネ基準は、非住宅が4月、住宅が10月に施工され、20年までにすべての新築が義務化することが目指されている。
断熱フォームもアクリアで
旭ファイバーグラス(東京都、弧塚章社長)の「アクリア」シリーズは、国内で唯一、ノンホルムアルデヒドの高性能グラスウールだ。これまで、次世代省エネ基準(等級4)には高性能防湿フィルム付きの「アクリアネクスト」で対応してきが、今後の改正省エネ基準も同品で十分に対応できるとしている。実際に、改正省エネ基準を適用した認定低炭素住宅にも採用されている。
「ソフール」と「eキューズ」2つの高性能品で義務化に対応
パラマウント硝子工業(福島県須賀市、中原強社長)は、2020年の省エネ基準義務化に向け、基準に対応する高性能グラスウールとして「ソフール」と「eキューズ」の2シリーズを展開していく
高断熱住宅を後押し技術・営業面ともサポート充実
マグ・イゾベール(東京都、フランノワ・ザビエリエナール社長)は従来より高性能グラスウールの普及と、住宅の断熱性能向上に力を注いできた。
3種の製品で幅広い対応 不可断熱用の需要も好調
アキレス(東京都、伊藤守社長)は、ボードタイプと吹き付き工法の硬質ウレタン、ビーズ法発砲ポリスチレン(EPS)の3種類の断熱材をそろえ、充填と外張りの2工法を提案できる対応力を強みとしている。
木造住宅用のフォームライトSL 部分断熱リフォームの提案も開始 BASF INOAC ポリウレタン
BASF INOACポリウレタン(愛知県新城市、村上和也社長)は、イノアックコーポレーション(名古屋市)とBASF(ドイツ)との合弁会社。 国内の硬質ウレタンフォーム原液メーカーとして40年以上の歴史を持ち、現場発泡吹き付け工法向けに、硬質ウレタンフォームを製造・販売してきた。
植物繊維で断熱材 低い熱伝導率、大きな熱容量 エーデルジャパン
日本オスモ(兵庫県三木市、松下秀社長)の関連会社であるエーデルジャパン(同)は09年に、麻を原材料とした植物性断熱材の輸入販売を開始した。
今秋、新ライン稼働で能力向上 厚物や長尺など品種拡大も検討
ニチアス(東京都、矢野邦彦社長)は、住宅用のロックウール断熱材「ホームマット」の製造・販売を行ってる。ロックウールは、原料が鉱物のため火や熱に強いことはもちろん、水分を弾き吸収しにくいため、表面や内部結露を防ぎ防湿性にも優れている。
優れた断熱性能と透湿性能 ヘタリにくく、高い吸音性も エンデバーハウス
ポリエステル断熱材製造・販売大手エンデバーハウス(大阪市、米田賢一社長)は今春からネダレス床用ボードタイプ断熱材を市場投入、断熱材製品の品ぞろえを拡充させた。
外張りのメリット、啓蒙強化 防蟻製品で基礎断熱を推奨 ダウ化工
ダウ化工(東京都、スポット・ケートプラカーン社長)は昨年、設立30周年を迎えた。この歴史のなかでスタイフォームの外張り断熱工法の普及、啓蒙に取り組んできたが、省エネ基準の改正や2020年までの基準義務化に当たり、一層強化していく方針だ。
カネライトフォームスーパーEX 断熱性能15%高めた新製品 カネカ
化学メーカーのカネカ(大阪市、菅原公一社長)は、従来品より断熱性能を15%高めた「カネカライトフォームスーパーEX」を開発、今月から子会社のカネカケンテック(東京都、服部陽一社長)を通じて販売を開始した。
プレカット納入で工期短縮 無薬剤の防蟻製品で基礎断熱
JSP(東京都、塚本耕三社長)のミラフォームΛ(ラムダ)は、商品化されている押し出し発砲ポリスチレンのなかで唯一、熱伝導率0・022W/m・Kの高い断熱性能を有している。
T・Nパネルの付加価値広げる供給パネルの品質標準化も重要 ニューホームシステム
ニューホームシステム(東京都、松沢俊朗社長)のT・Nパネルは耐力壁と断熱材が一体となった高耐震・高断熱パネル。国土交通大臣認定の壁倍率3・9倍を取得しており、耐震性の向上に加え、高性能硬質ウレタンファーム断熱材を使用することで高い断熱性能を発揮する。
積水化学工業 世界最高水準のフェノバボードパネル化への適正も高評価
積水化学工業(大阪市、根岸修史社長)のフェノールフォーム断熱材「フェノバボード」は、熱伝導率が0・019W/m・Kと極めて低く、世界最高水準の断熱性能を長期にわたり有する。
紙の発泡系断熱材フクフォームEco 西日本でも採用が拡大 フクビ化学工業
フクビ化学工業(福井県福井市、八木誠一郎社長)が製造販売する「フクフォームEco」は、同社が独自に開発した、紙の発泡系断熱材だ。3年前の発売以降、徐々に品目を拡充し、11年末には新ライン稼働で生産能力を増強したことも功奏し、出荷は一貫して右肩上がりが続いている。
木の繊維 こだわりのビルダーで採用増蓄熱・調湿機能持つ木質繊維断熱材
木の繊維(札幌市、工藤政利社長)が展開する木質繊維断熱材「ウッドファイバー(WF)」は、インシュレーションボードに似た断熱材で、1992年にドイツで開発された。
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