木造建築新時代(公共建築物)
公共から民間へ、木造化が広がる
茨城県守谷市立守谷小学校国内最大級の木造校舎が完成
来年2月、創立140年を迎える茨城県守谷市立守谷小学校(濱野清校長)がわが国最大級の面積を誇る木造校舎に生まれ変わった。つくばエキスプレス沿線で全都市住み良さランキングで上位にある守谷市(会田真一市長)。高齢者人口が低く人口増加率ナンバーワンという若さあふれる街に溶け込んだ木造校舎。児童達は6年間を友達や先生と触れ合い感性豊かで元気あふれる力を蓄えるが、周囲を木材で囲まれた校舎という記憶は残る。いつしか大人になって、木の肌触りや香りに接するとき、ふと、子供時代にタイムスリップする時が来るだろう。
LVLを利用したトラス構造で独自の空間を実現真下慶治記念美術館
木造建築物が公共建築賞・国土交通大臣表彰で優秀賞を受賞した真下慶治記念美術館は山形県村山市の最上川の河岸にアトリエを構え終生最上川を描き続けた画家、真下慶治氏を記念して建築された美術館。述べ床面積は560.42平方㍍で木造、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)で、木造で建てられた企画展示棟は屋根スパン7.28メートルを飛ばすために上弦材に210×60㍉の構造用集成材の2本合わせを、下弦材には幅450㍉×厚さ25㍉のラジアタ松LVLを910㍉ピッチで架ける独自の架構システムを採用している。LVLを面材として使用することで天井材としてリズム感のあるものとしている。
校舎の受注目指しモデル展示
住友林業(東京都、市川晃社長)の木化推進室は、今年4月に社長直轄組織から住宅事業本部に編入され事業化に向けて取り組みを強化している。
シザーストラス工法物件を施工
ジャパン建材(東京都、大久保清社長)の木構造建築事業室(吉岡馨室長)は、時代の趨勢と共に広がりを見せる公共関連施設や民間の大規模建築物の木造化ニーズを積極的にとらえている。
木造ゼネコンを目指す
ナイス(横浜市、平田恒一郎社長)の非住宅部門への展開は、昨年から社内的な枠組みや資材、躯体連携を進め、本格的な物件対応や受注、営業支援活動は今年から組織化している。
処理直後でも寸法変化少ない
和歌山市の秋葉山県民水泳場は、屋根の架構を木構造にした大型建築物として注目を集めている。鋼材と杉大断面構造用集成材を融合したハイブリッド構造材だけでも話題だが、和歌山県産の杉を1,000立方㍍以上使用していることでも注目されている。
「フンデガーPBA」販売開始
沖機械(広島市、沖清社長)は、非住宅物件の対応力が求められるなか、公共建築物など中・大型物件の加工で、同社が総輸入販売元となっている全自動プレカットマシン「フンデガ―K2i」が受注を伸ばしている。
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