No.1869号
リフォーム事業を取り込め
関西圏の商流別事業戦略を追う
木建業界では、「新築依存体質からの脱却」という観点からリフォーム事業や新規事業への取り組みが重要視されていながらも、事業が本格化しないという閉塞感が色濃くなっている。しかし、リフォーム業界を別の視点でみると「国の政策を追い風にするDIY店やリフォーム流通」や「家電販売の不振で、太陽光発電やリフォーム提案を強化する家電量販店業界」など様々な姿が見えてくる。特に家電業界についていうと、再生可能エネルギーの全量買い取り制度を追い風とする太陽光発電システムの販売に加え、補助金の充実するHEMSや蓄電池などスマートハウスに向けた取り組みを含めてリフォーム戦略が加速しそうだ。木建流通業界での新たな動きは、「リフォームやリノベーションで成功事例を作り地域市場を活性化させたい」という初めの第一歩を踏み出す姿が見られたこと。新築依存体質からの脱却にはリフォーム事業の強化をはじめ、産業資材業への進出、太陽光発電やHEMSを含めた販売商材の拡大など様々な取り組みが考えられるが、「新築住宅市場が完全に地盤沈下する前に踏み出さなければ、事業を軌道に乗せるのは難しい」との言葉が印象に残る。そこで今回の特集では、関西圏に本拠を置くイワイ、ナカザワ建販、村地綜合木材、土井住宅産業、ダイコク、エディオングループ、大松、平田タイルなど木建販売店、ガス機器やタイル、水周り流通店、家電量販店とエス・バイ・エル、フジ住宅などビルダーの取り組みを幅広く紹介した。
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