No.1808号
プレカット勢力図
大手の設備投資拡大で、さらなる競争時代に
プレカット業界は大きな変革期を迎えた。タマホーム向けに三菱商事建材が構築した資材納入とCAD入力、加工を分離する木造住宅の躯体の供給事業は、その後、商社機能を担う会社は変化したがプレカット工場に加工専業化という新たな選択肢を示した。もう一つの大きな流れは一建設を主体にしたパワービルダー向けの加工で、ファーストウッドが中核を成している。パワービルダーが好調なこともあり、今年4月には第2工場となる大野工場が完成する計画だ。パワービルダー向けの加工を行ってきたビーテック(千葉県香取市)の事業停止が今後、どう業界に影響してくるかも注目されるところ。さらに最大手のポラテック(埼玉県越谷市)は、自社工場の生産を拡大するだけでなく、他の工場とのネットワークも構築しており、加工の協力だけでなく資材購買なども含めて補完関係を構築していきつつある。
今回は軸組大手のポラテック、テクノウッドワークス、中国木材、ハイビック、シーエスランバー、江間忠木材、山西、スカイ、岡本銘木店、マツシマ林工、院庄林業、越智産業と2×4工法の三井ホームコンポーネント、ウイングなどの動向を取材した。
記事ランキング
- 輸入南洋材合板 現物価格引き上げの動き加速
- ウエストフレーザー 来春めどにハイレベル工場OSB生産停止
- フェンス材不振も内需に食い込む 中国向け杉丸太、輸出価格回復
- 文部科学省 木造校舎の構造設計標準で改正検討
- YKK AP Low-Eガラスの新製造棟稼働
- トーセン デカーレ矢板に小割製材機導入
- 関東の国産材製品 杉柱角が代替需要で品薄感
- 欧州議会 EUDR実施、再度一年延期へ
- アテノオト スプルースと同程度の音響特性と評価
- タカマツハウス 1億円超の建売販売比率50%に
日刊木材新聞社 木造社屋紹介動画

