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外構材土木用材

 デッキ材などの外構材は天然木材を用いる場合や、木材に保存処理などを行うもの、木粉とプラスチックで成形する人工木材など、材料選択肢が豊富となっている。それぞれに長所短所があるため、用途と予算を考えて資材決定がなされている。

丸和産業

2次加工まで一貫体制で

 

 デッキ材を主力とした天然木外構材輸入販売の関西地区大手である丸和産業(大阪市、中村和雄社長)のエクステリア事業部売上高はここ数年、増収を続けている。総売上高に占める同事業部比率も年々上昇しており、引き続き主力事業として強化を図っていく方針だ。

ランバージャック

本社拠点の物流機能を強化

 

 ランバージャック(愛知県豊川市、渡邊健太取締役)は、外構材としてアマゾンジャラやオーストラリアサイプレス(豪州桧)、イタウバ、パープルハートを中心とする高耐久天然木材製品の輸入販売を手がけている。先般には本社拠点の再編成を行い、上屋を増設してアッセンブル及び在庫機能を強化した。

ミハマ通商

オーストリアサイプレスデッキに引合い

 

 ミハマ通商(横浜市、山本路子社長)が在庫販売する天然木デッキ材は、セランガンバツーとオーストラリアサイプレス2樹種を設けている。中でも5年前から取扱うオーストラリアンサイプレスの需要開拓に意欲的で、現在は年間でコンテナ5本(20フィート)の取扱まで成長した。

細田木材工業

加工力と提案力で受注拡大

 

 細田木材工業(東京都、細田悌治社長)は、イペ、マサランドューバ、イタウバ、セランガンバツー、ウリン、レッドシダーなど、外構材に適した高耐久木材を取り扱っている。「木のソムリエ」として、幅広い品ぞろえで、顧客が望む材料特性や価格帯に応えている。特に取り扱いの多いイペは、自社のサンダー加工で表面を艶やかに仕上げ、評価を高めている。材工込みの販売では、天然木のほか人工木材も扱う。最近では桧など国産材の要望にも対応している。

網中木材

為替で翻弄、コスト高一部転嫁へ

 

 網中木材(東京都、網中勝社長)は内外産木材を幅広く取り扱うが、なかでデッキ材はビリアンとセランガンバツ、イペが中心となる。デッキ需要は堅調推移しており、木材調達も問題ないが、最近の大きな課題は為替だ。

ザイエンス

外構用途にタナリスCYブラウン

 

 ザイエンス(東京都、田中隆行社長)は専用着色剤で着色したタナリスCYの木材製品を開発、主にガーデニング等の園芸資材、エクステリア材としての新たな需要を開拓していく。同社では「製品はブラウン色になり、幅広い外構材分野に対応することができる。加圧注入を行うことで、外部環境においても格段に耐久性能が向上する」(営業本部)と語る。

木村物産

バンキライとビリアンを安定供給重視で

 

 木村物産(東京都、山下武之助社長)が取り扱うデッキ材はバンキライ(セランガンバツ)やビリアン。いずれも東南アジア産で、バンキライは直貿でインドネシアから仕入れ、90角や105角などの断面が大きくなるものはマレーシア・サバ産セランガンバツを調達している。

濱本木材

時勢に合う情報を的確に収集

 

 ブラジル産ハードウッドのなかでは産地の蓄積量や市場価値、日本国内の天然木需要が定着しているのがイペと言われている。イペ先駆者が濱本木材(東京都新木場、濱本敦子社長)だ。人工乾燥処理(KD)が不要で、狂いが少なく耐久性に富んでいるため、天然木の外構材として需要が定着している。

中昇木材

選別の徹底で品質重視

 

 ハードウッド・熱帯産広葉樹のデッキ、外構材と米加産スプルース等の建具材を販売する中昇木材(東京都、中村秀臣社長)は、為替20%強の円安による仕入コスト高を順次、価格転嫁している。

高広木材

品質、供給、価格の安定大切

 

 品質、供給、価格の安定が大切 高広木材(東京都、渡部昭社長)の主力商品は、カナダ産ウェスタンレッドシダーだ。耐腐朽性の高さ、木目の美しさなどから同材へのファンは多いが、渡部専務は、市場を守っていくには、「品質、供給、価格の安定が大切」と話す。とりわけ、品質の維持には力を入れており、シッパーに対しては、辺材、芯材は入れないように要望し、腐りやすい部位、割れやすい部位を取り除くことで材の耐久性を高めている。高温多湿の日本の風土でも、適材適所の木材利用を心がけることで、無垢の美しい木材を長期間、安心して使っていくことができる。

兼松日産農林

太陽光パネルの木製架台発売

 

 兼松日産農林(東京都、高崎實社長)の主力事業の地盤改良・地盤補強工事や地盤調査、木杭の環境パイル工法など展開するジオテック事業部。地盤改良・地盤調査業界の最大手はトラバース。年商では、兼松日産農林のジオテック事業部は業界5番手だが、住宅地盤品質協会の正会員だけでも500社弱存在するが、小規模業者が多く、協会員外も多いと言われる。

中本造林

外装材杉ムク板活用広がる

 

 植林から製材、製品化まで一貫生産を行う住宅用内外装素材メーカーの中本造林(広島県廿日市市、中本雅生社長)は本社工場と徳島工場を持ち、両工場の丸太消費量は月間2500立方㍍。杉が90%を占め、桧10の割合で外装材50%、内装材50%。このほか輸入製品を扱う。

九州木材工業

ビルの外構材で採用例が増加

 

 九州木材工業(福岡県筑後市、角博社長)の製造、販売する保存処理木材「エコアコールウッド」が、その耐久性能の高さから外構材分野で採用実績を積み重ねている。

佐々木木材防腐

杉間伐材枕木が好評

 

 佐々木木材防腐(群馬県前橋市、佐々木国雄社長)は、杉間伐材を活用した枕木やウッドデッキを生産している。ホームセンター、エクステリア関連、インターネット販売など幅広いニーズに応えており、「偽木が飽きられ、本物を求めるユーザーが増えている」(佐々木社長)と語る。

LIXIL

「樹ら楽ステージ」を6月に発売

 

 LIXIL(東京都、藤森義明社長)は6月から、人工木デッキの新商品として「樹ら楽(きらら)ステージ」を発売した。従来品に比べ、雨シミの発生を抑えたり、夏場の強い日差しでデッキ表面が極端な高温状態にならないように配慮した。

エア・ウォーター

遮熱性能や短工期化で付加価値

 

 エア・ウォーター(大阪市、青木弘会長兼CEO)は03年から人工再生木材「エコロッカ」の製造販売を始め、今年で10年目を迎えた。公共施設や商業施設、文教施設などの大型物件を中心に販売を伸ばし、高い知名度を得て市場の一翼を担うに至っている。今年度も好スタートで、下期はさらに一段高い出荷を見込み、安定供給対策を整えている。

ウッディワールド

価格と材工受注が好調

 

 ウッディワールド(東京都、鈴見健人社長)が手がける人工木材デッキ「ERデッキ」は1年半ほど前から輸入販売に着手し、値頃な価格に評価が集まり現在は月1~1・5コンテナ(20フィート)ほどの販売量で推移する。

フクビ化学工業・リフォジュール

ユーザーの声に応え多機能化

 

 人工木材プラスッドはフクビ化学工業(福井市、八木誠一郎社長)が製造し、子会社リフォジュール(同、大山俊司社長)が設計、施工管理まで含めた販売活動を行っている。プラスッドは、高強度で耐候性に優れたABS系樹脂が原料で、厳しい品質要求に応えられる。さらに、設計への提案力や対応力、施工管理能力も高く評価されている。

WPCコーポレーション

環境配慮型建築の需要を享受

 

 WPCコーポレーション(東京都、菊池武恭社長)は、木材プラスチック再生複合材のルーバーやサイディング、デッキ材の販売や設計・施工を行っている。

ラスコジャパン

地質調査から施工まで一貫体制

 

 木橋設計、施工、既存改修の第一人者で、天然木、人工木材、金属等非木質資材など幅広いエクステリア材の取り扱いを行うラスコジャパン(兵庫県三木市、島谷学社長)の人工木材「ドゥーザーウッド」が好調な引き合いを見せている。密度1.4、天然木材ではほとんど類を見ない高比重製品で寸法精度が優れており、割れや反り・曲り、内部空隙などの経年変化が発生しにくいことなど品質面の評価が高い。地質調査、設計、製品供給、施工まで一貫対応できる点も強みだ。

遠藤林業

本社と鏡石で母屋角2000本を生産可能

 

 遠藤林業(福島県石川郡、遠藤浩司社長)は、1974年(昭和49年)創業で、1990年に法人改組した。当初は園芸・土木用資材の製材のみだったが、90年から一般製材にも進出した。現在は、主に土木用資材を東北全域にある6工場で、年間に約15万立方㍍の国産材原木を消費している。工場は、本社・古殿工場(福島県石川郡)、鏡石工場(福島県岩瀬郡)、岩手工場(岩手県八幡平市)、大館工場(秋田県大館市)、秋田工場(〃)、青森工場(青森県平川市)にある。

ザイエンス

法面工事など土木資材分野で工法提案から

 

 ザイエンス(東京都、田中隆行社長)環境製品部は、東屋、ベンチ、パーゴラなどの木製公園施設製品、木柵、車両用防護柵、木道、木橋、デッキ、丸太階段、案内板などの木製景観施設製品、法面資材、土留工、防風柵などの木製土木資材製品の各分野でも供給最大手に位置する。傘下工場群に木材防腐防蟻処理加圧注入設備を有し、耐久性に優れた木材製品を供給する。

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